元仮面ライダーGIRLS・遠藤三貴、初めての座長に気合十分も「番長って呼ばないでください！」

ガールズ演劇のアリスインプロジェクトによる3月公演『アイガク 2019』の記者発表会が10日に都内で開催され、主演の遠藤三貴（元仮面ライダーGIRLS）ほか、約20名の女性キャストが出席した。

今作は、歌とダンス、そしてゲームを組み合わせた新感覚演劇バラエティ。ストーリーは遠い未来を舞台に領土をめぐり対立する二つのチームが「争いの代わりにゲームで決着をつけよう」という話がベースとなる。ゲーム場面では台本上でも“ここから役は離れてください”と書いてあるそうで、彼女たちの個性やアドリブに委ねられた目の話せない展開になりそうだ。

座長を務める水無月雫役の遠藤さんは、「舞台では司会役の二人にすべてをお任せしています。これだけ人数が多いので、私は本番以外の稽古などで引率の先生みたいにみんなをまとめていこうと思います。本番まで短くて、きついかなと思うんですけど、みんな仲よくニコニコやっているので心配ないかな」と抱負を語った。

演出の夢麻呂さんは「稽古の中で徐々にみんなの個性が出てくると思うので、その新鮮な部分を観に来るお客様にお見せ出来るような演出をしていきたい。ダンスあり、歌ありの舞台ですが、芝居の部分もしっかりと僕なりの演出をしていけたら」と熱くビジョンを語る。

「ゲームのシーンもお客様が眺めているだけでは楽しめないので、みんながいつもアンテナを張っていられるような状態にしたい。目指しているのはバラエティ番組のお笑い芸人さんたちが、何かあると “おーい！”って、雛壇から立ち上がる感じ。うちの“番長”の活躍に期待しています」と遠藤さんを横目でチラリ。遠藤さんは「番長って呼ばないでください！浸透しちゃうから」と必死に否定したが、周りのキャストは迫力に押されているようだった。

立派な“THE 番長”に続いて、劇中では頼れる先輩・睦月霞美役の北原唯さん（元リトル☆オズ）は「私も“THE 北原”として頑張ります」と存在をアピール。フクロウと人間のハイブリッド・フラウム役の大場美優佳さんは1月末に「いちごみるく色に染まりたい。」を卒業したばかり。舞台経験が少ないと遠慮がちながら、「先輩方に引っ張っていただいて着いていきます。役とのギャップも楽しんで貰えるように自分なりのアレンジが出来たら」と意気込んだ。

2月のアリスイン公演から引き続き出演する天音さんは今回は末っ子タイプの葉月露役。「前回の役で怖い感じに思われているかもしれないので、怖くないよってアピールしたい」とニコリ。アライグマと人間のハイブリッド・ウィオラ役の児玉ももなさんは「周りからアライグマに似ているねって言われるんですけど、レッサーパンダとアライグマの違いがよくわかってないです」と元気だった。

今まで末っ子タイプの真面目な役ばかり演じているという東城希明さんは、自分の役・プルスの紹介もそっちのけで「稽古の代役で博士っぽい役のフラウムをやらせてもらったら、そっちの方がめっちゃ合ってて“これキタわ！”って感じました」とちゃっかり下克上狙いをアピールした。

会見を終えた遠藤さんに心境を尋ねると「こういう機会を迎えてすごくありがたいです。座長だっていう実感が湧きました。座長は初めてなんですけれど、明日からの稽古がすごく楽しみになりました」と声が弾む。カンパニーの印象について聞くと「まだダンス練習がメインなんですけれども、アイドルグループに所属している子や、本当にダンスができる子が多くて、すぐに振りを覚て自分のものにしていくので、私も負けないように、しっかり若作りをして頑張ろうと思います」と笑った。自身の見どころについては「司会の次にセリフが多くてアドリブも入れやすい役なので、自分のやり方次第で変わってくると思う。毎回来てくれるお客様にも楽しんでいただけるように、こまめに変えながら演じるので細かく見ていただけたら」と紹介してくれた。

※初掲載時、東城希明さんのお名前が間違っておりました。訂正するとともに、ご本人ならびに関係者、読者の皆様にお詫び申し上げます。

アリスインプロジェクト『アイガク 2019』

【出演】

天音/安城うらら/遠藤三貴/大澤実環/大野一二三/大場美優佳/大森舞生//國井紫苑/北原唯/香咲和花/児玉ももな/小夏心愛/
柴崎七虹/荘司里穂/高槻実穂/橘はるか/東城希明/中島明子/長谷川麻由/服部美香/増田りあ/水楢日菜/夢月/山下聖良/若松愛里(50音表記)
MC ：氏家綾乃/椎名亜音
助手 ：音羽奈々/神田緋那

【会場】池袋・シアターKASSAI
【日程】3月19日（火）～ 27日（日）※全12公演

公演詳細（アリスインプロジェクト）　http://sgip.jp/