「ナンバーワンアナウンサー」がキャッチフレーズの女子プロレスラー・滝川あずさ選手(東京女子プロレス)の卒業記念写真集『ラストニュース』が発売され、記念イベントが東京・書泉グランデにて17日に開催された。
イベント開始前にマスコミの取材に応じた滝川さんは、「人が集まらなかったらどうしよう」と不安そうだったが、平日にもかかわらず、多くのファンが詰めかけ、予定の時間をオーバーするほどサインの列が途切れることはなかった。
報道陣から写真集を出した感想を聞かれた滝川さんは、「まさか東京女子にいる間、かつ人生の中で写真集を出せるとは思ってなかったので、すごく嬉しいです」と喜んだ。実際に写真集を手にして、「すごく綺麗に撮っていただいて、自分が思っていた以上に、いろんな表情を撮ってもらえました。すごく自信があるというわけではないんですけど、これだけ素敵な作品にしていただいたからには、たくさん売らなきゃって思います」と笑顔を見せた。
学生のころからタレント活動を続けていた滝川さんは、写真集を出したいと言う思いは少なからずあったそうで、「アイドルユニットや、いろんなことを挑戦してきたので、グラビアのオーディションも受けたこともありましたし、他のグラビアアイドルを見て羨ましいなと思ったことはありました。最近では女性アナウンサーも写真集やカレンダーを出したりしているので、ずっと憧れてはいました」と明かした。
写真集を作るにあたっては衣装も全て自分で用意したと言い、「いつも着てる好きな洋服だとか、新たに着たいなと思うものを選んだりしました。女性のお客さんからも“あのワンピースどこのですか?”と印象に残っていらっしゃる方が多くて、すごく気に入っています」と満足そう。
これまでほとんど水着姿を披露してこなかった滝川さんだが、「全裸以外 NG がないので、抵抗は全然なかったです。やっぱり31歳っていうことで、大人の色気を無理矢理にでも引っ張り出せるようなものを1着と、ちょっと可愛らしいものを用意しました」とアピール。さらに「ギンガムチェックの水着を着たんですけれども、その時にメイクさんが髪をツインテールにしてくれて。31歳でツインテが出来るとは思っていなかったんですが、ちょっと気に入ってます」と笑った。
記者から「“プロレス卒業記念の写真集”は人生の中でどのような位置づけになるか」と聞かれると、「遺影になるんじゃないかな(笑)。本当に女子プロレスラーになったことで、思いもしなかった嬉しいお仕事とか、嬉しいことがたくさん起きたので、卒業した後も“きっとこうなりたい”って言ってれば、プロレスで得た力を使ってどうにかなるのかなって思っています」と答えた。
卒業を目前にした心境について、「アイドルユニットを卒業される方が、“ずっとメンバーと一緒にいたから、一人になるのが不安なんです”ってよく言うじゃないですか?私もそういうのを言ってみたいなと思っていたんですが、いつも東京女子の子たちと一緒にいて、私がオカンみたいな感じで、騒がしいみんなを叱りつけたりしていたのが、一人になったら騒ぐ人も、私をオバさんいじりしてくれる人もいなくなるんだなと思うと、少し寂しい感じはあります」と語った。
卒業後は、アナウンサーを目指しつつ、婚活ののちにママタレを目標にしていると言い、「ママタレになったら、子供服だとか、キッチングッズとかをプロデュースしたりしてお金を稼いで、家族のために使いたいです」と抱負を語った。
最後にファンへのメッセージとして、「卒業したら東京女子プロレスのプロレスラーとして、もうリングに上がることはことはないですが、滝川あずさとして、アナウンサーとして、これからたくさんお目にかかれるようにならなければと思います。その際はよろしくお願いいたします」と言葉を綴った。
イベントを終えたあとに改めて感想を尋ねると、「撮影のときも“かわいいね”って、一生分褒めてもらったつもりだったんですが、今日もファンの方から“よかったよ”って、また一生分褒めてもらったので、来来生ぐらいまでは褒められないんじゃないかって、嬉しすぎて逆に心配です」と話した。
タレントとしては10年以上の活動をしてきた滝川さんは、「アナウンサーを目標にしつつ、いろんなことに挑戦してきたんですけれども、プロレスラーになったことで自分がやりたかったことが少しずつ少しずつ形になっていったので、プロレスラーになってよかったなってすごく思います」と胸を張った。
それでも、都内の有名女子大で学内のミスコンに選ばれたこともある滝川さんなら、アナウンサーにこだわらずに普通に就職してもそれなりに幸せな人生を歩んでいけたはず。あえて、イバラの道を歩んできた理由を尋ねると、「プロレスラーになってこういう形になったことも、ある人から見たら妥協に見えるかもしれない。私自身はその時その時でやりたいことに挑戦してきただけ。アナウンサーになりたいっていう軸はブレてませんけれど、プロレスも自分にピッタリはまるところがあって挑戦して、本当にデビューすることができて、こうしていろんなやりたかったことができて良かった」と後悔は微塵もないようだ。
“三禁”と言われる女子プロレスで、結婚情報誌を片手に“婚勝軍”を結成して話題となっていた滝川さんだが、「相手がいたら困まらないですけど、アナウンサーになることことで素敵な家庭や結婚が近づくんじゃないかなと思ってます。結婚しようと思えばすぐにできる…かもしれないですけども、そこは達成して、結婚して、ママタレになるという人生のスケジュールです」と改めて決意を語った。
卒業試合も目前に迫ったが、「週末の連戦が引退前の最後の普通の試合だったので、“こうやってリングの上で痛い思いをしたりするのも、あと一回なんだ”って思うと、すごくせつなく悲しくて泣きそうになりました。でも早くからそういう気持ちになる必要はないと思ったので、正直者あんまり実感が湧いてないっていうのが今の気持ちです」と話した。
試合への抱負として「どんな対戦になるか分かりませんが、東京女子プロレスの皆にとっても、見に来てくれた方にとっても、“ああいう選手がいたな”って少しでも思い出してもらえるような印象に残る試合を最後にできたらなと思っております」と意気込んでいた。
27日に新木場大会で行われる「滝川あずさ卒業記念マッチ」は“1vs16”!?という東京女子プロレス初のスペシャルタッグマッチになるという。また、25日にはDDT UNIVERSEにて「滝川あずさやり残しSP!三禁の国から~2018遺言~」が生放送。26日には東京・駒沢オリンピック公園の「東京ラーメンショー2018」にて対戦(マットプロレス)も行なわれる。
滝川あずさ Twitter @kelly_azusa
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