【大塚萌香インタビュー】ドラマ『すべての恋が終わるとしても』に秘密を抱える女子高生役で出演中「誰しもいろんな面を持っている それを細やかに表現できればと…」

大塚萌香

葵わかなさん、神尾楓珠さんがW主演、4組のカップルの“忘れられない恋”を描いたドラマ『すべての恋が終わるとしても』(ABCテレビ/テレビ朝日系)で、秘密を抱えた高校生・沙知役を演じている大塚萌香さん、20歳の新人女優だ。今年に入ってNHK大河ドラマ『べらぼう』、『御上先生』(TBS系)など話題の作品に出演。メインキャストの一人としてレギュラー出演は本作が初となる。そんな大塚さんに、本作への思いや演技で心掛けたこと、女優活動を始めたきっかけなどを聞いた。

--今年はドラマ出演が目立っていますが、本作ではメインキャストの一人として出演。出演が決まったときはいかがでしたか?

「びっくりしました! 自分はまだ演技の経験が豊富にあるわけじゃなくて、しっかりセリフをいただく役柄で、地上波の作品に出るのが今回ほぼ初めてなので、率直に嬉しかったです!」

--今着ているのが、演じている沙知の役衣装なんですね。

「はい、セーラー服です。沙知は元気いっぱいの女の子で、気になる人には自分から積極的に話しかけに行くようなキャラクター。普段の自分も話すことは好きなので、自分と近い部分もあるかなと思います」

--年齢的にはちょっと下ですが、わりと等身大の役柄ですね。

「私のイメージなのか、結構元気なキャラクターをいただくことが多いんですけど、私生活では、めちゃくちゃ元気とか引っ張っていくとかというほどでもないので、今回の役も近い部分もあったり、違う部分もあったりで……」

--ベースは近いけど、沙知のほうが普段の自分より……。

「より元気です!」

--気になる男の子がいたら……。

「積極的にアプローチします」

--その相手役、山下幸輝さん演じる蒼との関係は?

「高校のクラスメイトで、沙知は彼のことが気になっています」

--演じるにあたり、心掛けたことなどはありますか?

「今まで演じたキャラクターは本当に元気な役柄が多くて、その点だけを心掛けたら良かったんですけど、沙知はそれだけではなく、抱えているものがあったり、元気や積極的という部分とは別のことにも心掛けながら演じました」

--蒼ともども秘密がある?

「はい、秘密があって」

--その秘密の内容は、まだ秘密?

「はい、今の段階ではまだ言えないです(笑)」

--もし実際に自分や友達がその秘密を抱いていたら……?

「自分がもしその立場だったら、ちょっとせつないというか悲しいというか、つらい感情になるかなと思います」

--この先沙知のシリアスな面も出てくるのかも。

「明るいだけじゃなくて……」

--一つの役柄で振り幅がありそうな。

「そうですね。人間、誰しもプライベートではいろんな面を持っていると思うんですけど、それを細やかに表現したいと思いました。人の中にある秘めたものというのも描かれているかなと思います」

--そこは現実の自分とはかけ離れていて?

「そうですね、そういう状態にはなったことがないので。私もよく元気なほうというか、うるさいとよく言われるんですけど(笑)、だからといって、それだけではない、私も静かなときもありますし(笑)。普段プライベートでは沙知のような経験はないけど……」

--共感はできる?

「もし自分がその立場だったら、そうなるだろうなという想像はできました。絶対に起こり得ないことではないけど、経験がある人は少ないのかなと思います」

--演じるのに想像力を膨らませて?

「はい!」

--恋愛のお芝居は初挑戦?

「はい」

--『今日、好きになりました。』(ABEMA)への出演経験はありましたが。

「がっつり恋愛ですね。あれは恋愛の演技、というより恋愛をしに行ってる番組なので(笑)」

--演技とは違う?

「全然違いますね。“リアリティショー”なので。その場で自分が思ったことを口にして、それがそのまま映されるという感じで」

--役を演じているというより……

「そのままの自分ですね(笑)」

--初挑戦の恋愛演技。楽しさと難しさ、どちらが強かった?

「普通の恋愛でもなかったので、やっていて楽しいだけではなかったです。初挑戦のお芝居としてはとても勉強になったし、楽しいなと思うこともいっぱいあったんですけど、もし自分がこうだったら、と考えながら演じると、ただ楽しいだけでは進められなかったです」

--その設定があるから、“演技してる”という感覚が強かったのかもしれませんね。逆に、ただ明るい普通の高校生カップル役だと難しかったかもしれない。

「そうかもしれないです。難しかったかも」

--気になる男の子を見る表情とか演技としてやるのは?

