舞台「アリスインデッドリースクール ビヨンド」が初日！ 加藤沙耶香は“結婚指輪の跡が申し訳ない”とのろける

「アリスインデッドリースクール ビヨンド」光組ゲネプロより

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8月12日、ガールズ演劇のアリスインプロジェクトの舞台「アリスインデッドリースクール ビヨンド」が、池袋シアターKASSAIで公開初日を迎え、関係者を迎えてのゲネプロが行われた。

本作は、2010年のアリスインプロジェクトの旗揚げ公演作品で、昨年の再演や、今年の大阪、名古屋でも上演されて大好評を博している人気作品。今回は物語をさらにバージョンアップさせ、さらに向こう側へと世界観を広げている。

W主演の船岡咲さんと栞菜さんは劇中で見事なコンビぶりで漫才を披露した。ゲネプロを終えた船岡咲さんは「漫才で始まって漫才で終わる舞台ですが、すごく緊張しました。普段はボケる側なので、いい意味で無理をしていてすごく楽しいです。」とホッとした表情を見せた。

一方、普段は突っ込む側の栞菜さんは、正反対の見事なボケっぷりで舞台のムードを引っ張っていた。「優の役でこの舞台に立つとは思ってなかったので、みんなとゲネプロを終えて不思議な感覚です。緊張はしたのですが、意外とリラックスして出来たと思う。」と落ち着いていた。

少し不良っぽい紅島役の楠世蓮さんは、劇中の怖い雰囲気からちょっとほつれた表情で「毎回すごく疲れます。声が枯れてきて、今日もヒザをケガしてしまいました。でも、楽しくやらせて頂いてます。」と全力投球で舞台に臨んでいるようだ。

生徒会長役の大蔵愛さんは「久しぶりにマジメな役なので、髪を黒くしたら、みんなからクレオパトラって呼ばれました。(劇中でかわいい衣装を身につけることに)私はピンクがキライなので、すごくムズムズします。」と恥ずかしそうだった。

初日の日替わりゲストとして自衛隊の士官・竹内役で出演した加藤沙耶香さんは今年7月に結婚を発表したばかり。「舞台では指輪を外しているんですが新婚旅行で沖縄に行ったので、指輪を外しても日に焼けたあとが残っていて、申し訳なく思いながら演じてます。」と笑顔でのろけた。さらに「前作で私は紅島役でしたが、私にとってもすごく思い入れのある作品。通し稽古を見ていて、ビヨンドのみんなならではの良さが出ていて、強く気持ちが伝わってきて泣いてしまった。」と語った。

自衛官・柏村役の山本太陽さんは「ゲネプロを観に来てくださった皆さんは、誰と想いをひとつにしたでしょうか?」と、逆質問を投げかけた。客席に居合わせた秋山ゆずきさんは「ゆずゆず的には、のぶちゃんと優ちゃんに感情移入しました。」と心を奪われていた様子だった。今回は、いい意味で“誰が主役か判らない”ほど、それぞれが強い力で引き合っていて、観客の心を奪い合う作品に仕上っている。

今回は舞台セットも特筆すべき点で、以前の会場より狭いステージにもかかわらず、細部まで作りこまれたリアルさがスケール感をかもし出している。先日、アリスインアリスのメンバーとして、TOKYO IDOL FESTIVALのSKY STAGEで実際の屋上でライブを行った花梨さんは「SKY STAGEでは、ゆずゆずさんの卒業でみんなで抱き合って大泣きしましたが、外なので景色がきれいでよかった。この舞台の屋上はほんとに汚いですね(笑)。カビとか砂とかもあって、ホントの学校みたいです。」と感心していた。

舞台「アリスインデッドリースクール ビヨンド」は、8月23日まで池袋シアターKASSAIで上演。出演は他に、民本しょうこ、さいとう雅子、持田千比妃来など。日替わりゲストの加藤沙耶香さんは、21日昼、22日昼・夜の公演にも出演する。チケットの残りは僅かということだが、当日券も若干は用意されるはず。また、8月18日には「アリスインデッドリースクール」の魅力と謎に迫るトークライブも開催され、扇田賢(ビヨンド演出)・松本陽一(初演・オルタナティブ演出)・麻草郁(脚本)を始め、縁の深いキャストらも出演が予定されている。