横山由依、AKB48卒業後初の舞台「一筋の光になれるようなエンターテイメントを続けていきたい」

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AMB48の元メンバーで、2代目グループ総監督も務めた横山由依が、卒業後初舞台となる『三十郎大活劇』(4月2日から17日、東京・新国立劇場 中劇場)に出演する。公演初日前日の1日、主演の青柳翔らと取材会に出席した。

第二次世界大戦が迫る昭和初期、激動の日本映画史の中で、一夜にしてスターとなった紅三十郎(演:青柳)とその仲間たちの姿を、脚本・鈴木聡、演出・ラサール石井のタッグで描く“涙なしには見ることができないコメディ”。

ヒロインの芸姑・おやつを演じる横山さんは、「この作品に込められたメッセージが素晴らしくて、今の時代に上演することがすごくぴったりと当てはまる作品。私が2歳の頃の94年に初演されている作品と聞いて驚いているんですが、いまこうして演じさせていただく意味がある作品だと思っています。私自身、AKB48を卒業して初めての舞台出演になるので、以前ご一緒させていただいたラサールさんや、小倉さんをはじめ、ベテランの素晴らしい皆さんの元、演じられることを幸せに思います」と挨拶。

芸姑を演じるにあたり稽古には浴衣で参加するなど、歩き方や所作にも気を遣ったそうで、「芸者さんなので、人との距離の詰め方が上手いんじゃないかとか、いろいろ研究しました。おやつは3人出てくる芸者さんの中でもちょっとお姉さんなので、ほかの二人との差を付けるように、ラサールさんの演出に加えて自分でも考えながら作ってきました」と役作りの苦労を明かした。

また、今この時代に“Love and Peace”をテーマと謳うことについて聞かれると、「自由に表現ができることのありがたさを改めて感じました。物語の中にも出てくるのですが、制限がかかってしまったり、自分がやりたい表現ができなかったり、エンターテイメントも国家に作らされるようになってしまったら、平和じゃないのかなって思います。今こうして自由に表現ができるからこそ、想いを乗せて演じたり、伝えたり、言葉にすることって、すごく大切だなと思いました。いろんな世界の情勢とか、コロナ禍もあって、皆さんがとても苦しい大変な時代だと思うんですが、その中でも一筋の光になれるようなエンターテイメントを続けていきたいと、改めて思うことができました」と語った。

ゲネプロ舞台写真 撮影:御堂義乗