志田彩良、念願叶い今泉力哉監督作品で初主演「こんなに早く叶えていただけるとは…」

ニュース 女優 映画・ドラマ
志田彩良
志田彩良

ドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)で注目された女優・志田彩良さんが27日、スペースFS汐留にて行われた主演映画『かそけきサンカヨウ』の完成報告会に、キャスト陣、今泉力哉監督とともに登壇した。志田さんは今泉監督作品に出演するのは今回で3作目。「私の中で今泉組で主役をすることが目標になっていたのですが、まさかこんなにも早くそれを叶えていただけると思ってなくて……」と感激を表した。

人気作家・窪美澄の同名短編小説を映画化。家庭環境のせいで早く大人にならざるを得なかった高校生・陽(志田彩良)の葛藤と成長が、同級生・陸(鈴鹿央士)との“恋まではたどり着かないような淡い恋愛感情”を交えて描かれている。

今回演じた陽について志田さんは「脚本をいただく前に窪さんの小説を読ませていただいたんですけど、そのときに、陽の強い部分、弱い部分も含めてすべてが愛おしい女の子だなと感じて、もし私だったら逃げ出すような状況でも、逃げずにちゃんと向き合って前に進んでいく姿は、すごく魅力的だなと思いました」と語った。

今泉監督とは『パンとバスと2度目のハツコイ』で初出演した際、「そのクランクアップのときだったか、監督のほうから『いつか志田さん主演で作品を撮りたいと思っている』と言っていただいて……」とのことで、それ以来、今泉作品で主演することが目標になっていたという。

最後にこれから映画を観る人に向けて「私はSNSが主流の環境で育ってきたので、陽みたいに言葉で自分の気持ちを顔と顔を合わせて伝えるということがなくて、特に最近はこういう状況下ということもあってかなり制限されている。時代の流れと共に便利になっていく一方でなくなっていくものもありますけど、人のぬくもりや優しさはほかの何にも変えられないなと最近すごく実感することが多くて、この作品を通して、自分一人よがりではない、相手を思うことや当たり前のことの大切さを伝えられたらと思っています」とメッセージを送った。

なおイベントには、井浦新、鈴鹿央士、中井友望、菊池亜希子も登壇した。

映画『かそけきサンカヨウ』は10月15日(金)、テアトル新宿ほか全国公開。

STORY (資料より)
高校生の陽(志田彩良)は、幼い頃に母・佐千代(石田ひかり)が家を出ていき、父・直(井浦新)とふたり暮らしをしていたが、父の再婚によって、その穏やかな日々は終わりを告げ、再婚相手である美子(菊池亜希子)とその連れ子で 4 歳のひなたとの 4 人家族の新たな暮らしが始まる。そんな新しい環境への戸惑いを、同じ美術部に所属する同級生の陸(鈴鹿央士)に打ち明ける陽。実の母・佐千代への想いを募らせていた陽は、絵描きである佐千代の個展に陸と一緒に行く約束をする。

(c)2020 映画『かそけきサンカヨウ』製作委員会