村山彩希 & 岡田奈々、つかこうへい『飛龍伝』でバチバチのWキャスト 「AKB48を辞めてからも挑戦する場所がある」

つかこうへい革命ミュージカル『ダブルス』の一作目となる『飛龍伝』が11月5日、東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで初日を迎えた。これに先立ち、同所で舞台挨拶とフォトセッションが行われ、主人公・神林美智子をWキャストで演じる村山彩希、岡田奈々のほか、高橋龍輝、荒井敦史、百名ヒロキ、演出の中江功が登壇した。

『飛龍伝』は、学生運動が激化する時代を背景に、全共闘と機動隊の対立、そして敵味方を超えた愛を描く作品。村山さんと岡田さんが演じるのは、全共闘40万人を束ねる委員長・神林美智子で、二人は新ユニット「YUNARIS」を結成し、新曲を劇中でも披露する。つかこうへい作品では、2025年の『新・幕末純情伝』で沖田総司役を務めた村山さんが、『飛龍伝』と『幕末純情伝』の2作に出演。岡田さんは『飛龍伝』に出演する。

村山さんは「2作同時は自分的にもすごくチャレンジでした。こんなに演技が嫌いだった自分が、こんなに演技を好きになって、積極的に辛い方向に向かっていく。AKBを辞めてからも挑戦する場所があるという、贅沢な環境にとても幸せを感じています」と充実の表情。10年以上の付き合いがある岡田さんと同じ舞台に立てることにも「すごく嬉しい」と話した。

一方の岡田さんは「お芝居はすごく苦手で。彩希ちゃんが先につか作品に挑戦していて、幕末(純情伝)も熱海(殺人事件)も観に行っていましたが、それがなかったら今回はやっていないと思う」と告白。「ゆいりちゃんが頑張っている姿を去年からずっと見ていて、追いつきたいし、追い越したいという気持ちが生まれました。ダブルキャストという贅沢なステージで、勉強にもなるし、悔しい気持ちにもなる。14年の中でめっちゃ仲いいけど、こんなにバチバチすることあるんだと思いました」と語った。

約1ヶ月の稽古期間を振り返ると、岡田さんは「あとから来た部外者のような感じだったので、仲良くなれないだろうなと思って入ったんです。でも、周りの方がお芝居の話以外でも声をかけてくださって、気づいたらめちゃめちゃ仲良くしていただいていました」と笑顔。村山さんは「私が信頼している奈々ちゃんの良さを、早くみなさんに知っていただきたかったんです」と明かした。

その村山さんは稽古中に一度、稽古場を“脱走”したという。「2作同時というプレッシャーは分かっていましたが、飛龍伝と向き合ったときに、わかっているのにできない自分がいて」と振り返り、「泣きはらして稽古場に戻ったら、みなさんが何に悩んでいるのか、どうしたらいいのかと積極的に考えてくださって。そのおかげで美智子ができあがったと思っています」と感謝。岡田さんも「岡田奈々としてもキャストのみんなが本当に大切で、だからお芝居がしやすいんです」と話した。

二人の稽古を見守った演出の中江氏は「元グループにいた二人だから、本当は仲が悪いのかなと意地悪な目で見ていたんですが(笑)、とっても仲良かったです。相手に何かあれば指摘し合い、教え合って、遠慮のない意見を言い合っていました。この業界は長いですが、二人とも歌と踊りが本当にうまくてびっくりしました」と称賛。さらに「舞台も映像もやってきた村山さんに、何が一番楽しいかと聞いたら『稽古』と答えました」と紹介すると、村山さんは「できなかったことができるようになる瞬間に人間の成長を感じて、その瞬間をずっと握りしめていたいと思っちゃいました」と“稽古愛”を語った。

過去に同役のダブルキャストも経験している荒井さんは「どんなに仲が良くても、ダブルってギクシャクするものなんです。だから、ずっと『揉めろ揉めろ』と思って見ていました」と茶目っ気たっぷりに明かし、二人から「最悪ですね」とツッコまれる場面も。「でも変なギスギスではなく、いい切磋琢磨をしていたので、悔しいなと思いました。二つが全く違う感じになっているので、両方見てほしいです」と呼びかけた。

最後に岡田さんは「どちらのバージョンも見ていただきたいです。学生が1000円なので、若い方に届けたいという気持ちはすごくあります。年代によって感じ方は全然違うと思いますが、今ある幸せを改めて感じるような作品になっている気がします。社会科見学のような勉強としてでも、プライベートでもなんでも、来ていただきたいです」とアピール。初日を迎えた村山さんは「絶対勝ちます」と力強く宣言した。

公演は11月22日まで全20公演。『飛龍伝』は15日まで、『幕末純情伝』は18日から上演される。村山さんと岡田さんのWキャストは日替わりで、チケットは全席指定9,500円(税込)。毎公演終演後にはスペシャルカーテンコールが行われ、一部で写真・動画の撮影とSNS投稿が可能となっている。また、11月6日、13日、20日の18時公演は「学生さん千円フライデーナイト」、11月10日、12日の18時公演は終演後に「YUNARIS アフタートークショー」が開催される。

【公演概要】
つかこうへい革命ミュージカル ダブルス『飛龍伝』『幕末純情伝』
日程:11月5日(木)~22日(日)
会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 タカシマヤタイムズスクエア南館7F)
作:つかこうへい 演出:中江功 監修:岡村俊一
http://www.rup.co.jp/stage/tsuka_kakumei.html

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