つばきファクトリー10周年記念武道館公演 八木栞があふれる感謝を告げ笑顔で卒業 「つばきファクトリー愛してるー!」
つばきファクトリーの結成10周年を記念する「つばきファクトリー 10th Anniversary Concert at BUDOKAN ~OUR DAYS~」が4月30日、東京・日本武道館にて開催された。この日をもって、メンバーの八木栞が、同グループおよび、ハロー!プロジェクトから卒業した。
公演には、約7500人のファンが集結し、全国48の映画館および台湾でのライブビューイング、テレビ生中継を通じて、国内外のファンが歴史的瞬間を見届けた。なお、公演の模様は5月25日(日)午後2時より、CSテレ朝チャンネル1でアンコール放送が行われる。
公演はシンフォニックなイントロとともにセンターステージに11人のメンバーが登場し、『今夜だけ浮かれたかった』で幕を開け、一気に会場を熱狂させた。続く『ハナモヨウ』『鼓動OK?』『笑って』では、春らしいポップなナンバーでつばきファクトリーの清楚で可憐な魅力が発揮された。
冒頭のMCでリーダーの谷本安美が「昨日、結成10周年を迎えました」と報告し、小野田紗栞が「武道館で10周年コンサートができるのは皆さんのおかげです」とファンに感謝を述べ、会場は大きな拍手に包まれた。
序盤のハイライトは、6月4日発売の新シングルから『悲しみが止まらない』と『月夜のパ・ド・ドゥ』の初披露だった。杏里の名曲カバー『悲しみが止まらない』は、つばきらしい切ない乙女心を表現している。『間違いじゃない 泣いたりしない』『独り占め』『弱さじゃないよ、恋は』と続き、『月夜のパ・ド・ドゥ』ではしなやかなダンスと情感豊かな歌声が武道館を満たした。
中盤では10年の歴史を凝縮した二つのメドレーが披露され、11曲のメドレーでは各メンバーがフィーチャーされた。同期別メドレーでは、八木を含む「リトキャメ」(河西結心、福田真琳、豫風瑠乃)が『ふわり、恋時計』『ガラクタDIAMOND』『涙のヒロイン降板劇』を披露。この4人でのパフォーマンスが最後となるため、一体感のあるステージは観客の印象に残った。「ひなーず」(石井泉羽、村田結生、土居楓奏)はインディーズ時代の楽曲でフレッシュさを、「さにこ」(小野瑞歩、小野田紗栞、秋山眞緒)はメジャーデビュー初期の楽曲で安定感を見せた。谷本がソロで歌い上げた『17才』は、つばきが初めてパフォーマンスを披露した曲であり、その原点を振り返った。
本編後半、『君と僕の絆』では八木へのメッセージコーナーが設けられた。桜の花びらが舞う演出の中、メンバーが一人ずつ八木への思いを語った。
土居楓奏は「八木栞さん、今まで本当にありがとうございました。ヤギトマトは永遠です。大好き」と感謝を伝えた。村田結生は「八木さん、ご卒業おめでとうございます。優しくて元気で、性格もできてる八木栞さんは大勝利(ダイシオリ)です。シオリだけにねー」とユーモアを交え、笑顔で締めた。石井泉羽は「八木さん、ご卒業おめでとうございます。初めて髪を切ったのを見た時は、初期の八木さんがいるみたいですごく嬉しかったです。大好きです」と、愛を込めた。
豫風瑠乃は「八木と4年間も一緒に入れたこと、4年しか一緒にいれなかったこと、瑠乃は多分感じるのは後者だけど、今言いたいのは‘ありがとう’大好き」と、別れを惜しみながら語った。福田真琳は「しおりと同じ瞬間にアイドルになれるとのこと。ほんとに幸せだったよ。しおりはほんとに真面目でまっすぐで、そんなしおりならきっと、心配ないさー!」と、エールで八木を励ました。河西結心は「しおり、卒業おめでとう。いつもしおりが隣にいてくれてすごく心強かったし、しおりとオーディション一緒に受けられてよかった」と、同期としての絆を強調。
秋山眞緒は「しおりとはいっぱいダンスを踊ったねぇ。ほんとにこれやりたいってことには真っすぐで、真面目さとかすごく尊敬していました。これからもずっと隣にいるから頑張ってね」と、共に過ごした時間を振り返った。小野田紗栞は「しおり、いっぱい推してくれてありがとう。これからちょっと距離は離れちゃうけど、私たちの心は繋がってるので頑張ってね」と、前向きな言葉を贈った。小野瑞歩は「すいませんが口癖だったしおりが、いつしかめっちゃちょっかいかけてきたり。まぁ、かけちゃったり? これからもかけていい?」と、軽快なやりとりで会場を和ませた。最後に谷本安美は涙で言葉に詰まり、「…八木栞」と名前だけを絞り出した。
本編ラストは『初恋サンライズ』の“サンライズジャンプ”で一体感が生まれ、『大好きなのに、大好きだから』ではファンも一緒に歌い、『断捨ISM』でタオルを振り回し、『妄想だけならフリーダム』で締めくくった。八木のエネルギッシュなダンスと、最後まで絶やさない笑顔が印象的だった。アンコールでは、会場が八木のメンバーカラーであるオレンジのペンライトで染まり、「ヤギシオリ!」コールが響いた。
やがて、純白の卒業ドレスにオレンジのリボンをあしらった八木が登場し、『My Darling ~Do you love me?~』をソロで熱唱。「つばきへの愛とファンとの思い出が詰まった曲」と選び、情感たっぷりに歌い上げた。
八木は手紙を読み上げ、ファン、スタッフ、メンバーへの感謝を丁寧に伝えた。
