EXILEの橘ケンチが娘役の神田愛莉にメロメロ 舞台で蘇った手塚治虫の「ドン・ドラキュラ」

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舞台「ドン・ドラキュラ」ゲネプロ公演より
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4月9日、手塚治虫のマンガを、EXILEの橘ケンチの主演で舞台化した「ドン・ドラキュラ」の公演が、渋谷・AiiA 2.5 Theater Tokyoで初日を迎え、共演者の原田夏希、神田愛莉、池田鉄洋、そして、脚本・演出の徳尾浩司と共に囲み取材に応じた。

ドラキュラ伯爵を演じる橘ケンチさんは、「ドラキュラは黒いマントのイメージがありますが、逆に赤にしてイメージを覆したかった。」と自ら衣装や脚本にアイデアを提案したそうで、「気づいてもらえるか分かりませんが、赤いカラーコンタクトを入れてます。」と役柄に気合とこだわりを見せていた。

橘ケンチさんは、あのティム・バートン監督との対談の際に「バンパイア役にピッタリ!」と言わしめたほどのはまり役で、「絶対に映像に撮って監督に送ろうと思ってます。」と役柄に自信をのぞかせた。

ドラキュラの娘を演じる神田愛莉さんは「今までたくさん稽古をしてきたことをやっとお客さんに見てもらえて嬉しい。自分にしかできないチョコラを演じられたら。」と意気込みを語った。さらに「コメディもシリアスもあるので、メリハリをつけて演じたい。最後は親子愛を伝えられたら。」とアピールした。

ミュージカル「美少女戦士セーラームーン -Petite Étrangère-」では、年の近い女の子と舞台に立った神田愛莉さんだが、今回は大人だけに囲まれて不安はなかったかと尋ねると、「いつも周りのキャストの方が気にかけてくださって、休憩中もやさしく声をかけていただきました。皆さんのおかげで楽しく稽古ができて、今日の本番を迎えることができました。」と感謝を述べた。

初めての囲み取材ながら、しっかりとした神田愛莉さんの受け答えに「めちゃくちゃしっかりしている。愛莉がしっかりしているから僕もすんなり父親役に入れた。」と橘ケンチさんもすっかり感心していた。「もし自分の子どもだったら?」と質問されると、「溺愛するでしょうね。かわいくて仕方ないです。」とすでにメロメロだった。

チョコラを受け持つ夜間学校の教師役の原田夏希さんは、自分の役柄について「色濃いキャラクターばかりですが、私は普通の人間なので、お客さんに近い立場として案内役になれたら。」と紹介した。

脚本・演出の徳尾浩司さんは「才能あふれる演者さん、素晴らしいスタッフさんと作り上げてきたので、新しいドラキュラのエンタテイメントがお見せ出来るはず。一風変わったコメディに仕上がっています。原作との差も楽しんでいただければ。」とアピールした。

原作は、手塚治虫が1979年に「ブラックジャック」の次の作品として少年チャンピオンに連載され好評を博した作品。1982年にアニメ化された際は、諸般の事情で4話のみしか放送されず、幻の名作と呼ばれていた。

舞台の宣伝ビジュアルはスタイリッシュなダークホラーをイメージさせるが、内容はむしろドラバタコメディーなので、恐い作品は苦手と尻込みしてる人も迷わず劇場に足を運んで欲しい。思わず笑い、最後にはホロリとさせる楽しいエンタテインメントに仕上っている。

漫画が原作の舞台ということで、いろいろな意味で“偏見”を持って食わず嫌いな人も多いが、あえて、そういう偏見を持った人にこそ、ぜひ観て欲しいと奨めたくなるなる作品だ。実際、これだけたくさんのマンガ作品があるのに「なんで“ドン・ドラキュラ”なの?」と懐疑的に思いながら記者はゲネプロの観劇に臨んだわけだが、舞台の持つ虚構と現実の混ざり合う空間が、ドラキュラの存在をいっそう際立たせる見事な演出で、気がついたら、すっかり「これほど舞台化にぴったりの作品だったとは!」と立場が変わっていたほどだ。

ゲネプロでも、本番さながらに本当に役者さんがノッて楽しんで演じている雰囲気がにじみだして、記者らも思わず笑ったり、涙ぐまずにはいられない場面も多くあった。

『ドン・ドラキュラ』は、2015年4月9日(木)から4月14日(火)まで、AiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演される。出演は他に、根本正勝、矢田悠祐、安西慎太郎、阿井莉沙ほか。

『ドン・ドラキュラ』公演情報
http://www.nelke.co.jp/stage/don_dracula/

(C)手塚プロダクション

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