LiVE GiRLPOP Vol.3~flowery~開催!!スマイレージ、東京女子流、さくら学院、武藤彩未等が最高のパフォーマンス!!

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4月27日、中野サンプラザにて「LiVE GiRLPOP Vol.3~flowery~」が開催され、武藤彩未・ベイビーレイズ・さくら学院・Juice=Juice・Little Glee Monster・東京パフォーマンスドール・東京女子流・スマイレージが出演した。

3回目を迎えるLiVE GiRLPOPではOpening Actや休憩タイムでのパフォーマンスとなるBreak Time Performanceも含め、非常にハイクオリティな出演者が揃った。会場に満杯に詰まった観客からは開演前から熱心な各出演者に向けてエールが飛び交う。

まずトップに登場したのは今回OAとなる「武藤彩未」。可憐Girl’s、さくら学院と歴任してきた彼女だがソロとしては1年間の修行期間を終え、23日にデビューしたばかりの新人だ。その修行期間中に行われたライブでは必ず流していた『ナウシカテクノMIX』から今回も幕を開ける。

音楽がスローダウンしていくのと交差して、白いシャツにモザイク調のカラフルなスカートで登場すると「LiVE GiRLPOP、オープニングアクトを務めます武藤彩未です!」と爽やかに自己紹介。そして「私とウォーミングアップをしていきませんか!?このパワーを後ろで待っているみんなに届けていきませんか!?」と会場の心を一つにすると、一瞬のブレイクから『なんてったってアイドル』。他の者がやると冗談に見えてしまうくらいのセレクトだが、あまりにもまっすぐに輝く彼女の姿に会場全員が虜になった瞬間だった。堂々たる自信の裏付けには修行期間ライブにおいてこの曲を披露していた事もあるだろうが、やはりアイドル界に名を馳せる武藤彩未ここにありだ。

続いての曲は先日披露されたばかりの『RunRunRun』。みんなでタオルを振り回す夏に向かう今の時期にぴったりの楽曲だが、発売中のデビューアルバムにも収録されていないこの新曲を持ってくる辺りにライブへの集中を思わせる。

最後は手にしたタオルを客席に投げ入れ、ラストソング『彩りの夏』へ。入りの頭サビの部分は大胆にも歌をカットし「今日という日がみなさんにとって素敵な一日になりますように。」と感謝の気持ちを一言。OAとして分を知った完璧な役目をこなし、短いながらも存在感を見せた”新人”武藤彩未のパフォーマンスに会場も大きな拍手で応えた。

続いて登場したのは「ベイビーレイズ」。武藤彩未の洗練されたアイドル像とは打って変わって虎の被り物で登場のコミカルな5人。乗っ取りアイドルとしてこの日も会場入り口でポケットティッシュを配って、他のアイドルファンの心を乗っ取ろうと頑張っていた健気な彼女達だが、ライブは圧巻だった。

1曲目のドラマあまちゃん挿入歌『暦の上ではディセンバー』や5月14日発売になる『ぶっちゃけRock’nはっちゃけRoll』では曲調も相まってコミカルさはあった物の、続く『ベイビーアンビシャス』からは熱いステージが繰り広げられる。林愛夏を中心としたヴォーカルの厚みからは彼女達が通ってきた道の険しさと真面目に取り組んできた姿を感じる事が出来た。そしてその頂点を極めたのが『ベイビーレイズ』と『ベイビーレボリューション』だ。

虎ノ門道場が始まった頃、靴紐を結び直し「ベイビーレイズ始まりの歌、ベイビーレイズで『ベイビーレイズ』。」と渡邊璃生がはにかみながら曲紹介をしていた頃では分からなかったこの曲の真の姿。少しずつでも手に入れてきた実力の上で、さらに叩きつけるように歌う彼女達の不器用さを笑う者はもういないだろう。この道を共に歩んできたファンがいるとするならそれは誇らしい事だ。

そして7月13日、林愛夏の誕生日前日に日比谷野外音楽堂でのワンマンライブも決定している。本当の意味で真価の問われる舞台。ここにも期待が寄せられる。

続くさくら学院は卒業式と転入式との間のライブという事で卒業メンバーを除いた8人での参加となる。本来12人である為フォーメーションのずれや物足りなさもあるかも知れないが、父兄と呼ばれるファンの間では普段見られない状態である事、上級生のみである為今年度のカラーがより見えてくる事、生徒会長は誰に?問題などがうかがえる事からこの時期の出演は貴重とされている。

