モデルで女優の岡本夏美さんが3日、都内にて行われた主演映画『女流闘牌伝aki-アキ-』の初日舞台挨拶に登壇した。岡本さんは「今日からこの作品がみなさんの元に届くということで、本当に幸せな気持ちでいっぱいです」と感激を表した。
原作は、元祖アイドル麻雀プロ・二階堂亜樹さんが原案をつとめたコミックス『aki』。岡本さんは主人公・亜樹を演じている。雀荘で生まれ育った少女・亜樹は15歳の冬、ボストンバッグひとつで東京にやってきた。彼女が求めたのは、自分の力だけで勝ち取る“本物の人生”だった。大都会の厳しさに打ちひしがれながらも、自身が持つ唯一の武器「麻雀」によって生きることを決意する亜樹。しかし、その前に立ち塞がる汚い大人たちと大都会の現実。だが、少女雀士・ひまわりと、ミスター麻雀・小島武夫との出会いが、彼女の人生と麻雀を大きく変えていくこととなる…。
岡本さんは演じるにあたって、「亜樹さんが壮絶な人生を歩んでおられるので、そこを丁寧に、真摯に向き合ってお芝居できたらという思いで演じました」と語った。
ライバルのひまわり役の増田さんとは今回が初共演。増田さんは「私と夏美ちゃんが一緒のシーンが3日間だけだったんですけど、もう長年の知り合いみたいな感じでした」と話しつつ、だが「一番最初の顔合わせの時には、ちょっと怖がってたんだよね」と微笑む。
岡本さんは初対面時、「ひまわりさんの役柄を台本で知っていたので、ちょっと強い役をされる方ってどんな方なんだろうと思い、そのイメージのまま有華ちゃんを見てしまって。しかも関西弁で本読みされていたので、来たな~っと」と話し、場内の笑いを誘った。そして「でも、すごい優しい…」と言いかけるや否や、「ん、優しい?」と強い口調で岡本さんを見る増田さん。「この目力が…」と苦笑いする岡本さんだった。
「でも本読みの後、夏美ちゃんのほうから話しかけてきてくれて、肝の座った、若い子がいると思いました」という増田さんが、岡本さんの第一印象について「すごくおとなしい子だなと思いました」という。意外そうな素ぶりの岡本さんを見て、「猫かぶってた?」と増田さんが聞くと「緊張してたのかも。年上の方がたくさんいらっしゃったから…」と話した。
また、舞台挨拶には、主人公のモデルとなった二階堂亜樹さんも登壇。岡本さんの第一印象について、「初めて会った時は、15、16歳くらいかと思ったんですよ。すっぴんだったからかな。細くて、目がキラキラして、こんなに可愛らしい子が、自分なんかの役をやってもらえるんだとすごく感動しました」と話す。
また映画を観て、「すごく健気で、自分がモデルなんですけど、自分じゃないみたいで、客観的に見ているところもありました。かわいそうなシーンはすごくかわいそうに感じて、頑張ってるところは頑張ってやってくれていたので、感情移入できて泣きました」と感想を伝えた。なお舞台挨拶には亜樹の姉役の中山絵梨奈さんも登壇した。
映画『女流闘牌伝 aki -アキ-』はシネマート新宿ほかで現在公開中。
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