歌手の吉川友さんが7日、配信シングル『どんな時も笑顔で』をリリース。初となる中島卓偉さんによるこの新曲について、そして今年メジャーデビュー10周年を迎えた今の思いを聞いた。今回も、言葉選びが独特な“きっか語”たっぷりのインタビューに!?
--『どんな時も笑顔で』は、これからの季節に合うさわやかな曲です。意外と卓偉さんからはこれが初提供となるんですよね。同じ系列の事務所だったり仕事面でも交流はありそうな印象でしたが……。
「イベントを見に行かせてもらったりなどの交流はありましたが、曲を提供していただくのは実は今回が初めてです。卓偉さんはハロプロに楽曲を多く提供されていて、私はアンジュルム の『大器晩成』とか卓偉さんの楽曲が好きで『いいなぁ』って言っていたのですが、今回やっと作ってもらえることになりました」
--曲をもらった印象は?
「『あ、さわやかだな』というのが第一印象で、“笑顔で”という言葉が散りばめられていて、聴いていて前向きになれる曲だなと思いました」
--実際に歌ってみていかがでしたか?
「それが、卓偉さんが作る楽曲って歌うのが大変だなと思いました。レコーディングでは息継ぎする場所がなくて、窒息死するんじゃないかというくらいで(笑)」
--その苦心(!?)の甲斐もあってか、すごくいい仕上がりになりましたね。さて吉川さんは5月1日で29歳の誕生日を迎えられましたが、今年も恒例の生誕ライブは行われたんですか?
「5月1日に生誕祝いと10周年記念を兼ねたライブが予定されていたんですけど、それが一度延期になって、“5月の暮れ”に改めてやりました」
--この10年を振り返るとどうでしたか?
「あっという間という感じです」
--ソロ活動で10年続けるってすごいなと思います。ときどき企画もののユニットで活動をすることはありましたが、基本的にはずっとソロで。
「一人で活動するのはやっぱり寂しい面はありましたよ。たまにグループやユニットで活動するじゃないですか。そうしたら楽しいし、そこから一人に戻ったときは寂しいなと思います」
--デビュー当時はアイドルグループ全盛時代。自分もグループでやってみたいという思いを持ったことも?
「ありましたね。ただ、グループ活動は期間限定ならやってもいいかなって。グループに正式に入って、『このメンバーで活動してください』と言われると、無理かも。グループ活動は期間限定ならば頑張れます!」
--性格的にグループ活動に向いてないのかな?
「そう思いますね。最初は自分はグループに向いているタイプだと思ったんです。一人では何もできないと思っていたんですけど、一人で活動を始めると、グループに向いてない性格なんだろうと思うようになりました」
--我が強いほう?
「我が強いのかな、どうなんだろう」
--グループならではの大変さもあるのかも。
「人間関係が嫌かもしれないです(笑)。いろいろあるじゃないですか、女の子特有の。いじめとかあったら怖いし」
--そうとも限らないとは思いますが(笑)。この10年を振り返って、自分的に特に絶好調だった時期と、逆に沈んでいたなと思う時期を挙げてもらうとすると……。
「やっぱり2011年から2014年くらいまでのデビュー当時は、CMだったり、映画だったり、バラエティだったり、新しいことにたくさん挑戦させてもらったという意味でいい時期ではあったと思います。でも仕事が一個もないという時期は、特にコロナ禍の前まではなかったので、大きく沈んでいたという時期はないです。歌のリリースがなくても、舞台が多かったり。多い時で一年で3本出演していました」
--いいこともあれば悪いこともあったと思うけど、比較的緩やかな波で来れた感じですかね。THEポッシボー(のちにチャオ ベッラ チン クエッティ)のように、一回大きく落ち込んで……みたいな感じはなく。
「そうですね、“V字曲線”みたいなのはなく……」
--(笑)。ポッシボーはV字回復でまた人気が盛り上がっていきましたからね。ポッシボーといえば、最近大きなニュースが! メンバーだった岡田ロビン翔子さんがご結婚!
「もう!もう!頭が上がりませんよ、ロビンさんには。“まさかの!”でしたね。動揺しちゃって、発表の日の夜にSHOWROOMの配信があったんですけど、ロビンの話で盛り上がっちゃって、一番言わなければならない“新曲をリリースします”という話を忘れちゃってました。それが一番のトピックスの配信だったのに」
--また、なんで動揺を? 同い年のロビンさんが今のタイミングで結婚するとは思わなかった?
「いや、29歳になるので、それは早すぎるわけでもないんですけど、相手が山ちゃん(山寺宏一)というのがびっくりで!」
--ロビンさん以外で、“チーム・負けん気”(2014年から2018年までアップアップガールズ(仮)、THEポッシボーとともに活動)のメンバーとは今でも交流がある?
「アプガ(仮)だと昨年でやめた4人とはたまにランチに行ったり、連絡取り合ってますよ。みんなそれぞれの道で頑張っている最中で」
--“負けん気”で今もコンスタントに歌の活動をやってる人って、関根梓さん(アップアップガールズ(仮))と二人だけになりましたね。“継続は力なり”で、それはすごいことです。
「確かにせっきーと私だけか!」
--ソロで解散というものがないから、グループ活動の人に比べて長く続けられる可能性が高いというのがあるのかも。
「私は自分が『やーめた』と言わない限り、続けられるわけですからね。それでいえば次にやめるのは関根ですね(笑)」
--吉川さんはこの先、10年、20年と歌い続ける?
