『2023 ミス・ユニバース(R) ジャパン ファイナル』が30日、東京・代々木山野ホールで行われ、グランプリに輝いた共立女子大学の3年生・宮崎莉緒(20歳/静岡県出身/婚姻歴なし)さんと、ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクターの美馬寛子が囲み会見に出席した。
1952年より続いているミス・ユニバースは、世界の各国代表が参加し、世界一の栄冠を競い合う美の祭典。世界3大ミスコンテストの1つであり、毎年90か国以上の代表者の中から世界一の美女が決定する。
本年度から世界大会の応募基準が変更となり、婚姻または婚姻歴あり、妊娠中や出産経験のある女性も参加が可能に。この日、行われた『2023 ミス・ユニバース(R) ジャパン ファイナル』には、ファイナリスト計11名が出場した。
大会後の囲み会見に出席した宮崎さんは、日本代表に輝いた心境を尋ねられると「夢なんじゃないかって驚きの気持ちでいっぱいなんですけど、これまでともにトレーニングをしてきた仲間であったり、ユニバースを目指していた女性たちの今年の日本代表として責任を持っていかないといけないなという自覚が、今ひしひしと芽生えてきています」と吐露し、「2か月間という短い期間なんですけど、日本を背負う女性リーダーとして、いかにどう世界に発信できるかを考えて世界大会に臨みたいと思います」と世界大会への意気込みを語った。
また、本大会に出場したきっかけを聞かれた宮崎さんは「幼い頃からチアダンスをやってきて、集団行動の中の1人だったんですけど、自分1人としてどのような行動であったり、女性として発信ができるのかって考えたときに、ミス・ユニバースがあったので応募しました」と打ち明け、この日までを振り返り大変だった思い出を尋ねられると「たくさんあります(笑)。大会の会場で配られるパンフレットの表紙撮影で、表紙に掲載されるメンバーに私は選ばれなくて悔しかったのですが、その経験があったから強くなれたなと実感しているので、苦い思い出でもあり、いい経験だったなって思います」としみじみと回顧した。
そんな宮崎さんがグランプリに選ばれた決め手を聞かれた美馬は「今日の審査には関わっていないので、審査員の方に聞いてみないとわからないんですけど」と明かしつつ、「今日、審査員の方から質問がありまして『この11人の中で壁に当たった人はどなた?』って聞かれたときに、今の(表紙に選ばれなかった)ストーリーを出したんですよね。今までの日本代表って絶対に表紙を飾っていたので、中間地点で“表紙に出ないと日本代表になれない”というマインドがある中で、後半の2か月を乗り越えないといけないというのはすごく大きな壁だと思ってお話をしたんですけど、そこの強みが決め手だったのかなと思います」と分析した。
さらに、大学で何を学んでいるのか質問された宮崎さんは「今、大学で幼児教育の勉強をしております。子どもの貧困という分野に興味があり、貧困で困っている子どもたちに私は何ができるのかと考えています。そして今日、ミス・ユニバースになって、憧れられる女性になりたいなってすごく思いました」と目を輝かせ、自身の強みについては「チアダンスをずっと続けてきたので、私から出る笑顔であったりエネルギーは誰にも負けない強みだなって思います」とアピールした。
そして、本大会を振り返っての思いを聞かれた美馬は「幸いなことにみなさまのご支援、ご協力のもと、弊社は日本大会運営5年目を迎えました。節目となる5年目なんですけど、女性のパワーがすごく入った大会になったなと思いましたし、私が日本代表だった頃からお世話になっているスタッフの方、スタイリストの方、カメラマンの方々、みなさんが今回の大会の成功のためにご尽力いただきました」と感謝し、「そして社会のためにどう動くかというのも、やっとこの5年目からスタートできることができました。2022年の坂本麻里ベレンもそうですけれども、今日、新しい日本代表が誕生して、新しいDNAをミス・ユニバースに吹き込んでくれて、それがミス・ユニバース・ジャパンの大きな進展になっていくのかなと思うので、今年は宮崎莉緒一色な1年になっていくのが楽しみです」と期待を寄せた。
なお、本年度から世界大会の応募基準が変更になった点について感想を求められた美馬は「ミス・ユニバース自体が女性リーダーの発掘の場と言われている中、今まで結婚歴があったり、出産されているというところで縛りがあったので、もう少し縛りのない大会になったらいいなという願いがあったので、すごくいい進展だと思いました」と賛同し、「まだ年齢の制限はあるんですけど、もっともっとダイバーシティー化に沿った社会で活躍できるリーダーが選ばれるというところで、今回も2名の既婚者と1名の出産経験者がいたので、大きな声を取り入れることができた大会になったんじゃないかなと思います」と語った。
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