そんな緊張の1曲目は『FLY AWAY』。やはりBABYMETALとして武道館公演もこなした菊地最愛と水野由結が中心となる。そしてワンポイント的に押さえてくる田口華。最高学年としては一番経験の少ない野津友那乃は少し控え目だがこういう子の成長が一番感動を呼ぶ。連続して続く『School days』に、今年度も彼女達は輝きを放ちながらこの青春を謳歌してゆくのを確信し沸き起こる歓声。

MCでは時間を多めに取り、一人ずつきちんと”今年挑戦したい事”のトークテーマと共に自己紹介。ゲテモノ料理に挑戦したいという白井沙樹やプロレスラーのモノマネに挑戦したい田口華。中でも大賀咲希は色んな所ですぐ寝てしまう癖を治したいと答え、母親に「眠くなってすぐ寝ちゃうのは赤ちゃんと一緒だよ?」と言われてしまったエピソードを披露。これには普段赤ちゃんのようだと言われている水野由結が反応。軽く大賀咲希にアピールするも気付かれなかった。

そのまま全員の自己紹介が終わると他のグループのファンに野津友那乃と菊地最愛がさくら学院の説明をし、再びライブ。『オトメゴコロ。』から最後の『FRIENDS』までキラキラとステージを輝かせた少女達のこの瞬間をそれぞれの観客が受け止めた。しかし、終わってみると全ての曲が武藤彩未在学時に発表された楽曲であった事は、はたして偶然か。

続いてのJuice=Juiceはシックな赤黒のフラメンコダンサーのような衣装に身をまとい、これまでのグループとはまた一味違ったスタイル。一曲目の『裸の裸の裸のKISS』がフラメンコを上手くアイドルポップに落とし込んだ物だが、つまりその衣装だ。そのまま『五月雨美女がさ乱れる』を続けて披露すると、自己紹介に移る。しかしMCもそこそこに『ロマンスの途中』から『アレコレしたい!』までも連続披露となった。

こうした大きな対バンのライブは話題にも上り、実際にそこで見た事でファンになる者も多く、その効果に対する各陣営の動きも見所の一つでもあるのだがJuice=Juice陣営はより多くの曲を聴いてもらうという戦略に出たようだ。告知等はさみつつではあるがほぼノンストップで披露される曲。今回はスマイレージも出演という事でハロープロジェクトのファンも多く、会場はたくさんのペンライトの中盛り上がりと一体感に包まれ、このイベント前半戦のラストを飾る。

パフォーマンス終了後、上手下手と順に観客席を回り挨拶する姿は丁寧さとサービス精神とこの対バンでいかに成功するかという気持ちの表れのようだ。

ここで一旦ライブは休憩に入り、席を立つ人も多かったのだが、何やらわらわらと舞台に登場する女の子たち。Break Time Performanceと言われていたのはつまり休憩時間を利用したチャレンジ的趣向で、ここにLittle Glee Monsterが登場。慌てて席に戻る者もいる中、ゴールデンボンバーの『女々しくて』のカバーで会場をあっと言わせた。

なぜなら、とにかく全員の歌が上手過ぎるのだ。あまりの上手さに唖然となる会場。次第に状況を飲み込めた観客はとにかくやたらに歌が上手いのを飲み込み大盛り上がり。アイドル界最高レベルとも言える歌唱力で大いにその存在をアピールした。

後半パート、最初に登場したのは「東京パフォーマンスドール」だ。オープニングの『WE ARE TPD!!』に乗せ、各メンバー呼び出しの声と共にダンスパフォーマンス。キレのあるダンス、優雅さ、アクロバティックな物とそれぞれの個性で魅せる。間髪入れず流れるように旧東京パフォーマンスドールファンには馴染み深い『ダイヤモンドは傷つかない』を披露。普段は演劇も行っているグループなだけに舞台に対する感覚も独特で、それぞれが他のグループに比べ自由さと広さで認識しているように見受けられる。どことなく余裕のある振る舞いだ。

そして6月11日にシングルデビューとなる『BRAND NEW STORY』。「新しいことにチャレンジしたい、一歩踏み出したいという方に聴いていただきたい!」と高嶋菜七がこの曲への想いを託す。そしてそのまま一直線にラストまで向かうステージ。『WEEKEND PARADISE』では会場が一体となったコール&レスポンスもあり、真っ白な衣装に溌剌とした汗を飛び散らせながら、爽やかに歌い踊る姿に会場も惜しみない拍手を送った。