「そう、私の声が出る限りは。私が結婚したらどうなるかわからないけど」
--結婚したらやめるの?
「場面次第」
--活動を続けられる環境なら続けたい?
「そうですね、でも結婚したら考えも変わるかもしれないし、歌に対するモチベーションも含め……」
--里田まいさんのように海外に行かなければならないという環境ならともかく、続けられる環境なら続けてほしいものですね。ところで昨年のちょうど今頃はコロナ禍のおうち時間を利用して“ひま粒し”と題し、果物の“粒”を数えるSNS投稿や動画が話題になり、多くのメディアに取り上げられました。今は凝っていることってありますか?
「うーん、いや、粒を数え終わってから廃人のようになってしまって……」
--(笑)。燃え尽き症候群みたいな(笑)。
「あと釣りかな。釣りは粒以前からずっと凝っていますが……。釣り道具を眺めているのが好きで。昨日はアジ釣りに行きました」
--昨日も!
「釣りは小さな頃からやっていて、東京に来てからあまりできてなかったんですけど、ここ5、6年の間でまたやってます」
--釣りで配信をしたこともあるんですか?
「はい、何度かありますし、今後それが仕事に繋がっていけばいいなと思ってます」
--おかまりさん(元LoVendoRの岡田万里奈さん)のように本職になってしまったり?(笑)
「(笑)私はあそこまで詳しくないです。おかまりはLoVendoRの時から釣り人みたいでしたからね(笑)。インスタも釣りだらけ」
--これから30代を迎えるにあたって、歌の面で変化していくことってありそう?
「うーん、なんだろう? ライブについては20代後半くらいからはだいぶ変わってきましたね。それまでは、歌って踊って会場走り回ったりとかアグレッシブなライブだったんですけど、最近はデビュー当時のキャピキャピした感じの歌を歌うのが恥ずかしくて。松浦亜弥さんも大人になるにつれて、デビュー直後の可愛らしい曲を歌うのは照れくさくなって歌わなくなってきたという話を聞いたことがあるんですけど、私もそういう時期なのかな。だからライブもアコースティックっぽい形で座って歌うというスタイルが私の中で主流になっています。今後もそういうスタイルで歌っていきたいなと思います」
--デビュー曲の『きっかけはYOU!』を歌うことも減った?
「今も歌ってます! ムーディーな感じにアレンジしてバンドに演奏してもらって」
--吉川さんの曲の場合、コテコテのアイドルソングは少なめで、今でも歌えそうなものも多い気がしますが。
「『ハピラピ~Sunrise~』とか初期の曲には結構アイドル全開の曲もあります」
--それもオリジナルのオケじゃなく、アレンジして生演奏で歌えば、今の年齢でも違和感ないのかも。
「そうですね。今後もバンドでのライブはやっていきたいです」
--セルフプロデュース的な動きも考えたりだとか? 作詞・作曲やステージ演出的なこととか。
「楽曲を制作するときに『どんな曲がいい?』というのはよく聞かれます。たとえばライブで最後に盛り上がるような曲をお願いしたりはしますね」
--ライブのセットリストは自分で考えている?
「ここ1、2年、セットリストは考えさせていただいていたんですけど、どうしても同じような曲になってしまいがちなんです。だから前々回くらいから『自分で考えるのやーめた』となって(笑)、バンドメンバーさんに考えてもらっています」
--やっぱり、自分が好きな傾向の曲に偏りがちに?
「うーん、苦手な曲ってあって、今でも歌うの難しいって苦手な曲をスルーしちゃうんです。そういう曲って何曲かあるんですよね。だから歌いやすい、ライブでの盛り上がりを想像しやすい曲にどうしても偏るようになってしまって。最近はお客さんが声を出せないので、じっくり聞いてもらうバラードが多くなりました」
--この先、ライブだったり、吉川さんの音楽のさらなる進化が楽しみです。
「はい。これからも歌い続けます。私が“緊急事態宣言”を出さない限りは」
--何、吉川さんの緊急事態宣言って?(笑)
「うーん、アラブの石油王との結婚を発表したり」
--それはそれで楽しみですね(笑)。
吉川友(きっかわ ゆう)
1992年5月1日生まれ、茨城県出身。2007年、ハロプロエッグ(研修生)の活動を開始し、2011年『きっかけはYOU!』でメジャーデビューを果たした。以降歌手としてコンスタントに楽曲をリリースする一方、女優として、『夜のピクニック』(主演)、『遙かなる時空の中で3』など舞台を中心に多数の作品に出演。
新曲『どんな時も笑顔で』が7月7日リリース
https://umj.lnk.to/Donnatokimo
ライブ情報「どんなときも笑顔になれるライブ」が7月7日に開催
https://ticket.rakuten.co.jp/music/jpop/idle/rtyuks8/
https://ameblo.jp/kikkawa-you/
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