【FES☆TIVE インタビュー 1】コロナ禍でもライブは進化中「“魅せる”ライブも“一緒に踊れる”ライブも両方できるように」

アイドルユニット/グループ ニュース

今年8人編成となったアイドルグループ・FES☆TIVEが、4月28日に12thマキシシングル『人類!WE ARE ONENESS!』をリリース。今回、唯一のスターティングメンバー・青葉ひなりさん、昨年加入の八木ひなたさん、そして今年加入の新メンバー・緑川優愛さんに、この新曲について、そしてコロナ禍でのグループの取り組みやメンバーそれぞれのパーソナルな話もじっくりと聞いた。

--今回、Girls Newsでは本格的なインタビューは初ということで、改めてFES☆TIVEというグループについて紹介していただけますか。

青葉ひなり「はい。私たちFES☆TIVEはお祭りをコンセプトにしていて、グループ名は“ポジティブ”“アクティブ”“フェスティバル”を合わせた造語で、世界に日本のお祭りや元気を届けるために活動しています」

--特にライブが評判ですよね。

青葉「はい。私たちのライブはみんなで踊ったり、お客さんと一体になって楽しむライブが特徴的です」

--そんな持ち味のFES☆TIVEゆえに、ここ一年間ほどは十分な形でライブができないのは大変だったのかも。

青葉「ここ一年くらい、会場のみんなで踊ったりできないというのはつらかったですけど、その中で“魅せる”ライブだったり、また違う魅力も自分たちで育てていくきっかけになったのは良かったことだなと思います。お客さんに座って観ていただく状態の中で、観ているだけでも楽しめるようなライブを心掛けてきました。これまでよく見えてなかった部分がたくさん見えてしまうからこそ、私たちはより“魅せる”ステージということを意識しました。ダンスのクオリティを上げることにはここ一年特に頑張ったなと思います」

--そんなFES☆TIVEは2013年に結成され、メンバーチェンジを繰り返すごとに進化してきました。今では青葉さんが唯一のスターティングメンバーなんですね。

青葉「はい。2015年にメジャーデビューした当初は、会場みんなで楽しむライブというよりは、パフォーマンスで魅せるという形でした。8人のメンバーでフォーメーションを観て楽しんでもらうパフォーマンスが多かったんですけど、2018年に(現メンバーの)土光瑠璃子や南茉莉花たちが加入した頃から、みんなで楽しむライブというコンセプトに変わってきて、当時6人体制で人数が減ったからこそ、ちょっとライブの雰囲気が変わってきて、それがすごくいい方向に進んで、人気もついてきたんです。でもコロナ禍になってしまって、そんな中で、昔の魅せるライブも、今のみんなで楽しめるライブも両方併せたら最強だよねということになりまして、今また8人体制に戻ったので、どちらでも見せられるグループになろうと頑張っています」

八木ひなた「私が加入したのは昨年コロナ禍に入ってからなので、私自身、まだお客さんのコールを聞いたことがないんですよ(笑)。私が加入してからのライブでは、すごく盛り上がる“ザ・FES☆TIVE”というような曲以外にも、魅せる曲だったり、バラードとかじっくり聴かせる曲もあるので、いろんな面のFES☆TIVEをお見せできているのではないかなと思います。私、以前別のアイドルグループで活動していたんですけど、その時代に対バンライブで一緒になったときには必ずステージを見るくらい、FES☆TIVEのライブが大好きだったんですよ。本当に元気をもらえる! そのイメージは今も変わらなくてすごく好きだし、楽曲が本当にいいなと思います」

--八木さんがグループに加入したきっかけは?

八木「土光瑠璃子と舞台で共演して以来4年くらい仲が良く、一つ前のグループの解散が決まったときに、それを土光に伝えたら、『FES☆TIVEに入らない?』ってプロデューサーさんに話をしてもらって、それで加入を決めたという流れです」

--緑川さんが加入したのはどういうきっかけだったんですか?

緑川優愛「私はもともと北海道でアイドル活動をしていて、そこを辞めて、“もうアイドルをやることはない”と思っていたんですけど、4ヶ月くらいしたときにFES☆TIVEのオーディションが行われていることを知って、“FES☆TIVEだったらもう一度アイドルをやりたい!”と思って応募しました。ありがたいことに選んでいただいて、今ここにいます」

--加入前FES☆TIVEはどんなイメージでしたか?

