たんこぶちん吉田円佳、夏のおわりの海に響く歌声  ヒロイン映画“ニドナツ”EDテーマを海の家で弾き語り

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ガールズバンド“たんこぶちん”のボーカル・MADOKA(吉田円佳)が映画『二度めの夏、二度と会えない君』にヒロイン・森山 燐役で出演。17日には神奈川・由比ヶ浜の海の家で行われたトークショーに、主演の村上虹郎さんとともに登壇した。イベント中、本作のエンディングテーマ『夏のおわりに』を弾き語りで披露。ステージで聴いていた村上さんや、観客から大きな拍手を浴びた。

高校3年生の夏に転校してきた燐(吉田)は、憧れのバンドの出身校でバンド活動をするという夢を持っていた。念願のライブが実現した帰り道、燐は倒れ病院に運ばれる。心配するメンバーの智(村上)。智は燐から秘密にしていた病気のことを聞かされる。動揺した智はとっさに秘めていた思いを伝えるが、燐は「なんで最後にそんなことを言うの」という言葉を残して天国へと旅立つ。そして深い後悔から立ち直れないでいた智に奇跡が。智の二度目の夏が始まったのだ…。

高校生のバンド活動を描いている本作。村上さんは劇中バンドでギターを担当したが、ガールズバンド「たんこぶちん」でボーカルとギターを担当している本職の吉田さんに「ギターのアドバイスをして欲しかったですね」という。すると吉田さんは「元からすごく弾けてたので…」とアドバイスするまでもなかったよう。「ピックを使わず、アルペジオでは全部指で弾いていてシブい!」と思ったという。

一方、今回演技初体験の吉田さんは、撮影初日に村上さんからアドバイスされたことが印象に残っているという。「バンドやろうよ」と告げたあと村上さん演じる智を職員室に引っ張っていくシーンで、村上さんから「そこはもっとリアルにぐいぐい引っ張っていったほうがいいよ」と言われて、吉田さんが遠慮せず村上さんの腕を強く握って引っ張ると、腕に手跡が残るほどだったというエピソードを披露し、笑いを誘った。

そしてイベント後半には、エンディングテーマ『夏のおわりに』を吉田さんがアコースティックギターの弾き語りで披露。言葉の一つひとつを大事そうに歌うその歌声に、観客はじっくりと耳を傾けていた。オリジナルのバンドバージョンよりもさらにじんわりと心に染み入る。文字通り、夏のおわりの海に響く吉田さんの歌声だった。

そんな吉田さんは、今年の夏は写真集の撮影で沖縄の海に行った以外は、「夏らしいことは一コもしてないと思います」という。ずっとバンド活動の日々で「部屋にこもって曲を作っていました。集中して作っていて気づいたら(一日が終わり)『あぁ、もう暗くなっとる』という状態でした」と苦笑いする。最後に吉田さんは本作について「映画の内容に加え、(スクリーンナンバーの)たんこぶちんの音楽にも注目して観ていただければなと思います」とアピールした。

映画『二度めの夏、二度と会えない君』は9月1日に全国公開。