LinQ リーダー・吉川千愛が感涙の卒業公演「“卒業してもLinQへの想いは残っていくんだよ”という思いを込めて…」

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九州発のアイドルグループ・LinQのリーダー・吉川千愛さんの卒業公演「Happy Lucky Finally『HAPPINESS』Chiaki Yoshikawa Graduation Live」の東京公演が8日、AKIBAカルチャーズ劇場で開催された。

LinQは2011年に結成。地元に根付いた活動で九州を中心に熱い支持を集めてきた。また東京をはじめ各地への遠征も積極的に行い、人気を全国規模に拡大。3年目からはメジャーの場で活動していた一方、グループの再編成など波乱万丈な10年間の活動をしてきたが、その中で吉川さんはオープニングメンバーとして、長年にわたりグループを支えてきた。2018年からはリーダーを務めている。

ライブの前週金曜日には、東京の緊急事態宣言の延長が発表され、この公演も、当初終演後に予定されていた特典会を急遽開演前に移動するなどの影響を受けたが、ライブ自体は十分な感染対策をとった上で予定通りに行われた。

開演前には、LinQ 10期新メンバー・大空莉子さん、黒田れいさん、有村南海さんの3人がステージに登場。事前に募集したファンからの質問に答えながら、慣れない東京の印象など初々しいトークを繰り広げ、微笑ましい空気につつまれた。

そしてステージのスクリーンに吉川さんのこれまでの懐かしい写真が映された後、LinQのメンバーたちが登場。なつかしい『Wake up 』からライブはスタート、ファンを喜ばせた。吉川さんをメインに寸劇混じりの楽しいパフォーマンスを見せたあとは、やはり初期の可愛いさいっぱいの曲『なう。』へ。『Anytime』では、声を出して応援できない中で、メンバーとファンが同じ手ぶりをしながら盛り上がった。

MCで吉川さんは「ライブを開催できて本当に嬉しいです。AKIBAカルチャーズ劇場は私たちLinQが昔からお世話になっている会場。昔“5人公演”とか定期的に、メンバーを入れ替わりながらやっていたんですけど、そのときから来てくださっている方は懐かしいなって感じてもらえるような初期の曲も入れつつ、新しい曲も見せながらセットリストを組んでみました」と話し、ファンは拍手で応えた

この日のステージでは、メンバーそれぞれの個性に合わせた私服テイストの衣装に身をつつんでいたが、この衣装は配信シングル『ヒトリジメ』のジャケットで着用したもの。ステージではその『ヒトリジメ』も披露した。

同じく可愛いテイストの『きもち』、そしてアップテンポで、これまで楽しいことも辛いこともさまざまあったであろう、LinQの活動を通しての心のうちを描いたような『No Lady,No Life.』『Fighting Girl』へと続いた。

ここでライブは一区切り。メンバーの中でも特に吉川さんとの付き合いの長い高木悠未さんと新木さくらさんの二人がステージに残り、スクリーンに映し出されたLinQの懐かしい写真を見ながら思い出トーク。お色直しをした吉川さんも含めて3人でAKIBAカルチャーズ劇場での思い出も織り交ぜながら、楽しそうに当時を振り返った。

再登場した吉川さんは、まるで鮮やかな夕陽のようなオレンジのドレス姿。オレンジは吉川さんのグループの中でのイメージカラーで、本人の希望が叶ってこのドレスを作ってもらったという。

そして、これまでの活動の中でも吉川さんが「センターで歌わせていただいて、『カップリング曲なのにいい曲』ってファンのみなさんに愛されてきた曲なんじゃないかなと思って……」と、特に思い出深いという曲『絶対Alright!』を、この日はアコースティックバージョンで披露。少し緊張感が見えつつも、言葉の一つ一つを大事そうに歌う姿が印象的だった。

バラード曲『あの街の空』では、入れ替わりで登場するメンバーたちとともに歌う吉川さんが声を詰まらせる場面も。しんみりとしたムードの中、歌いながら10間年の想い出があふれてきたのかもしれない。

直後のMCでは「感極まりすぎて泣いちゃいました」と苦笑いの吉川さん。「今日はみなさんと笑顔で公演をしたいと思ってセットリスト考えてきたんですけど、自分で考えておきながら感極まっちゃって。後半もみなさんにたくさん楽しんでもらいたいなと思いまして」と、この日のライブのために用意された『15センチの恋』を歌った。この曲は「私がLinQに曲を残したいと思い……」と、吉川さん自ら作詞に挑戦した曲。「“15センチ”というのは、LinQポーズ(片手をL字型にするポーズ)の手の幅が15センチなんです。女の子らしい可愛い曲になっていて、恋愛ソングに聴こえるんですけど、LinQへの思いも残したかった。だけどストレートに言葉にするのではなく、あえて“恋=LinQ”にたとえて詞を考えさせていただきました。歌詞をじっくり聴いてみてください」と紹介した。メンバーがステージを跳ねるように動き回る、春っぽい可愛さ全開の曲。LinQポーズを入れた手ぶりも交え、会場一体で盛り上がった。

そしてエモーショナルな『I am…』で本編を締めくくった。ライブの最後に吉川さんは「ちょっとしゃべりすぎたかもしれないんですけど、みなさんにお届けしたい曲とLinQの魅力を伝えられたんじゃないかなと思います。これが東京最後だと思うと寂しくなるけど、『15センチの恋』だったり、『I am…』の歌詞にも入っていますが、“私が卒業してもLinQへの想いはこれからも残っていくんだよ”という思いを込めて歌いました」と話しながら、徐々に感極まって涙声になる吉川さん。「16歳の頃からリリイベとかで東京にも来させてもらい、いろんな経験をさせてもらいました。遠くから応援してくださる方もいたから、いろんなところで頑張れたんだなと今日はしみじみと思いました」と、長い活動の中での東京での思い出も駆け巡ったようだ。

メンバーがステージを去ったあとにはLinQのライブ恒例の“替え玉”コール。観客は声を出せないため、スクリーンのメンバーの声に合わせた手拍子でアンコールした。

アンコールのステージでは、高木さんが民謡調で歌い上げる歌い出しが印象的なお祭り曲『祭高音頭』から。本編ラストのしんみりとしたムードを打ち破り、終わりゆく“祭り”を惜しむように元気に歌い踊る6人だった。そしてオーラスは吉川さんの思い出の曲『絶対Alright!』をオリジナルバージョンで改めて披露。“歌い切った”と満足そうな表情の吉川さんとメンバーたちだった。

最後に吉川さんは「10周年を迎えたあとも多分もっとすごい進化したLinQになっていくと思いますので、これからも目をこらしてLinQを見守っていただけると嬉しいです!」とメッセージを残してステージを後にした。

セットリストからもMCからも、吉川さんのグループへの愛が強く強く伝わった本公演。デビュー当時から遠征していた東京、そしてAKIBAカルチャーズ劇場での卒業公演では、地元とはまた違う感慨をもったようだ。そして吉川さんがメンバーたちに慕われていることもひしひしと伝わってきた。

なお、この日の公演の模様は、5月、アイドル専門チャンネルPigoo(スカパー!プレミアムサービスCh.663)、BSスカパー!にて、ライブ本編に、メンバーインタビューなどを加えた特別版として放送される。お見逃しなく!

★アイドル専門チャンネルPigoo 公式HP
https://pigoo.jp/pigoohd/

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