緑川「アイドルフェスの『SEKIGAHARA IDOL WARS』に参加したとき、強く印象に残っていました。メインステージでのパフォーマンスを観て、『すごいな、このグループは』と思いました。ファンの人と一体感がすごくて」

--今年新加入の新メンバー3人は全員がオーディション?

青葉「緑川と小野寺(偉音)はオーディションなんですけど、髙木(ゆりあ)はもともと活動していたグループとプロデューサーさんが同じで、それで勧められて加入しました。もともと髙木はFES☆TIVEのことがめちゃめちゃ大好きだったこともあって……」

八木「青葉ひなりのオタクなんです!(笑)」

青葉「好きでいてくれて、特典会のチェキとか並んでくれたりします(笑)」

--一般のファンと同じように?

青葉「はい。ちゃんとお金を払ってライブに来てくれたりしたほどで(笑)。そういうのもあって、メンバーとして入るならFES☆TIVEを好きな人がいいなということで、プロデューサーさんが声をかけたのだと思います」

--現在の8人体制はだんだん馴染んできた感じですか?

青葉「緑川も小野寺も加入したばっかりのときってやっぱり緊張している感じがありました。逆に八木ちゃんは一人での加入だったので、わりとみんなに馴染むのが早かったかな」

八木「もともと加入前からメンバーのみんなと知り合いで、仲良くさせてもらってたというのがあって……」

青葉「やっぱり複数人での加入となると、新メンバー同士で固まりがちなんですよ。二人ともまだ敬語がとれないときもあって(笑)」

緑川「全然とれないです」

八木「FES☆TIVEで遠征をするときには、プロデューサーさんのほうでいい感じに部屋割りを考えてもらって」

青葉「新メンバー同士じゃなくて、新メンバーと先輩メンバーの誰かが一緒になるように。そんなこともあって今は距離近近(ちかちか)だね!」

八木「近近だね!」

--FES☆TIVEでは基本的に先輩と後輩の間でも敬語や“さん付け”はなし?

青葉「全然ないです」

八木「それがFES☆TIVEの良さなのかなと思っていて。ひなりちゃんが最年長で唯一のオリジナルメンバーというのが良かったなと思います。ひなりちゃんが『敬語使えよ』って感じだったら、メンバー間がキツキツになりそうなので、メンバーの仲がいいのは、ひなりちゃんのフレンドリーな感じによるところが大きいと思います」

青葉「上下関係がしっかりしているのももちろんいい面はあると思うんですよ。先輩後輩の関係性がしっかりしてまとまりやすいし。でもやっぱりメンバーで気をつかい合うのは、同じチームメイトだから嫌だなって思います。私も先輩として言わなければならないことを言えていない部分もあるんですけど、“言って『偉そう』と思われちゃったらどうしよう”というところもあって、それで前に出にくいというのもあるんです。でも、みんなが仲良くてなんでも言いやすい雰囲気というのが一番だと思っているので、やっぱりこれからもFES☆TIVEは上下関係なく、みんなでワイワイと楽しくやっていきたいです」

八木「でも最近は新メンバーが入ったこともあって、ひなりちゃんが『ここはこうしたほうがいいよ』とアドバイスしてくれることが増えた気がします。ちょっと前のひなりちゃんだったら言いにくかったんじゃないかなと思えることも。でもそれを言いやすい雰囲気なのはいいことかなと思って」

青葉「ちょっと泣きそうになってる(笑)。言えなかったんです、今の新メンバー3人が入る前までは。それまでも私が一番先輩だったんですけど、言えなくて。振り付けがちょっと違うところがあってもあんまり仕切ったりできなかった。でもやっぱり新メンバーが3人も入って八木ちゃんもまだ半年という中で、そろそろ本当に頑張らないといけないなという気持ちも出てきて……」

--現体制となって、メンバー間の絆が強くなっているのとともに、少しずつ進化してきているみたいですね。そんな新体制FES☆TIVEのニューシングル『人類!WE ARE ONENESS!』について、インタビュー後半でじっくりうかがいたいと思います。

★インタビュー後半へ

FES☆TIVE(フェス・ティブ)

2013年に“お祭り系”アイドルグループとして結成。以降メンバーチェンジを繰り返しながら進化を続けている。2015年、『お祭りヒーロー』でメジャーデビュー。国内でのライブはもちろん、アジア各国をはじめ海外公演も積極的に行ってきた。9年目を迎える今年8人体制となり、新たなスタートを切った。

FES☆TIVE 「人類!WE ARE ONENESS!」MV(2021/4/28 RELEASE)

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