上白石萌歌 オーケストラの演奏と共に25分間に及ぶ谷川俊太郎の詩の暗唱に挑戦!

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上白石萌歌
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6月14日、女優・モデルとして活動している上白石萌歌さんが、来年1月30日(土)にBunkamuraオーチャードホールにて開催される新クラシック・シリーズ『山田和樹マーラー・ツィクルス第4回』に出演することがわかった。

本公演は、世界が注目する日本若手ナンバーワン指揮者の山田和樹氏(36)が挑む、初めての全曲演奏会。すでに多くのファンを持っている山田氏だが、70代から80代でも活躍する指揮者の世界で、30代という若さでマーラーの全曲演奏会(2015年から3年をかけて、全9日程)で成し遂げることは、世界を見渡しても稀なことだ。共演は、山田氏が2012年に正指揮者に就任した日本フィルハーモニー交響楽団。

上白石萌歌さんは、全9日程あるうちの、4公演目に出演し、日本の代表的な作曲家である武満徹さん(1996年没)が作曲した、『系図―若い人たちのための音楽詩―』にナレーターとして出演し、オーケストラをバックに、2,000人のお客様の前で25分間、谷川俊太郎さんの『はだか』という詩集の中から、『むかしむかし』、『おじいちゃん』、『おばあちゃん』、『おとうさん』、『おかあさん』、『とおく』の6篇を暗唱する。

この6篇の詩は、すべて少女の一人称として武満氏が谷川氏の許可を得た上で再構成し、曲に組み込んだもの。上白石萌歌さんは、このようなクラシックの舞台に立つこと自体が初めてでこの度、山田氏から直々にオファーが届き出演が決定した。

出演が決定した上白石萌歌さんは「小さな頃から大好きだった谷川俊太郎さんの詩を朗読できるなんて夢のようです!!谷川さんの独特な世界観を表現できるように精一杯がんばろうと思います!」と嬉しそうに語った。

また、オーケストラの演奏と共に、25分間かけて6篇の詩の暗唱に挑むことに関して、「元音楽の教師をしていた母から、「萌歌もひとつの楽器として演奏しなきゃいけないんだよ」と言われ、背筋が伸びました。もともとあまり緊張はしない方ですが、2000人ものお客さんの前に立つと頭が真っ白になりそうです…!」と、このような格式の高い演目での出演はさすがに緊張を隠せない様子。

また、これから取り組んでいくにあたり、「まず曲全体の流れをつかむために、曲の勉強から始めます。25分もある演奏を把握するのは大変ですが、時間をかけてじっくり取り組もうと思います!詩の朗読は、自分のイメージを大切にしながら練習していきます!」と、やる気は十分。最後に、「素敵な演奏と詩に合わせて自分らしさを発信できるといいなと思っています。皆さん是非、足をお運びください♪」と意気込みを語った。

尚、『系図―若い人たちのための音楽詩―』は、ニューヨーク・フィルハーモニックの創立150周年を記念して委嘱され、ニューヨーク・フィルハーモニックより英語版で1995年に世界初演。同年、小澤征爾氏指揮、サイトウ・キネン・オーケストラにより、当時15歳の遠野凪子さんがナレーターとして出演し、松本文化会館にて日本語版が初演された。

写真提供:(C)東宝芸能