「難しいかもしれないです。そういうのは自然に出るものだと思うので……」

--そういうときに自分がどういう表情をしているのか、とか、普段からそういう研究も大事になってきますよね。

「はい」

--撮影はすべて終了したんですか?

「はい。8月末で終えました」

--じゃあ、一番暑い時期に撮影をしていたんですね。

「暑い時期にこの長袖の制服でやっていました(笑)」

--見た目若干涼しそうな制服とはいえ……。

「暑かったです、やっぱり(笑)」

--ロケが多かった?

「多かったです。暑さ対策もいろいろしてくださったので、元気に演じられました。氷で頭冷やしたりしていました」

--オンエア直前(取材は9月下旬)、今の思いは?

「自分が出ているシーンももちろん楽しみにしていますが、ずっと蒼と二人だけでお芝居していたので、他のみなさんのお芝居がどんなふうになっているのか楽しみ。ずっと台本でしか見てこなかったので。あと、6話で私たちの出番が多いので、そこを楽しみにしていただきたいです」

--二人の秘密は6話でいろいろと……。

「出てくると思います。“なるほど”というような」

★竹下通りでスカウトされて「やってみようかな」と

--大塚さんがもともとこのお仕事を始めたきっかけは?

「中学1年生の頃、母と原宿に遊びに行ったときに竹下通りでスカウトしていただいて、母と一緒にお話を聞きました。こういうお仕事をしたくてオーディションを受けていたとかでもなかったのですが、せっかくそういう機会をいただいたので『じゃあやってみようかな』と」

--その頃は芝居をやりたいという意識はなく?

「ただ“芸能人になってみたい”というくらいの気持ちでした(笑)」

--演技を始めたきっかけは?

「事務所に入って、わりとすぐに演技レッスンを受け始めて、1年間くらいそれをやっていたんですけど、初めて出たのが事務所主催の舞台でした。その後中学3年生のときに映画の撮影があって、それで初めて映像の演技を経験しました」

--最初は現場での戸惑いも大きかったのかもしれません。

「最初は難しくて、どうしていいかわからなくて、今でも難しいのは変わらないんですが、正解がないというか、これからも探り探りでやっていきたいと思います」

--まだ道の途中。

「そうですね。やっとスタート地点に立ったくらいの感じで」

--そういう意味では、今回の作品って、あとあと振り返ったときに、“ああ、あの経験は大きかったな”と思う日が来るかもしれない、

「はい、なると思います!」

--これからもお芝居をメインに?

「はい。続けていきたいと思います!」

--挑戦してみたいことなどありますか?

「元気な役が多いので、そうじゃない役にも挑戦したいです。いじめられっ子とかやってみたいです。いじめっ子も」


--両方それぞれハマるかもしれないですね。

「どっちもやってみたいです。でも、よく言われるのはいじめてそうな役のほうです(笑)。いじめっ子のほうが似合うって」

--気の強そうな役は合うかも。

「はい。よく言われます」

--こうしてしゃべっていると、にこやかで、やわらかい雰囲気だけど……。

「でも、黙っていたら怖いと言われることもあります(笑)」

--自分でも自覚が?(笑)

「そうですね。目力があるとよく言われるので(笑)」

--幅広い役を楽しみにしています。最後に改めて『すべての恋が終わるとしても』についてメッセージを。

「さまざまな恋愛模様が描かれていて、どの世代の人も自分の経験と重ね合わせられたりして本当たくさん共感できるし、たくさん泣けると思うので、楽しみに観ていただけたらと思います」

〈プロフィール〉

大塚萌香(おおつか もか)

2005年5月17日生まれ、千葉県出身。2024年度の代々木ゼミナールのメインモデルを務める。『今日、好きになりました。』(ABEMA)で注目されたほか、女優として、これまでNHK大河ドラマ『べらぼう』、ドラマ『御上先生」(TBS系)などに出演。
その他詳細は下記公式サイトにて

https://platinumproduction.jp/talent/otukamoka/

ドラマ『すべての恋が終わるとしても』はABCテレビ/テレビ朝日系で毎週日曜午後10時15分〜放送中。TVerで見逃し配信、U-NEXT・Prime Videoでこれまでの全話配信中。
内容、出演者など詳細は下記公式サイトにて。
https://www.asahi.co.jp/subekoi/

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