超ときめき♡宣伝部が横浜アリーナで10周年記念公演開催 新アルバム発売も発表

超ときめき♡宣伝部

アイドルグループ・超ときめき♡宣伝部が23日、グループ結成10周年を記念したツアー『超ときめき♡宣伝部のきみのハートにロックオンTOUR 2025 ~10th Anniversary~』の公演を横浜アリーナで開催した。

今年4月11日に結成10周年を迎えた超ときめき♡宣伝部は、本ツアーを7月12日の和歌山県民文化会館からスタートさせ、全国11都市14公演を巡っている。今回の横浜アリーナ公演は11,000人満員御礼のソールドアウトを記録し、本ツアーの中でも特別な位置付けとなった。公演に先立ち行われた囲み取材で、メンバーたちは10年間の軌跡と横浜アリーナ公演への熱い思い、そして未来への展望を語った。

メンバーは、この10年での変化について、パフォーマンスにおける心の変化を挙げた。辻野かなみは「ライブを心から楽しめるようになった。以前は緊張や覚えることで精一杯でファンの方々をしっかり意識できていなかったが、今は一人一人の目をちゃんと見て、自分も楽しんでライブができている」と、ファンとの一体感が深まっていることを明かした。杏ジュリアは「パフォーマンス、歌やダンスがそもそもできるようになっていたことが一番変わった点」とし、「何も経験がない状態からスタートし、自信を持ってステージに立てるようになった」と振り返った。坂井仁香も「歌を楽しく歌えるようになった」ことを挙げ、以前は歌うことに必死だったが、今は曲によって歌い方を変えるなど、表現の幅が広がったと語った。小泉遥香は「ビジュアルの良さ」と笑顔で答え、前髪やメイク、髪飾りなど「とにかく“かわいい”を研究して成長できている」と、常に可愛さを追求するプロ意識を披露。菅田愛貴は「少しずつ自信が持てるようになったこと」を挙げ、「さまざまな経験をさせていただいて、歌やダンスが少しずつ成長し、それが自信につながった」と述べた。吉川ひよりは「本当に素の自分を出せるようになったこと」を語り、MC中も全く話せなかったのが、今ではありのままの自分で心からステージを楽しめていると、メンバーやスタッフの支えによって自分らしさを発揮できるようになったと話した。

一方で、変わらないグループの核となる信念も明かされた。辻野は「ステージが楽しいと思える気持ち」は昔から変わらないと断言。杏は「変わったものが好きなところ」といまだにガチャガチャなどを集める趣味を披露した。坂井は「常に全力なところ」を挙げ、「昔から歌やダンスは得意ではなかったが、来てくださる方にはしっかり気持ちを届けたいという思いで、10年間変わらず全力でパフォーマンスしている」と熱い思いを語った。小泉は「ライブでのファンの方々との一体感や距離感」が変わらないとし、「アリーナ規模になっても、自分たちで歩いてファンの近くに行くなど、物理的な距離も縮めようと努力している」と語った。菅田は「ファンの方々を笑顔にしたいという気持ち」を、吉川は「ファン一人一人への思いの大きさ」が昔から変わらないと、ファンへの感謝と愛情を述べた。

10年間の活動継続の秘訣について、メンバーは口々に「一人じゃないこと」を強調した。辻野は「常に新しいことに挑戦し続けてきたからこそ、いろんなことにときめきがあって、楽しんで10年続けてこられた」と語り、杏は「常に目標や夢を設定し、みんなで支え合うこと」を挙げた。坂井は「諦めないこと」が何よりも大切だとし、「どんなに大きな夢でもみんなで立ち向かっていく気持ちと、怖さよりもワクワクの気持ちが強い10年だった」と振り返った。小泉も「メンバー6人とたくさんのスタッフ、そして多くの応援してくださる方々の支えがあってこそ」と感謝し、菅田、吉川も同様に多くの人々に支えられていることに触れた。吉川はさらに、「超ときめき♡宣伝部として、理想のアイドル像を追い続けてきたことも大きい」と付け加えた。

今回の横浜アリーナ公演は、超ときめき♡宣伝部にとって特別な意味を持つ。「前回、横浜アリーナでライブをさせていただいたときはソールドアウトすることができず、すごく悔しい思いをした。今回はツアーの一箇所にも関わらずソールドアウトすることができて、本当に嬉しいし、またこの場所に立たせてくれたスタッフさんにも感謝したい。お陰様でリベンジができました!」と坂井は喜びを爆発させた。

ツアー中のエピソードとしては、各地でご当地の高級牛肉をスタッフが差し入れしてくれるのが恒例となり、MCで「食べたいもの」を話すと、それが次の会場で差し入れされるという裏話も披露された。また、差し入れされた食べ物にはメンバーが各自で名前を貼って確保し、マーカーで直接書くと滲むためテープに名前を書いて貼るという「確実な確保術」も身につけたというエピソードで会場を和ませた。

未来への目標について、菅田は「お星空ライブ」を実現したいと目を輝かせ、辻野はそれに続けて「ライブで花火を上げたい。パブりん(グループ公式キャラクター)の顔型花火を」と具体的なビジョンを語った。全員でライブ後に花火を見た経験から、楽曲の最後が花火の音で終わる曲を「リアルな花火にしたい」という思いが生まれたという。吉川は「『超最強』をもう一盛り上がりさせたい」と話し、現在のTikTok総再生回数23億回をさらに上回る、30億回、300億回という途方もない数字を目標に掲げた。小泉も、公演中に撮影可能なロックオンフリータイムの写真がSNSで広まっていることから、「踊らずに表情だけで撮るのも可愛いんじゃないかな」と語り、辻野は「推し活ソングをもっとアピールしていきたい」と今後の展望を述べた。

公演では、TikTok総再生回数12億回超えの楽曲『最上級にかわいいの!』や、同23億回超えの『超最強』を含む過去最長の4曲連続「ロックオンフリータイム」を披露。メンバーが客席の間を練り歩き、アリーナ全体を回れるように工夫された。前回のアリーナ公演で、上の階まで行けなかった悔しさから「今回はどうしても行きたい」というメンバーの強い思いがこの演出につながったという。

また、『青春ハートシェイカー』では、RONINカメラを使用した「ワンカメショー」で、メンバーがさまざまな場所に散らばり、カメラ1台で楽曲を完成させる特別な演出も行われたほか、横浜アリーナ公演と最終日の大阪城ホール公演のためだけに用意されたアリーナ限定の「ルーレット曲」も導入され、新旧織り交ぜた楽曲でファンを楽しませた。

公演では、新オリジナルアルバムを2026年3月4日にリリースすること、meta社と連携した「超ときめき♡すれっず宣伝部」を発足し、11月18日(火)に共催でフリーライブを開催すること(開催場所は今後発表)、TBSラジオでレギュラー番組『超ときめき♡宣伝部の超ときめくときを。』(毎週土曜よる8時)が10月4日(土)よりスタートすること、そしてニッポン放送主催のワンマンライブ『超ときめき STAGE 2025~あけおめ新年会~』を2025年1月10日(土)にNHKホールで開催することも発表された。

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