松村沙友理、“社会人ブルー”乗り越えエール「あの時の苦労が糧になっている」

元乃木坂46で女優・タレントの松村沙友理が21日、東京・Shibuya Sakura Stageで開かれた日本生命保険相互会社（以下、日本生命）主催のイベント『#みんなの社会人ブルー展』オープニングイベントに登場した。

同イベントは、若手社会人が抱える不安や葛藤、悩みである“社会人ブルー”を展示・体験するもので、松村さんはアンバサダーとして自身の経験を振り返りながら、若手社会人への温かいエールを送った。

水色のきらびやかなワンピースと白いジャケットに身を包んでステージに現れた松村さんは、「“社会人ブルー”という言葉がポップにポジティブになったらいいなと思ってきました」と、明るい表情で挨拶した。その後、日本生命の宇田優香サステナビリティ経営推進部部長より「社会人ブルー応援アンバサダー2025」の任命状が授与された。

松村さんはアンバサダー就任への想いを「すごい嬉しいです。私も日々働いている中で“社会人ブルー”を経験しましたが、社会人になり立てが一番悩んでたと思うことが多くて…。今、あの時の苦労が糧になっていると感じます。同世代や私よりも若い方で同じような悩みを持っている方に、この“社会人ブルー”がよりポジティブなものに、未来につながっているんだなと思ってもらえるような取り組みができたらいいなと思っております。アンバサダーを務めさせていただきます！頑張ります！」と語った。

乃木坂46の1期生として社会人生活をスタートした松村さんは、当時の“社会人ブルー”について赤裸々に明かした。「将来のビジョンが見えなかったり、上京してきて初めての土地での人間関係に悩んだり…”社会人ブルー”を経験しました。（乃木坂46に）入ってみたら才能の塊の子しかいなくて。周りに天才が集まっていたので、『天才集団ブルー』に陥りました」と、デビュー当初の苦悩を振り返った。

乃木坂46を卒業し、現在アパレルブランドのディレクターとしても活動していることについて松村さんは、「アイドルの自分とは違って、ある意味“転職“です。全く違うジャンルに挑戦させてもらったので、最初は未知でした」とコメント。さらに、「今までは乃木坂46の松村沙友理として活動してきて、ファンの方と接する機会が多かったですが、”一人の松村沙友理“として、企業のみなさんと関わったり、ものを作るようになったのは、新しい挑戦だったと思います」と、グループ卒業後の新たな活動への挑戦について語った。

その後のトークセッションでは、イベントで展示される「2025年 ジブンえらすぎ大賞」にちなみ、「今年一番頑張ったこと」を問われた松村さんがフリップで「いろんな職場で褒められた」と披露した。松村さんは「働いているときは、自分ができている実感はあまりなく、これで大丈夫なのかな、あれで大丈夫なのかなって思いながら働いていることが多いです。でも最後にご挨拶するときに絶対にみなさんから褒めていただけて」と、自身の仕事への謙虚な姿勢と喜びを明かした。

若手社会人に向けて大切にしていることを問われると、松村さんは「思いついたことはやってみる！新社会人の方は『これやったほうがいいかな」って思いながらも勇気が出せないことが多いと思いますが、私は思いついて勇気を振り絞れるタイプで『ここは私お手伝いできるかも！」と思う部分は挑戦するようにしています。それで失敗したとしても、やる気を見せられるので、大事にしているポイントです。勇気をもって一歩踏み出すのを頑張っています」と、積極的に行動することの重要性を伝えた。

自身の20代を振り返り、松村さんは「20代の頃は色々なことに悩んでいました。ただ、悩んでいたことが今に活かされているなと感じています。私は周りの人に相談できなかったタイプなので、私が20代の時も（今回のイベントのような）みんなの悩みを共有できる場所があったらよかったなと思います。大きい悩みは意外と相談できるけど、日々のもやもやは重なってくると相談がしづらいので、こういう場で共感し合えるのは良いなと思います」と、経験談を交えて語った。

イベントの最後に、松村さんは来場者へメッセージを送った。「色々な“社会人ブルー”を経験してきて、あの時代もよかったと思えることが多いので、今悩んでいるみなさんがその気持ちを共有したり、悩んでいることに寄り添えるイベントになったらいいなと思っています。”社会人エールチャーム”は全部かわいいので身に着けていただいて、“社会人ブルー”がちょっとでもポジティブになったらいいなと思います。ぜひこの場所に遊びに来て展示を見て、書いて発散して、人生をより豊かなものにしていただけたらいいなと思います。楽しかったです。ありがとうございました」とコメントし、温かい拍手に包まれながらイベントは幕を閉じた。