『舞台「青の祓魔師」島根イルミナティ篇』が、東京・Zeppブルーシアター六本木にて20日に開幕し、これに先がけてゲネプロが行われた。主演の北村諒と宮崎秋人をはじめ、横田龍儀、原勇弥、そして大久保聡美がゲネプロ直前の囲み取材に出席した。
加藤和恵のコミックスを原作とする本作は、サタンと人間との間に生まれた奥村燐(北村諒) と、双子の弟・雪男(宮崎秋人)が、運命に抗い、仲間たちとともに悪魔を払う祓魔師を目指す姿を描く学園ダークファンタジー。今作「島根イルミナティ篇」では、原作コミックスの10巻から15巻を舞台化し、女性キャラクターの中でも人気の高い神木出雲(大久保聡美) のエピソードが中心となった物語となっている。
昨年上演された「京都紅蓮篇」に引き続き奥村燐を演じる北村さんは「今までにない演出やギミックが詰め込まれた前人未到の作品になっています。役者のお芝居はもちろん、舞台装置や、アンサンブルの皆さんの動きなど“目が足りない!”というくらい見どころが沢山です。ぜひ観に来て体感してもらえれば」と作品を紹介した。
同じく昨年に続き雪男を演じる宮崎さんは「今回はヤベェ作品になるんじゃないかと思います。緊張もかなりしていますが、神戸公演もあって長い期間になるので、最後まで頑張ります!」と意気込んだ。
神木出雲役でシリーズ初参加となる大久保さんは「今回は出雲がメインとなるお話なんですが、作品全体がスペクタクルな舞台で、演出一つ一つに感動する場面があります。お客様のハートを震わせられるように頑張ります」と力を込めた。
さらに、敵対する組織側で出演する横田さんは「お客さんに迫ってくるような迫力ある演出があって、カッコいい仕上がりになっています」と自信を見せ、原さんも「舞台を駆けまわってあの手この手を使って追い詰めていく攻防戦が目を引くはず。舞台の隅から隅まで注目して観てください」とアピールしていた。
今作では、学園生活を共にしながら、頑なに他人を頼り信用することを拒む神木が、総帥・ルシフェルの率いる啓明結社イルミナティの「計画」のために連れ去られてしまう。神木を救出すべく立ち向かった燐と雪男らだったが、そこで彼女に秘められた壮絶な過去と宿命を目の当たりにすることとなる…という物語が展開する。
3時間にも及ぶ大作となっているが、舞台では変幻自在に移動する舞台装置を駆使して、さまざまな場面が表現され、息つく間もなくスピーディーに物語が展開してゆく。特に敵地に潜入して繰り広げるアクションシーンでは、変化する舞台装置と迫力ある殺陣の相乗効果によって、かつてないスリリングな演出となっている。
公演は10月29日まで同劇場で上演され、11月2日から5日までは新神戸オリエンタル劇場にて上演される。また、11月5日に行われる神戸千秋楽公演は映像配信サービス・GYAO!のニゴステにてライブ配信される。さらに神戸千秋楽の模様を収録したBlu-ray / DVDも、2018年3月28日に発売が決定している。
(C)2017 加藤和恵 / 集英社・舞台「青の祓魔師」プロジェクト
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