鶴嶋乃愛、映画『僕らはみーんな生きている』に「人によって感想が全然違ってくる作品」

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鶴嶋乃愛
鶴嶋乃愛

女優として「仮面ライダーゼロワン」イズ役で注目を集め、モデルとしてもティーン女子から絶大な支持を得る鶴嶋乃愛さんが17日、映画『僕らはみーんな生きている』の公開記念舞台挨拶に登壇した。

金子智明監督の完全書き下ろしによる本作。一見平凡な寂れた商店街でアルバイトを始めた主人公・宮田駿は、バイト仲間の小坂由香や友人たちに囲まれ、東京での新生活をスタートするが、その裏で進む商店街全体を巻き込んだ残忍な計画を知ってしまう。商店街に潜む大人たちの闇と、現代の若者との対比を、皮肉にも冷酷に描いた作品。

主人公・宮田駿を、若手個性派俳優としてドラマや舞台で活躍しているゆうたろうさんが初主演で務め、駿とともに大人たちの計画を知ってしまう由香を鶴嶋乃愛さんが務めている。対する大人側の人間には、応募者100名を超えるオーディションで抜擢された桑原真希さん、ベテランの渡辺裕之さん、西村和彦さんらが据えられている。

鶴嶋さんは作品を見終わった観客を前に「人によって感想が全然違ってくる作品だと台本を読んでからずっと思ってたので、こうして公開されて、私のファンも含め、みなさんがどういう感想を持っていただけたのか気になります。たくさんの方に見ていただいて、感想をいただけたら嬉しいです」と反応を気にしている様子。

桑原さんも「本当にどう感じるんだろうって、ちょっと怖い。感想がとても気になるので、ぜひ、SNSで教えてほしい」とコメントした。

作品では、若者と大人が現代社会の表裏のように描かれているが、大人側のミスターちんさんが、登壇者の顔を見比べて「2人(鶴嶋さんとゆうたろうさん)が天使みたい。私たち3人と明らかに違う」と印象を語ると、鶴嶋さんがおどけて手を翼のように掲げ、会場を和ませた。

ゆうたろうさんは瞬を演じるにあたって「10代の時の僕に似てると思った。瞬は自分の人生を悟ってるというか、俯瞰で見てるような、何も期待するわけじゃなくて、ただただ生きてるみたいな感覚だった中に由香が現れて、ちょっとずつ彩りが増えていく人生の描かれ方をしている。僕も本当に似ている感覚でした」とコメント。

鶴嶋さんは「二人が出会うことによって、いい方向に進んでいく物語が世の中には多いですけど、この二人は変化が生まれるでもなく、足りないところを補い合うわけでもなく、ただ崖のフチから落ちないように必死に支え合ってるだけのもどかしい関係。そこを表現するのがいちばん難しかった。やりすぎてしまうと馴れ合ってるようにも見えてしまうので。でも、ゆうたろう君が駿としてしっかり生きてくれたので、私も一緒にお芝居してて自然に入っていけた」と、ゆうたろうさんに感謝した。

ゆうたろうさんは改めて「大人になりたいけどなりきれてない少年少女たちと、いろんな経験を積んだ大人たちにぶつかり合いの作品。僕も10年後、20年後には、全然違う感情になってたり、受け取り方も全然違ったり、変化してくると思います。自分自身の幅を広げてくれて、いい意味でも、悪い意味でも、いろんな感情が芽生えた大きな作品になりました」と語った。

映画『僕らはみーんな生きている』は、池袋シネマ・ロサにて12月22日(木)までの一週間限定ロードショー。上映最終日には、鶴嶋乃愛、園田あいか、金子智明、ジェントルが登壇する追加舞台挨拶が決定している。

公式サイト:https://films.yucca.co.jp/bokumina/

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