「本日4月30日をもって、私、八木栞はつばきファクトリーおよびハロー!プロジェクトを卒業させていただきます。4年前、何者でもなかった私はつばきファクトリーに入って、オレンジ色というメンバーカラーをいただき、皆さんと一緒に自分というものを確立していったように思います。自分のあまり上手ではない料理を八木メシと愛してくださったり、‘ヤギシオリ’コールは最初は賛否両論あったものの、皆さんがやり続けてくださったから私の個性の一部になっていきました。私のアイドル像を作り上げてくださったのは、皆さんの力がとても大きかったです。ありがとうございます。
辛いことがあったとき、くじけそうになったとき、皆さんがここのパフォーマンス良かったよ。この曲の表情が好きだよ。歌は成長したね。ダンス成長したね。って褒めてくださることが、何よりも自分のやる気につながりました。皆さんが待っている、楽しみにしているって思うと、もっと頑張らなきゃともうひと踏ん張りすることができました。いつも私に頑張る力をくださり、ありがとうございました。そして、支えてくださったマネージャーさん、スタッフさん、関係者の皆さん、とにかく楽しく、何事にも恐れず仕事ができたのは皆さんのおかげです。右も左もわからなかったところから、1から教えてくださり、いつも優しく明るく接してくださりありがとうございました。
そして、メンバーのみんなへ。まずは、ひなーずへ。可能性がぎゅっと詰まってるみんな。みんなが加入してから1年。ものすごい成長を見せてもらいました。3人の未来がとっても楽しみです。みはねちゃん。可愛くて、面白くて、いつも一生懸命で、天性のアイドルだと思ってます。これからも自分のアイドル像を大切に突き進んでいってほしいです。ゆうちゃん。ダンスが本当に上手なところ、何事にも真摯に取り組んでいるところ、いつもかっこいいなと思っています。これからもポジティブにどんどん前へ進んでいってください。ふうちゃん。赤ちゃんみたいっていうと、赤ちゃんじゃないですよって反論が来るのですが、やっぱりその姿が可愛くて。赤ちゃん扱いしちゃってごめんね。これからもすくすくと成長していってください。
そして先輩方へ。私がこんなにも伸び伸びと活動できたのは、先輩方のおかげです。ありがとうございました。谷本さん、10周年おめでとうございます。とっても正義感のある谷本さん。リーダーになってからもっともっと頼もしくなって、私もたくさん救われました。嘘のない言葉がいつも本当に嬉しかったです。小野さん。最後の1年でラストスパートかのようにすごく仲良くなりましたね。実はダル絡みしてくださってとっても嬉しかったです。これからもダルがらみ待ってます。小野田さん。小野田さんの頑張る姿を見て、私ももっと頑張らなきゃと思うことがすごく多かったです。いつまでも私の最強の推しです。秋山さん。いつも優しくて後輩思いで、何でもできるところが本当にかっこいいです。いつかまたご飯行きましょう。
リトキャメへ。4人は本当に性格も何もかもバラバラで、意見が合わないことも多かったけど、4人で同じ方向を向いて集まったときの力は何ものにも勝ると思ってしまうほど、私にとっては不思議なほど頼もしい存在だったし、3人と切磋琢磨していくことができたから、私もここまで成長できたと思います。本当にありがとう。ゆってぃーへ。共感力が高くて、私が困っている時にはいつも寄り添ってくれたね。これからはゆってぃーに困ったことがあったときは私も力になれたらいいなと思っているので、いつでも通ってくれたら嬉しいです。まりんちゃん。つばきファクトリーの中では、メンバーというよりも友達として見ていることが多かったと思います。まりんちゃんと同じグループに入れて本当によかったです。長崎、また行かせてください。るなちゃん。実は一番ライバル視してて、素直になれなかった時期も多かったけど、今はそれ以上にお互いがお互いを分かり合える関係性で、一番自分の素を出せるメンバーになりました。るなちゃんの作る世界観が大好きだよ。今度一緒に遊びに行こうね。
つばきファクトリーで過ごした日々は私にとってかけがえのない宝物であり、誇りです。そして、今までもこれからも、つばきファクトリーの夢は私の夢でもあると思っています。つばきファクトリーがこれからももっともっと大きなグループになっていきますように、私もお力添えできればと思います。これからもつばきファクトリーの応援よろしくお願いします。つばきファクトリー愛してるー!」
終始ハキハキとした口調で八木が手紙を読み終えると、会場は大きな拍手に包まれた。
全員での『勇気 It’s my Life!』『スキップ・スキップ・スキップ』は八木の門出を祝福するようで、谷本は「11人揃ってステージに立てたこと、皆さんが見てくれて幸せ」と10年を振り返り、「11年目も進化し続ける」と宣言。最後に『My Days for You』を披露し、銀テープが舞う中、温かい雰囲気で終演。八木は最後に「ヤギさんポーズ」を決め、笑顔で退場した。
つばきファクトリーは5月10日から10人体制での10周年ツアーをスタートさせる。ミュージカル女優を目指す八木栞の卒業は一つの節目だが、彼女が残したオレンジの輝きはグループの未来を照らし続けるだろう。
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