【わーすたインタビュー 前編】猫耳アイドルが“犬”への謝意を表した新曲「今までにないぶっとび具合」

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わーすた
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4人組アイドルグループ・わーすたが、22日にニューシングル『すまん、犬。』をリリース。猫耳衣装をはじめ“わーすたといえば猫”のイメージが強いが、実は初めてのオリジナル曲『いぬねこ。青春真っ盛り』(2015年)では犬の気持ちにも触れている。ただ、以降“犬”には一切触れなかったということで、今回のシングルで、ほったらかしにしていた犬への謝罪となったという。そんなユニークな新曲について、3月に予定されている8周年ライブについてメンバーにたっぷりと語ってもらった。

--わーすたらしさがいつもよりさらに増した、楽しい新曲ですが、リリースの発表がされたのは昨年で、早い段階から話題になっていましたね。

廣川奈々聖「はい。今回発表されたのがわりと早いタイミングで、リリースイベントも早くに始まりました」

--耳はやっぱり猫なんですね。

廣川「猫です。曲の内容的に犬耳になるのかなという話もあったんですけど……」

--歌っていて楽しそうです。

三品瑠香「楽しいですね。歌割とかも特殊なので。Aメロで“わーん”と“にゃん”でコーラスをやっていたり……」

松田美里「その掛け合いがすごく楽しい。初めてこの曲をいただいたとき、特にAメロの意味がわからなくて。歌詞割表で、左側に歌詞があって、右側に担当メンバーが配置されているんですけど、どこを歌っていいのかわからない。頭の中パンクしそうでした(笑)。でも、とにかく可愛いなというのが第一印象で、わーすたらしいなと。今までにないぶっ飛び具合で、こんなやり方もあるんだなと、衝撃というか感動がありました」

小玉梨々華「余計なことを考えずに楽しめます。曲も強いメッセージがあるというより、ひたすら謝る内容で、とにかく楽しい楽曲。ライブでも歌っていて楽しい! でも楽しくなりすぎると、“わん”とか“にゃん”が言えなくなるので、冷静に歌うのも大事です(笑)」

--今回のテーマを聞いてどう思いましたか?

廣川「これは絶対楽しくなるなと思いました。私せっかくなら犬耳もいいかなと思ったけど、けど最終的に猫になりました。ただ一応気を使って、犬の日にリリースを発表しているんですよ、なので、私たちはどっちにも嫌われたくない(笑)」

--廣川さんは犬耳も似合うかも。

廣川「え、似合いますか? 実は犬派なので、それが顔に表れているのかも」

--三品さんは圧倒的に猫イメージですけど。

三品「猫のように生きたいと思っていますから(笑)」

3人 笑

--小玉さん、松田さんも犬もいけそう。

松田「私、今年占いで“きりん耳が似合う”って言われました」

三品「占いで“きりんが見える”と言われたらしいんです」

松田「守護霊が見える方から。だから今年は一回だけきりん耳にするかもしれません」

--一人だけ?

松田「はい」

三品「きりんに関することで運が開けると」

廣川「でも、それでグループの運気が上がるなら、やってやってと思います(笑)」

--振付もおもしろくて、ファンの人がマネしやすそうですね。イベントではみんなで振りコピしてたり?

廣川「たくさんの人がやってくれています。初披露では戸惑いもあったみたいなんですけど、2回目からは多くの人がやってくれました。サビのなかで、メンバーで横移動しているところがあるんですけど、あれを大きな草原でやったら楽しいだろうなって思います」

--ミュージックビデオも公開されました。四姉妹に扮したメンバーと、不思議な“白い犬”との愉快な“日常生活”が面白いです。

廣川「撮影はおもしろかったです。シュールな現場で。白い物体と撮影で長時間一緒にいると愛が芽生えてきて、愛おしい存在になりました(笑)」

--犬の顔はあとから足された形で、撮影中はただの白い物体だったんですね(下記MV参照)。結構不気味だったかも(笑)。

三品「どこが正面かわからなくて、あの物体との撮影は不思議な体験でした(笑)」

松田「一番最初の撮影は土手を走って追いかけるシーンからで、白い物体が頑張って走ってて、意外と足が速いんですよ。私結構足が遅いので、なかなか追いつけなくて……。メンバーは私服っぽい衣装でナチュラルな感じで、みんなで家族のように演じました」

--メンバーの中で走るのは遅いほう?

松田「でもドリブルしながらだと速く走れるんです。バスケ部だったので」

--決して運動神経が悪いわけではない?

松田「でも部活では下から2番目くらいでした」

--それはどういう順で?

松田「上手さで」

--すなわち補欠?

松田「コートにも入れない補欠です」

--ベンチ入りできない?

松田「はい。ずっとスタンドから見てました」

--三品さんは足が速いイメージですね。でも結構文化系か。

三品「私運動神経よさそうとは言われるんですけど、全然なんですよ。びっくりするくらいできないです。球技なんて特に終わってますね(笑)」

--運動神経悪い人がやるバスケのドリブルとか、すごく笑えるじゃないですか。あんな感じ?

三品「でも、めっちゃ下手ではなくて。ネタにはできるほどではないけど、上手くはないレベルで。スポーツは好きだし、結構観てます」

--昨年末のサッカーワールドカップも観てました?

三品「観ていてハマりました」

廣川「私たちと同世代の選手たちが頑張っているということで、世界を舞台に闘っているのがスゴイ!と思いながら観ていました」

--久保(建英)選手とか同い年くらい?

