ヴェネチア国際映画祭金獅子賞やアカデミー賞脚本賞をはじめ数多くの賞に輝いたソフィア・コッポラ監督の最新作『ブリングリング』(原題:The Bling Ring)がいよいよ12月14日(土)に公開される。公開にさきがけ、彼女が手がけた過去作の特集上映【ソフィア・コッポラの世界】を12月7日(土)~12月13日(金)で開催。12月12日(木)にはスペシャルトークイベントが行われ、リアル原宿ファッションシーンでカリスマ的人気を誇るモデルのAMOさん、写真家で映画『ロスト・イン・トランスレーション』にカメオ出演したHIROMIXさん、さらに司会進行役としてオンライン、SNSから女の子が大好きなカルチャーを発信し続けるブロガーのまつゆう*さんがゲストで登場。ソフィア・コッポラ監督と同じ70年代生まれのHIROMIXさんとまつゆう*さん、そしてソフィア・コッポラ監督の長編デビュー作『ヴァ―ジン・スーサイズ』公開時はまだ小学生だった90年代生まれのAMOさんで、世代を超えて女子会さながらの女子トークを繰り広げた。
HIROMIXさんは、ご自身がデビューした95年頃に来日したソフィア・コッポラ監督と知人の紹介で出会って以来の交流がある。『ヴァ―ジン・スーサイズ』の次にソフィア・コッポラ監督が撮った『ロスト・イン・トランスレーション』でご本人役でカメオ出演もされているほど。こちらは日本を舞台にした映画だが「ソフィアは何度も日本には来てるんですけど、あまり詳しくないからみんなで(撮影場所には)どこがいいかとか、アイデアを出してましたね。」と撮影秘話も披露。
AMOさんは、中学生の時に『ロスト・イン・トランスレーション』をレンタルDVDで見たもののまだ映画の良さがよくわからず、本当の意味でのソフィア作品との出会いは『マリー・アントワネット』。「出てくるマカロンなどのお菓子や、パステルカラーのドレスや靴といった部分が、女の子にとってソフィア作品の中で入口がとても大きい作品だと思います。ソフィア作品好きだなぁて思ったのがこの作品でした。でも映画を見終わった後、単純にガーリー、可愛いといった感想よりもエモーショナルな、喪失感のような胸に訴えかけてくるメッセージがあるなって思ってさらにソフィアへの関心が増しましたね。」とアツく語った。
最新作『ブリングリング』について、AMOさんは、ティーンにクローズアップしているという『ヴァージン・スーサイズ』との共通点をあげ「両方の作品で言えるのが、少女たちの目線にちゃんと合わせて描いているところです。例えば、服や部屋など女の子たちが大事にしているものをちゃんと理解して描いているなぁって思うんです。今の世代の女の子たちが『うわー!!』ってなるものや気持ちがわかってますよね。『パリス・ヒルトンの家に行けるの!?』とか(笑)だからソフィアはいつまでも少女なんだなって思います」とソフィア・コッポラ監督ならではの魅力を伝えた。
HIROMIXさんは「一言で言うとこわい映画ですよね(笑)西洋と日本の文化の違いを感じましたね。理由を考えた時、今のアメリカの10代、20代は90年代に比べたらサブカルチャーがあまりない感じかなって。国内のポップカルチャーしか見ないで成長している気がします。メディアの影響もあるけど考えが偏ってしまって、それが原因なのかなと思います。見終わった後、『一体なんだったの!?』って。考えれば、考える程“謎”なんですよね。“謎”な事件ですよね(笑)」と言いつつも「セレブ好き、ファッション好きな方には夢のような世界だと思います。また10代のモヤモヤした感情など持ってる人は疑似体験できるかなぁと。是非、楽しんでください」、また、まつゆう*さんは「パリス・ヒルトンの自宅が見れるのは『ブリングリング』だけです!是非、劇場で見てください。」とアピールした。
■『ブリングリング』作品情報
被害総額は3億円、被害者はパリス・ヒルトン、オーランド・ブルーム、
リンジー・ローハンらハリウッド・セレブ――
全米メディアを騒然とさせた、少女たちによる衝撃の事件。
『ロスト・イン・トランスレーション』で第76回アカデミー賞脚本賞、前作『SOMEWHERE』で
第67回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を獲得し、ファッション・アイコンとしても常に注目を浴びてきた
ソフィア・コッポラの最新作は、ハリウッド・セレブの豪邸を襲ったティーン窃盗団「ブリング・リング」
(=キラキラしたやつら)を描いたセンセーショナルな物語。
舞台はハリウッドスターや人気モデルが数多く暮らす、ロサンゼルス郊外の高級住宅地カラバサス。
セレブリティの生活に憧れるニッキーら5人の少女たちは、セレブの豪邸を
インターネットで調べ、次々に侵入、きらびやかなブランド服やジュエリーの数々を盗み出す。
しかし、ほんの悪ふざけのつもりだった無謀な冒険は、次第にエスカレートし、
彼女たちを二度と後戻りできない場所へ追いやっていく――。
事件とゴシップが交錯する、映画を超えた究極のリアリティー・ショー
これまでの優等生イメージを覆し、欲望の赴くままに盗みを働くセクシーなニッキーを演じるのは、
「ハリー・ポッター」シリーズでお馴染みエマ・ワトソン。実際の被害者である
パリス・ヒルトンはロケ場所として自宅を提供、かつて見たことのない
ゴージャスなクローゼットを披露している。
ルイ・ヴィトン、クリスチャン・ルブタンなど、ラグジュアリー・ブランドのおびただしいアイテム、
カニエ・ウェスト、M.I.A.らの音楽、さらにはSNSやゴシップサイトの写真までもがミックスされた映像は、
キラキラとまぶしく、でも残酷ではかない、少女たちの光と影を鮮烈に焼きつけた、
まさに今のソフィア・コッポラにしか撮れない究極の青春映画となった。
『ブリングリング』(原題:The Bling Ring)
<製作年:2013年/上映時間:90分/製作国:アメリカ、フランス、イギリス、日本、ドイツ合作/R15+>
■監督・脚本:ソフィア・コッポラ
■出演:エマ・ワトソン、ケイティ・チャン、クレア・ジュリアン、イズラエル・ブルサール、
タイッサ・ファーミガ、レスリー・マン 他
■衣装:ステイシー・バタット
■音楽スーパーバイザー:ブライアン・レイツェル
■編集:サラ・フラック
■プロダクション・デザイン:アン・ロス
■撮影監督:ハリス・サヴィデス、クリストファー・ブローヴェルト
■原作:ナンシー・ジョー・セールズ「ブリングリング」(ハヤカワノンフィクション文庫)
(C)2013 Somewhere Else, LLC. All Rights Reserved
12月14日(土)渋谷シネクイント ほか 全国順次ロードショー
■公式サイト:http://blingring.jp/
■公式Facebook:https://www.facebook.com/blingring.jp
■提供:東北新社
■配給:アークエンタテインメント/東北新社
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