倉島颯良、映画『夏空ダンス』でダンス部部長役に ハイレベルの少女たちとの共演に「2か月ほど前から練習を精一杯やりました」

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さくら学院の元メンバーで女優の倉島颯良さんが22日、シネマート新宿で行われた短編映画『夏空ダンス』の公開初日記念舞台挨拶に出席。主演の島雄こなつさん、内村光良監督とともに登壇した。

お笑い芸人、司会者として活躍しながら映画を撮り続けて来た内村監督の最新作が全国公開となった。これまでに『ピーナッツ』(2006年)、『ボクたちの交換日記』(2013年)、『金メダル男』(2016年)と、長編作品を世に送り出して来た内村監督が、第4作目の舞台として選んだのは、故郷の熊本県人吉・球磨。故郷を襲った大きな地震、そして水害。まだまだ復興が続く故郷の姿を、自分がきちんと残していかなくては……そんな想いが詰まった作品となった。

主演を務めるのは、レギュラー番組『世界の果てまでイッテ Q!』で取り組んでいるダンス部企画で、神奈川のダンスチームのメンバーとして活動していた島雄こなつさん。内村監督が「ある意味、一目惚れ」したという、10 代の煌めきと才能に想いが呼応し、「人吉で生まれたダンサー志望の女の子」の物語が誕生した。

島雄さんは主役の依頼を受けたときの感想を「いきなり演技経験のない自分がやっていいのかなって、すごく不安でしたが、せっかくお話をいただいたので、自分でよければぜひやらせてくださいとお伝えしました」と振り返った。

共演には、ダンス部部長役で青春の甘酸っぱい場面をフレッシュに演じた倉島颯良さん。「こなつちゃんをはじめとして、女子高生役の半分くらいの出演者は世界大会レベルのダンスをされる方だったので、その中で部長の役を務められるように、2か月ほど前から練習を精一杯やっていました」と明かした。

女子高生を演じるにあたって、「撮影当時20歳だったので、女優さんならアリだとは思うんですが、やはり青春の一部を切り取っている映画なので、 監督からはキラキラした表情で明るく演じてほしいってアドバイスをいただいて、苦戦をしながら演じてました」と語った。内村監督から「落ち着いていて大人っぽい。いま25歳って言われてます」と言われると、「自分でも思ったので、声を明るく出そうと稽古してました」と笑った。

映画の見どころであり、いちばん苦労したシーンは、実際に打ち上げられる花火大会に合わせてダンスを踊ったシーン。島雄さんは、「撮影から1年以上経ってるんですけど、今でも思い出すぐらい印象的。ダンス部の みんなでいちばん青春らしいことができた場面でした」と述懐。

内村監督も、「何時間も前から打ち合わせを重ねてセッティングしたので、初めて彼女たちの真後ろに花火が上がったときは震えました」と感動を蘇らせた。「彼女たち、汗かいて踊ってるように見えますけど、あれは土砂降りで雨に濡れてんですよ」と明かし、「確かめるためにももう一回観てください」と観終わったばかりの観客に即座にアピールして、笑いを誘った。

イベントの最後には、出演者の二人から内村監督への感謝の手紙が読み上げられた。手紙を受け取った監督は、「二人の娘から“私たち結婚しました”って、言われたみたい。舞台挨拶が終わったらそれぞれ元に戻ると思うと、ちょっと寂しさもありますね」と感無量だった。

本作にはさらに、飯尾和樹、長谷川朝晴、原慎一、映美くらら、北村一輝、ムロツヨシ、松重豊など、内村光良作品ならではの豪華なキャストが集結。内村監督も主人公の父親役として出演している。

 『夏空ダンス』はシネマート新宿、 イオンシネマほかにて全国公開中
(c)2023 「夏空ダンス」製作委員会

 

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