山川ひろみ「刀剣乱舞を超えたい」『時空警察ヴェッカー』新作でアクションに自信

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舞台「時空警察ヴェッカーЯ(ルウア)」が4日、東京・コフレリオ新宿シアターで開幕し、山川ひろみ、清原梨央、鶴巻星奈、横道侑里、夢麻呂の5名が囲み取材に応じた。

本作は王道美少女特撮として新時代を拓いた「時空警察ヴェッカー」シリーズの完全新作。さまざまなメディアで展開し、シリーズ開始から20年近くを経て今なお外伝や派生作品が作られ続けている人気作品の正史と言える新作が登場した。

特殊捜査部門”ルウア・セクション”に配属された、時空警察、サラ(山川)とナギ(清原)の前に立ちふさがるのは、かつて仲間たちが引き起こした小さな時空改変の”歴史”そのものだった。歴史改変をもくろむ時空犯罪者との戦いや、秩序を守るためには人間らしい感情を持つことさえ許されない時空警察の心の葛藤など、シリーズの魅力が詰まった王道作品に仕上がっている。公演は同劇場にて8日まで上演される。

 

【キャストインタビュー】

--それぞれの役柄と見どころについて聞かせてください。

時空刑事サラ役・山川ひろみ
私の役は、ドジでおバカでオッチョコチョイな、頼りない新米の時空刑事サラです。ペアを組むことになったナギとは正反対なのでデコボコしたところを強調して、二人の対比が活きるように演じています。
見どころは、一人一人では半人前の二人が、お互いを補い合って一つになったときに生まれる力がラストに関わってくるので、そこを楽しみにして頂けたらいいなと思います。歴史を守るというテーマにも、すごく深いところまで踏み込んだ作品でもあるので、使命と感情との葛藤にも注目してほしいです。
すごく可愛い衣装をオリジナルで作っていただいて、スカートがフワッとひるがえるところも含めて、カッコよく見せられたらなと思って練習しました。お客様に楽しんで頂けたらいいなって、女の子みんなで刀剣乱舞を超えたいと思いながら頑張りました。

時空刑事ナギ役・清原梨央
サラとは正反対のクールで冷静なキャラクターなんですけど、普段の私はそんなにしっかりしていないので、サラとの対比がしっかり出せるように、頑張ってエリートらしく見せられるよう演じています。
見どころはやっぱりアクションですね。以前出演した映画でも若干アクションがあったんですけども、こんなにガッツリ戦うことはなくて、殺陣のバリエーションも今回はすごく多くて大変だったのですが、注目して見てもらえたら嬉しいです。演技の面では、歴史を守る任務と人間的な感情の葛藤みたいなところをうまく表現できるように頑張っているので、そこも見ていただけたらと思います。
衣装はナギらしいパンツスタイルで、初めて見た時に「こんなカッコいいの着ちゃっていいの?」って嬉しかったです。実際に衣装を着て銃や剣を持ってみると、自分でもカッコいいと思って気分が乗ってきます。

時空刑事シオン役・鶴巻星奈
二人の先輩にあたる時空刑事を演じさせていただきます。実はガニメデたちを生み出してしまった張本人で、こんな怖いものを生み出してしまった自分へのいらだちや、時空警察としての任務に対する葛藤をうまく演じて、お客さんに伝えられたらと思います。
見どころは、女の子たちのかっこいいアクションで、私はあまり運動神経がよくないほうなのですが、頑張って練習した成果を見ていただきたいです。最後はヒーローショーみたいに“あっ!”と言わせる展開なので、見応えのある作品になっていると思います。
この白い衣装も、カッコよくて、作っていただいてすごく感謝しています。

サポートドロイド ベルミノ役・横道侑里
ロボット役と聞いていたので、もっとゴツゴツした感じをイメージしていたのですが、キラキラしてめっちゃ可愛くて嬉しいです。中が全身タイツなんですけど、履いた瞬間に気持ちが高ぶってきます。
2200年のロボットなので人間と同じように感情もあるんだろうなと思いつつ、人間みたいに空気が読めなかったりとか、表情の出し方だったり、気持ちの切り替えだったり、ロボットらしさも解りやすく伝えられるように重点的に頑張って演じました。ちょっと難しいセリフもあるんですけれども、それをトントンと口に出せるように頑張りました。演じてみて難しいなって思ったこともあったのですが、いい経験だなと思いました。

ガニメデア総長 ガニメデ役・夢麻呂
時空刑事だけでなく、この宇宙すべてを覆して我が物にしようとしている悪の親玉が僕の役どころです。こういう完全な悪役は初めてで“仮面ライダーや戦隊モノの悪ボスのイメージで”というオファーをいただきました。情け容赦なく一般市民でも平気で殺しまくって、最終的には手下もどうでもよくなって、全宇宙を征服しちゃうんじゃねーか?ぐらいまで、時空警察を追い詰めていきます。
ヒロインたちをいたぶってる悪役ぶりが演じていて気持ちよくてしょうがないですし、最後はヒーローショーみたいな熱い展開になっていくのが見所じゃないですかね。
こういう衣装は初めてなんですが、肩の飾りが邪魔でしょうがないです(笑)。ヒーロー物ではマスクがキーアイテムですけど、このマスクを付けると集中力が高まって、すごく気持ちがいいです。

--ちなみに、山川さんは消してしまいたい“黒歴史”はありますか?

山川ひろみ
黒歴史はいっぱいあるんですけど(笑)、本番中に舞台から客席に落ちちゃうことが多くて。お客さんの方が人が降ってくるのが怖いと思います。もう消したい過去なので、今回はやらないようにしたいと思います。

--最後にお客様に向けてメッセージを。

夢麻呂
コロナウイルスの影響で、僕が関わっている作品も、演劇仲間の作品でも、いくつか公演が中止になっています。それはもう断腸の思いで中止にしたことですし、僕たちも考えに考えた末でやる道を選んだので、どちらの考えが正しいということではなく、どちらも尊重できる考えだと思います。
当然ウィルス対策を万全にした上で僕たちは公演に臨みますし、“ショーマストゴーオン”という言葉がありますけれども、幕が開く限り、お客さんがどんなに少なくても僕たちはやる覚悟でいます。
僕の役自体がこの物語のウイルスみたいなものなので、みんなでやっつけて倒してやろう!みたいな気持ちで、元気をもらって劇場から帰っていただけたらと思います。ぜひ楽しみにして劇場にいらしてください。

時空警察ヴェッカーЯ(ルウア) 公式サイト http://wecker.tv/