でんぱ組.inc ファンイベントが大成功! 武道館は神をも超える神神ライブを目指す!
4月19日、5月の武道館での初公演を間近に控えたアイドルグループ・でんぱ組.incによるファンイベント「神神学園~幻の☆神☆授業~」が行われた。
このイベントは、でんぱ組.incが出演した映画「白魔女学園」とバラエティ番組「でんぱの神神」のブルーレイ&DVD(共にポニーキャニオン)の発売を記念したイベントで、でんぱ組.incメンバーが、ゲームやミニライブなどでファンとの交流を楽しんだ。イベントでは、でんぱ組.incのメンバーが先生に扮し、生徒となったファンと一緒に授業(ゲーム)を行なって、それぞれの組ごとに勝敗を競った。
「ごきげんよう。」と、校長として壇上に立った相沢梨紗さんは、緊張のためかいきなり挨拶を噛んでしまい、「神神」ならぬ「噛み噛み学園」の授業の始まりとなった。「白魔女学園」の劇中のセリフをもじって、「これから皆さんで、潰し合っていただきます!」と宣告すると、会場のファンがどっと湧いた。続いて登場した先生役のメンバーたちから「さっき噛みましたよね。」と指摘された相沢梨紗さんは、「みんなの緊張がほぐれるかと思ってわざとです。」と弁解した。
くじ引きによって、3組の担任が決められるとさっそく授業はスタートした。勝ったクラスは担任と一緒に記念写真が撮れると知らされると生徒たちも大いに気合が入った。
最初の神授業は「ゼスチャーゲーム」。担任のゼスチャーをステージに上った各組10人づつの生徒が回答するルールで競技が行われた。1組は相沢梨紗さんの“グラビア”や“新体操”の見事なポーズで正解を招いたが、成瀬瑛美さんの“洗濯機”などユニークすぎて伝わらないゼスチャーに点数が伸び悩んだ。2組の藤咲彩音さんと古川未鈴さんは、見事なコンビネーションを見せて“滝”などの難問をクリアした。3組の最上もがさんと夢眠ねむさんのコンビは、なりふり構わず“ヤンキー”のポーズなどをテンポよくこなした上に、生徒の直感が冴えて、得点を伸ばした。
2つ目の授業は「お絵描き伝言ゲーム」。先頭と最後を担任が務め、間を5人の生徒がリレーする。書く時間が15秒と短いせいもあって、1組の“スフィンクス”、2組の“てんぐ”は不正解となった。3組目は美大卒の担任コンビで絵心に期待された。出題は“ピエロ”だったが、最初の夢眠ねむさんの絵のクオリティを維持できず、最後に書き上がったのは、どうみても玉乗りするクマだった。最上もがさんはこれを眺めて熟考の末、ずばり「ピエロ」と正解した。「サーカスが浮かんだんですが、出題の傾向から物体の名前だと思って。」とコナン顔負けの洞察力を明かした最上もがさんに会場から「すごい!」と感嘆の声が湧いた。
3つ目の授業は、生徒が全員参加しての「○×クイズ」。DVDの内容やでんぱ組.incに関する10問が出題され、全問正解の生徒のみが得点とされる。最初の問題は「古川未鈴と成瀬瑛美のユニットは“水玉オンライン”である。」だが、さすがに優秀な生徒が揃っていて×と答えた1人を除いて全員が正解。しかし、その後はマニアックな問題が続き、最後の「最上もがの今朝の朝食は“白米”である。」では、「いつもは白米ですが、今朝は“麦ごはん”でした。」と回答する難問だった。
3つの授業を終えた結果、それまで優勢だった3組に2組が同点に並んで、担任のジャンケンで勝負を決することになった。会場の全生徒が息を飲む中、藤咲彩音さんが最上もがさんを制して勝利を勝ち取り、古川未鈴と共に勝ち誇ったポーズを決めた。
授業のあとは、ミニライブも行われ、学園にちなんだ曲を披露して会場はひときわ盛り上がりをみせた。そして、生徒の一人ひとりに好きな担任から卒業証書が手渡しされ、最後まで笑顔の絶えないイベントはようやく幕を下ろした。
イベント前に行われていた記者会見では、5月6日に開催される初の日本武道館公演についてメンバーが心境を語った。
相沢梨紗さんは、「いまはレッスンの最中ですが、いつもより緊張を感じています。楽しみにしてくれている皆さんにも自分たちにも忘れられない素敵なライブにしたい。今回は自分たちでやりたいことをたくさん提案して、早着替えや曲などをリクエストしました。」
続けて最上もがさんは、「私は宙を舞いたいと言ったんですが、残念ながらダメでした。」と笑い、「緊張に潰されるタイプなので、自分にプレッシャーをかけ過ぎないように、体調管理をしっかりしたい。」とコメントした。
成瀬瑛美さんは、「個人的にはダンスが武道館で披露するレベルにはまだまだです。仲間に教えを請うたり、一人でも隙を見ては踊ってレベルをあげてます。ヤル気は100%あります!」と力を込めた。
藤咲彩音さんは、「毎日のように曲を聞いて武道館公演のイメトレをしています。気負いすぎると思うようにできないので、素のまま楽しんで練習に励んでいます。」
古川未鈴さんは、「武道館は広いので、普段は見に来られないでこの日だけという人も多いはずですが、あの武道館はすごく良かったと言ってもらえるようにしたい。」
夢眠ねむさんは、「いつも“神ライブ”を目標に掲げていますが、今回は“神々ライブ”なので、さらに気合を入れてます。武道館の名前に圧倒されそうですが、負けずに頑張ります。」とそれぞれコメントした。
古川未鈴さんが、「武道館を目指します。」と宣言したのは2012年9月のLIQUIDROOM
ebisuでのワンマンだったが、その時はまだ10倍以上のキャパの武道館は遥かに遠い目標に思えた。本人たちにとっても、でんぱ組.incのオリジナリティーに確固たる自信を持つまでではなくて、他のアイドルと比較して自分たちの賞味期限に焦りがあった中での宣言でもあった。古川未鈴さんは当時を振り返りつつ、「活動していく上で、やるからには上を目指して結果を残したいと思った。あの宣言はサプライズで、メンバーは誰も知らなくてビックリしていた。やっと、武道館に立てる日が来て、今はやる気満々です。」と、自信をみなぎらせていた。
歌詞の中では、“見返してやるぜ!”と歌っているメンバーたちだが、武道館にたどり着いて“ザマぁみろ!”という感情はあるかと尋ねられると、
夢眠ねむさんは、「今はそれはない。クラスで喋ったことがなかった子が握手会に来てくれて、逆に応援してくれるようになった。最初はくやしいと思っていたが、自分もポジティブになった。じわじわと良いことが増えて、兄弟と仲良く喋るようになったりとか、人間的な身近な部分がよくなってきた。」と振り返った。
相沢梨紗さんも、「あまりコンサートのことは知らない家族も“武道館はすごいね”って、分かってくれて嬉しい。」とにこやかに話した。
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