【TIFF2025】齊藤京子、初主演作『恋愛裁判』ジャパンプレミアに登場「卒業してからまたHappy Fanfareとしてグループを結成できたことが本当に嬉しかった」
女優の齊藤京子が28日、第38回東京国際映画祭(TIFF)で行われた映画『恋愛裁判』のジャパンプレミア&舞台挨拶に、共演の仲村悠菜、小川未祐、今村美月、桜ひなの、そして深田晃司監督とともに登壇した。
“アイドルが恋をすることは罪なのか?”本作は、実際の裁判から生まれた心を縛るルールに迫る問題作である。主演は元・日向坂46の齊藤京子が映画初主演で挑み、アイドルの葛藤をリアルに体現した。共演には倉悠貴、唐田えりか、津田健太郎ら実力派俳優が集結し、作品に深みを与えている。
深田晃司監督は、東京国際映画祭で最新作を上映できる喜びを語り、本作が2015年に実際に起きた、アイドルが恋愛を理由に事務所から訴えられた裁判事案から着想を得たことを明かした。「アイドルにとって恋愛はご法度だという暗黙の了解が裁判という形になったのは興味深く、もっと普遍的なことが描けるのではないかという思いが、この作品の出発点となり、10年かけて映画にしていきました」と制作の経緯と動機を述べ、この映画が完成したのは素晴らしいキャスト陣と出会えたおかげだと感謝を伝えた。
齊藤さんは、脚本を読んだ際、「シンプルに物語がすごく面白くて、この映画に出たい」と強く感じたという。「山岡麻耶がアイドルに対しての思いだったり、グループへの思いやりっていうところが自分自身に持っているものにすごく共感しました」と、役柄への深い共感を明かし、「絶対にこの映画、そしてこの山岡麻耶を演じたい」と熱意を語った。映画は何度か鑑賞済みで、「一人の人生を考えさせられるような、まるでドキュメンタリー映画を見ているような感覚になりました」と作品のリアリティを強調した。
最年少メンバーの清水七夏を演じた仲村悠菜さんは、私立恵比寿中学(エビ中)のメンバーでもある。「完成した映画を初めて見た時、見る方の反応がとても楽しみだと思いましたので、今日一足先に皆さんに見てもらえるのがとても嬉しいです」と観客への期待を述べ、自身がアイドルであることから、「少しだけこの役を演じることには抵抗感を感じるときもあったのですが、その葛藤も含めて良いお芝居ができたのではないか」と語り、今回の機会に感謝を示した。
大谷莉沙役の小川未祐さんは、約6年前に深田監督の作品『横顔』に出演経験があり、再び深田組に参加できた喜びを語った。今回は自身だけアイドル経験がない中での出演で、共演者から多くのことを学びながら、「役者として、このグループの中で何ができるかという役割を意識しながら挑みました」と明かした。
リーダーの三浦美波を演じた今村美月さんは、昨年7年間所属したグループを卒業し、上京後初めて受けたオーディションが本作だったという。「今まで培ってきたものを違う形で、また同じ形で活かせるという不思議な感覚」で作品に参加できたことを感謝。劇中だけでなく、撮影現場でも「リーダーとして周りにそう思ってもらえるような心意気で」臨んだと、役柄への深い没入ぶりを語った。また、初めて作品を観た際には「すごく切り込みすぎていて、何かがえぐれてくるんじゃないかっていうぐらいリアリティもあるし、すごく踏み込んだ、衝撃的な作品だと思いました」と衝撃を受けたことを明かした。
辻本ひめな役の桜ひなのさんは、本作が映画出演および舞台挨拶ともに初体験である。「とても緊張しているのですが、本日もよろしくお願いいたします」と語りながらも、自身が10年間アイドルグループ「いぎなり東北産」に所属し、現在も活動中であることから、そのアイドル経験を「私の力が活かせればいいなと思って」演技に臨み、「私なりのアイドルを演じさせていただきました」と述べた。
最後に齊藤さんは、これから映画を鑑賞する観客へメッセージを送った。本作のテーマである「日本の暗黙の了解としてあるアイドルの恋愛禁止」について触れつつ、自身も昨年アイドルグループを卒業した経験から、「卒業してからまたHappy Fanfareとしてグループを結成できたことが本当に嬉しかった」と率直な気持ちを吐露した。「クランクアップの時に号泣してしまうくらい、このグループが大好きです。劇中のグループではありますが、どこかで結成できたらいいなと思っているくらいグループに対して強く思っています」と、Happy Fanfareへの並々ならぬ愛情を明かした。「その気持ちが映画の中にもしっかりと反映されていると思いますので、アイドルパートは重くありませんので、気負いなさらず、みんなの仲の良さを微笑ましく見ていただけたら嬉しいです」と締めくくった。
同映画祭は11月5日まで、日比谷・有楽町・銀座地区を会場に行われる。
TIFF公式サイト:www.tiffcom.jp
映画『恋愛裁判』は、1月23日全国公開。
公式サイト:renai-saiban.toho.co.jp
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