三品「なんなら一個下です。スゴイですよね。世界を舞台に闘っていて! 私たちも“世界”を謳っているけど」

--グループ名に“World”が入ってますからね(正式名称が“The World Standard”)。

三品「意識は世界に向いています」

廣川「意識はね(笑)」

--もし世界のアイドル・ワールドカップみたいなのがあったら……

廣川「もしそういうのがあったら絶対優勝したい。そこはわーすたしかいない!」

--さて3月には8周年ライブも予定されています。

廣川「年明けすぐにどういうライブにするかミーティングがあって、セットリストもすでに決まっています」

--ライブの内容やセットリストにおいてはメンバーの意見も反映されている?

廣川「土台作りは舞台監督さんと話し合いながらという感じですけど、その中でこういうことをやりたいということは話させてもらっていて、今回は特に一人一人の良さが今まで以上に際立つライブになるのかなと思います」

--今回“8周年”ということですが、メンバーの中で8周年というイメージは? 10周年に向けて加速させる年なのかな? それとも、先のことというより、この8周年イヤーを全力でというイメージ?

廣川「私たちとしてはそっち(8周年を全力で)のほうが感覚は近くて、ただ8年続けているというだけだと、ふんわりしちゃうかなと思うんですけど、私たちは昨年から新体制になって、まだ変化して間もないということもあるので、昨年より、よりよいライブを見せられるし、絶対、めちゃくちゃいいライブになる予感がしています」

三品「4人の良さをさらに出すという部分は強く出ると思います。前回の4人体制初の周年ライブとはまた違って、みんなも1年やってきて、4人体制に慣れてきて、堂々と見せられるステージになるんじゃないかなと思います」

廣川「新体制になって、一番わーすたらしいステージにできるんじゃないかなと思っています。“わーすたって何々っぽいよね”というのがないと思っていて、私たちがやることが全部わーすたになると思ってるし、ごちゃごちゃ感もあると思えば、急にちゃんとまじめに歌ったり……。本当に豪華なライブになると思うので、私たち自身が一番楽しみにしているし、初めて来る方にも絶対楽しんでもらえると思いますので、周年ライブはやっぱり逃してほしくないなと思います。ここまで4人でこつこつリリースイベントをやってきたし、ツアーも大きな規模感でなく、“4人でまた頑張っていこう”という形で積み重ねてきたので、自分たち自身を鍛えて、またこうやって大きなステージでライブができると思うと、そこですごく発揮できるものがあると思うので、本当に楽しみです」

--大きなライブだと必ず緊張すると言ってた松田さんは、今も緊張を?

松田「まだまだ緊張します。でも、してていいかなと思います。変な力みはしたくないけど、ライブ前の緊張感は醍醐味というか、いいものを見せたいとか理想が高ければ高いほど、やっぱり気持ちが高まるので、ほどよく緊張はしていたいと思うし、なんか不思議とステージに立つとその緊張が解けるんですよね。踊りながらちょっとほっとする感覚があって、クセになるというわけじゃないけど、やっぱりライブってこれだなと思って」

--緊張するはずの場に出ることで逆にほっとする感情が?

松田「リハーサル期間にスタッフさんと4人とで頑張って作ってきたものを、上手く出したいとか失敗したくないとか、自分たちのことを考えて出るので……。でも表に出るとファンの方の顔が見えることが大きくて、やっぱりみんながいてのライブだし、その景色を見て、改めてわーすたを実感するので、やっぱりライブは楽しいなと思います」

小玉「美里が緊張して本番前にめっちゃ喋り出す感じも、“ああ、ワンマンだな”という感じがするし、本番前の時間から含めてワンマンでしか味わえない雰囲気、ほかのライブにはない特別感があると思うので、それをまた味わえると思うと楽しみです」

廣川「ライブ前、美里がなんか変な全然違うセットリストを言ったりすることもあって、みんなで“違う、それじゃない!”って冷静に注意します。“美里、それは違うからね”と。直前で『1曲目なんだっけ?』とか言ってくることもあって。そういうのはよくあるので、それはドキドキするのでやめてほしいですね(笑)」

--ライブのMCでクロストーク中、松田さん一人だけぼーっとしていて入ってこない、というエピソードもありましたが、それもまだ?

松田「あー、ありましたね、そういえば」

廣川「あります。美里がほやーっとした顔をしてて、わかってないんだろうな思いつつ、ま、いいかって(笑)。かと思えば聞いていたりもするから」

松田「時間経ってあとから、“ああ、こんな話してたな”ということもあります」

--でもそれも松田さんのキャラクターで面白いところだから、無理に変えないでほしいですね(笑)。

インタビュー後編に続く)

わーすた(The World Standard)

世界に照準を合わせて活動しているデジタルネイティブ世代アイ­ドルで、SNSとリアルアイドル活動を通じて世界にKAWAIIジャパンアイドルカルチャーを­発信していくグループとして2015年に結成。2016年、1stアルバム『The World Standard』でメジャーデビュー。2022年から4人での新体制に。同年4thフルアルバム『我々はネコである。』をリリース。8周年ライブ「The World Standard ~8周年の愛をどうぞ!~」は3月26日(日)、東京・Zepp Haneda(TOKYO)で開催。

廣川奈々聖(ひろかわ ななせ)1999年5月12日生まれ、福岡県出身

松田美里(まつだ みり)1999年8月2日生まれ、広島県出身

小玉梨々華(こだま りりか)2000年10月1日生まれ、北海道出身

三品瑠香(みしな るか)2001年3月17日生まれ、愛知県出身

わーすた(WASUTA)「すまん、犬。」(Sorry, doggy.)

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