『鼓動の秘密』からモノトーンの衣装に身を包み貫禄の登場は「東京女子流」。女優業もこなし、表現の幅も広がった彼女達のシックな装いに会場からは溜息が漏れる。『Partition Love』まで緩急織り交ぜスタイリッシュに決めると、落ち着いたトーンで自己紹介。しかし「楽しむ元気残ってますかー!?」と長丁場後半、観客の疲れを察した庄司芽生からの喝が入る。観客も大きな声援で応え、東京女子流自らが主演を務める「学校の怪談 呪いの言霊」の主題歌『十字架 -映画「学校の怪談-呪いの言霊-」Ver-』へ。マイナー調のメロディが切なく会場を染め上げると、続いてはRoyal Mirrorball Mix。『ヒマワリと星屑』『頑張っていつだって信じてる 』『おんなじキモチ』をリミックスしたメドレーだ。中野サンプラザという大きな会場をダンスフロアへと変えた後はMCで少しの間を置いた後は東京女子流の楽曲中最も盛り上がる曲の一つ『Attack Hyper Beat POP』で締めくくった。6月15日に迫る日比谷野外音楽堂での生バンドライブを控え充実した姿を見せた。

さまざまなアイドル達がそれぞれの華を咲かせたこのイベントもいよいよラスト。大トリは7月15日に日本武道館公演も決定している「スマイレージ」だ。登場した瞬間から体からは気合いが溢れ、まずは『夢見る15歳』。数々のアイドルにもカバーされる超名曲でイントロから会場を一気に最高潮まで持っていく。 続く新曲の『エイティーンエモーション』から自己紹介に移り「他のアイドルさん達のファンの方もみんなで盛り上がっちゃいましょう!」との和田彩花の声に大きく揺れる会場。そのまま田村芽実がにじり出て『私、ちょっとかわいい裏番長』のコール&レスポンスでさらに観客を煽る。可愛らしい彼女から発せられる「ちょいかわ!!」の雄叫び、まるで野獣のように駆け回る姿に思わず圧倒されてしまいそうだ。

そして激しいステージングの後は研ぎ澄まされたストリングスが美しく響く『ミステリーナイト!』。こちらも新曲となっておりまた違ったスマイレージの姿を見せる。続いての曲もアイドルファンなら誰もが知るド定番曲『有頂天LOVE』。なんとも贅沢なセットリストである。それと同時にスマイレージの曲がいかに愛されているかも分かる。大いに盛り上がった後は告知をはさみ『ヤッタルチャン』で中西香菜の出番だ。大阪出身の彼女の関西弁の語りが能天気なようで安心感を与えてくれた後は『スキちゃん』でトドメを刺す。色んな物を通り越した今日一番の激しいテンションに包まれる会場。完璧に一体となり最高のエンディングを迎えた。あまりにも素晴らしいステージに、終了後、ファンのみならず多くの観客から絶賛の声が溢れた。

最後に中学生以下の出演者全員が登場し、サイン入りポスターの当たる抽選会も催された。スマイレージの和田彩花、東京女子流の庄司芽生が司会を務め和やかにその場を取り仕切る。抽選会の後はそれぞれ一言ずつではあるが感謝の意を述べ、最後には全員での「ありがとうございました!!」の御礼でこの日を締めくくった。

セットリスト

武藤彩未 -Opening Act-
1.OVERTURE (ナウシカテクノMIX)
2.なんてったってアイドル
3.RunRunRun
4.彩りの夏

ベイビーレイズ
1.暦の上ではディセンバー
2.ぶっちゃけRock’nはっちゃけRoll
3.ベイビーアンビシャス
4.JUMP
5.ベイビーレイズ
6.ベイビーレボリューション

さくら学院
1.FLY AWAY
2.School days
3.オトメゴコロ。
4.FRIENDS

Juice=Juice
1.裸の裸の裸のKISS
2.五月雨美女がさ乱れる
3.ロマンスの途中
4.私が言う前に抱きしめなきゃね
5.アレコレしたい!
6.鳴り始めた恋のBELL
7.イジワルしないで抱きしめてよ!
8.天まで登れ!

Little Glee Monster -Break Time Performance-
1.女々しくて(cover)
2.HARMONY

東京パフォーマンスドール
1.WE ARE TPD!!
2.ダイヤモンドは傷つかない
3.十代に罪はない
4.東京ハッカーズ・ナイトグルーブ
5.BRAND NEW STORY
6.WEEKEND PARADISE

東京女子流
1.鼓動の秘密
2.Liar
3.Partition Love
4.十字架 -映画「学校の怪談-呪いの言霊-」Ver-
5.ヒマワリと星屑 -Royal Mirrorball Mix-
6.頑張っていつだって信じてる -Royal Mirrorball Mix-
7.おんなじキモチ -Royal Mirrorball Mix-
8.Attack Hyper Beat POP

スマイレージ
1.夢見る15歳
2.エイティーンエモーション
3.私、ちょっとかわいい裏番長
4.ミステリーナイト!
5.有頂天LOVE
6.ヤッタルチャン
7.スキちゃん

写真提供:(C)エムオン・エンタテインメント

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