岩井俊二の名作が「花とアリス殺人事件」として11年ぶりにスクリーンに!蒼井優・鈴木杏が当時の思い出語る

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左から岩井俊二監督・蒼井優・鈴木杏
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2月12日、映画「花とアリス殺人事件」完成披露上映会が新宿・バルト9にて行われ、岩井俊二監督とWヒロインの声優を担当した女優の蒼井優さん、鈴木杏さんが登場した。

同作品は11年前に公開された実写映画「花とアリス」の前日譚として製作されたアニメ作品。監督はもちろん岩井俊二氏が務め、主人公となる花とアリスの声も実写版から引き続き鈴木杏さん・蒼井優さんがそれぞれ務めている。

11年ぶりに作品が復活したことについて、蒼井優さんは「実写の花とアリスをやらせていただいていた時は鈴木杏ちゃんはとっても有名人だったんですけど私はそこまででもなかったので、この作品をきっかけで知っていただいた方もたくさんいらっしゃるみたいで、私が街を普通に歩いていても指を指されなかった時期、今考えると青春の最後の1ページだったんだなって感じがするので、もう一度こういった形でも青春を私に味あわせてくださった岩井さんにとても感謝しています」と感慨深い様子。

一方の鈴木杏さんも「あそこから出発したこと、今でも続いていることがたくさんあって、あと花とアリス大好きですっていまだに言ってくださる方がたくさんいて、花とアリスに憧れて仕事始めたんですみたいな自分より下の世代がいてくれたりして、自分が思っている以上に大きな作品なんだなっていうか、いろんな人にいろんな風に見ていただけるんだなあっていっつも見るたびにぐっとくるんですけど。それが今回こんな風に花とアリスに再会できるし、こんな風に三人で並んで…頑張って毎日生きてて良かったなって思います。ご褒美みたいです」と、自身の想いを語った。

W主演となる2人は11年前の共演をきっかけに親友になったそうで、「11年前は私たちもまだ高校生だったので、高校が一緒なんです。(蒼井さんが)先輩なんです。だからこれの実写の方の撮影中も杏と同じ学校に通ってたので、杏が昼休憩に私の教室に来て「優ちゃ~ん、昼ごはん食べよう」って(笑)(中略)可愛い声で私の教室までお弁当一緒に食べようって誘いに来てくれて、撮影があるからって一緒に早退して一緒に電車に乗って撮影現場に行ってみたいにずっと一緒にいて」(蒼井優)と当時の思い出を振り返った。

鈴木杏さんにとって「最初はびっくりしたんですよ。今まで出会ったことがないタイプの人で、あらゆるタイプの人を滅多打ちにするっていうか、開拓者みたいにどんどん広げていくんですよ。空気とかも何もかも。こんな人が世の中にいるんだって、私の人生において大きな新しい風を吹かせてくれて、そこから優ちゃんがいるな、よし頑張ろうっていうのはずっと思ってる気がします」と語るほどの存在である蒼井優さん。対する蒼井優さんも「この作品で出会ってなかったらこういう形で今も続いてなかったかもしれないので。ただの高校の先輩後輩だったかもしれないから…今でも杏のいない人生が考えられない」と語り、二人をめぐり合わせた『花とアリス』に改めて感謝の気持ちを寄せていた。

「今回の花とアリスは中学生で、実写の方は高校生なんですけど、本当に今その時期を生きている方たちに大事にしてほしい。(中略)またもう一度、過ぎてしまったあの頃っていうのを引き出しから引っ張って、愛でていただけたらなって思います」(蒼井優)という本作。誰しもが経験したあの甘酸っぱくもほろ苦い青春を思い出しながら、爽やかな気持ちになれる映画に仕上がった。

映画「花とアリス殺人事件」は、2月20日より全国で公開ロードショーとなる。

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映画「花とアリス殺人事件」オフィシャルサイト