2002年の「ワダツミの木」での社会現象を引き起こした衝撃のデビューを経て、2014年にはスライ&ロビーとの作品がグラミー賞にノミネートされるなど、日本を代表するシンガー・元ちとせ。2人の子供の母親でもあり、故郷・奄美大島に生活拠点をおき独自のスタンスで活動を続ける彼女が、終戦70周年となる2015年、“忘れない~繰り返さない”というコンセプトのもと、「今こそもう1度、平和を真剣に考える年になって欲しい」、という平和への思いをこめたカヴァーアルバム『平和元年 (へいわがんねん)』を7月22日にリリースすることが発表された。
2011年8月31日にシングルでリリースされた「永遠 (トワ)の調べ」以外はすべて新録作品となり、谷川俊太郎、寺山修司、あがた森魚、松任谷由実らによる作詞楽曲や、中川五郎、加藤登紀子、岩谷時子らが日本語詞を手掛ける洋楽曲まで、全編を通じて、日本語の美しさも感じられるアルバムとなっている。
元ちとせからは今作へ込めた思いを次のように寄せている。「戦後60年が経った2005年、過去に戦争があった事を風化させない為にと思い、坂本龍一氏とのコラボレーション曲「死んだ女の子」を発表しました。戦後70年を迎える今年、『平和を祈る思い』『忘れない、繰り返さないという願い』をシンガーとして歌い継ぎ、母として残して行ければと思い、レコーディングに臨みました。このアルバム『平和元年』が、平和を思うきっかけになってくれればと思っています。」
サウンド・プロデューサーは、デビュー前から元ちとせの制作活動を支える間宮 工 (まみや たくみ)が担当。元ちとせの魅力を最大限に生かしたアレンジを施しつつ、全曲ギターでも参加している。「美しき五月のパリ」「死んだ男の残したものは」「ケ・サラ」は、ドラムにASA-CHANG (アサチャン)、ベースに沖山優司、キーボードにDr.kyOnが、「腰まで泥まみれ」「スラバヤ通りの妹へ」「最后のダンスステップ」にはルースターズのドラム池畑潤二、ベース井上富雄が参加。また、「最后のダンスステップ」では、デュエット相手に今作の趣旨に賛同した佐野史郎が参加するなど、熟練の個性あるメンバーにより充実の音世界が構築されている。
佐野史郎からは、以下のコメントが寄せられている。
「このアルバム『平和元年』の選曲に唸らされました。60年代終盤から70年代初頭にかけて、思春期に心奪われた楽曲の数々。戦後70年を迎える今、歌い継がれてきたこれらの作品が、元ちとせさんの声により「今」の唄として新たに我々の胸に突き刺さる。参加させていただき光栄です。」
また、今回、元ちとせが戦後60周年の年に、坂本龍一プロデュースにより世に出した「死んだ女の子」を収録することも決定した。これまでも、広島の原爆ドームの前や、岡本太郎が原爆の炸裂する瞬間を描いた『明日の神話』の前で歌うなど、平和への思いを込め歌い続けてきた楽曲で、毎年夏に期間限定配信をしてきたが、永久仕様となるCDの通常盤に収録されるのは、今回が初となる。
収録曲は以下の通り。
①腰まで泥まみれ (作詞作曲:ピート・シーガー 訳詞:中川五郎)
②スラバヤ通りの妹へ (作詞作曲:松任谷由実)
③美しき五月のパリ (作者不詳 日本語詞:加藤登紀子)
④ユエの流れ (作詞:桐雄二郎 作曲:須摩洋朔)
⑤リリー・マルレーン (訳詩:片桐和子)
⑥最后のダンスステップ (作詞作曲:あがた森魚)
⑦戦争は知らない (作詞:寺山修司 作曲:加藤ヒロシ)
⑧死んだ男の残したものは (作詞:谷川俊太郎 作曲:武満徹)
⑨ケ・サラ (訳詩:岩谷時子)
⑩永遠の調べ (日本語詞:HUSSY_R)
⑪死んだ女の子 (作詞・ナシム・ヒクメット 作曲:外山雄三 編曲:坂本龍一)
⑫さとうきび畑 (作詞作曲:寺島尚彦)
戦後70年。1人1人が、“平和とは何か”を考えるきっかけとなる作品になるに違いない。
【リリース情報】
元ちとせ ニューアルバム『平和元年』
2015年7月22日リリース AUCL 184 ¥3,000 (+tax)
情報提供:(C)アリオラジャパン
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