LinQ、さまざまな“愛”で溢れた髙木悠未 卒業ツアー関東公演「これからみんなで最高のLinQを作っていってほしい!」
九州発のアイドルグループ・LinQの一期生メンバー・髙木悠未さんの卒業ツアー『髙木悠未卒業ツアー YOU~END~ME』の神奈川公演が先月27日、横浜 MM ブロンテで開催された。今夏でグループを卒業する髙木さんにとってLinQとしてのワンマンライブは、関東ではこれがラストとなった。
この日の公演は最新アルバムからの新曲『TO YOU〜にゅーあらいばるはーと♡〜』からスタート。 “令和LinQ”を象徴するような、可愛さ満開の弾けるナンバーで冒頭から大きな盛り上がりに。そして『毎日どこかでFestival!!』へと続き、楽しさいっぱいのムードの中での幕開けとなった。髙木さんも笑顔が満開だ。
冒頭のMCでは、海月らなさんが「それ本当!?」とツッコミたくなるようなエピソードを話せば、最年少メンバーの織多莉鈴さんは、いきなり手を挙げ、自分がいる下手端から、髙木さんがいる上手端まで駆け寄って行き『悠未さん、悠未さん、今日も可愛いですね!』と可愛く褒めるなどかなり自由な空気。髙木さんはあきれつつも、「ちょっとわちゃわちゃしてるんですけど、このわちゃわちゃが現在のLinQです!」と嬉しそうに語った。恒例の自己紹介タイムでは髙木さんの名前を絡めて自己紹介するメンバーが目立つ中、最後に髙木さんの自己紹介では「髙木悠未でした!」と言ってしまい場内が笑いにつつまれるなど、ほっこりしたムードで進行した。
そして次の曲の前には、髙木さんから「チャレンジ枠で……」という告知が。「じゃんけんで勝った人が、次の曲のがっつりフレーズを歌う」ということでメンバーじゃんけん大会が始まった。観客にとっては、具体的には何を争っているのか今ひとつわからない状態の中、リーダーの黒田れいさんと華山あかりさんが勝ち残り、延々とあいこのラリーが続く中、ついに華山さんが勝利。だが勝った華山さんはドキドキの様子だ。実はこのじゃんけん大会、勝った人が、次の曲『祭高音頭』の冒頭の民謡調のソロパートを担当するというもの。大役を任された華山さんが緊張感を漂わせつつ無事歌いきると、曲の盛り上がりに合わせて場内は最高のお祭りムードに。
続いて2019年発売のミニアルバムより、髙木さんがセンターを務めた『LOVEBOMB』。彼女のキャラクターにピッタリのポップな楽曲を可愛いパフォーマンスで見せると、さらに同ミニアルバムより『Wavy Hug』を。しっとりと、かつ押し寄せる波のように力強いボーカルで聴かせた。歌うメンバーたちには、さまざまな思い出がよぎっているように思えた。そして“令和LinQ”を象徴する楽曲の一つ『FANTASTIC WORLD』。ステージをいっぱいに使い、躍動感のあるパフォーマンスを見せた。
前半が終わり、スクリーンに髙木さんのLinQへの思いやOG、後輩たちからのメッセージが集められた映像が流れ、しんみりとした空気になる中、卒業ドレスに着替えて一人でステージに登場した髙木さん、最新アルバムに収録のソロ曲『タカラモノ』を思いを込めて披露した。歌いながら、声がつまりそうになる場面も。この楽曲に込められた髙木さんの感謝の気持ちがいっぱいに表れた歌唱となった。
歌い終えた髙木さんのとなりには海月らなさんが。髙木さんは「らなは(卒業発表後の)この10ヶ月間、ほぼ毎日泣いていました。その涙を忘れません、ありがとうね」と語りかけると、海月さんの目からはぽろぽろと涙がこぼれる。そして全メンバーが再登場し、『キミがいたから』を歌唱。エモーショナルなムードの中、メンバーの歌声が次第に涙交じりになってくる。ステージ中央で全員が円になって肩を組み合い、『Shining Star』へ。タオルを回しながらの歌唱に、場内は大きな盛り上がりとなった。
本編最後のMCで、『祭高音頭』の冒頭の華山さんの歌唱に触れる髙木さん。華山さんは「申し訳なさすぎて。すみませんって感じで……」と自信なさげに語ると、「あかりはね、自信を持ったら最強になるんだよ」とやさしく語りかける。そんな愛情あふれる言葉に「自信を持ちたいです」と号泣する華山さん。「一人一人の思い出を振り返ってたら、みんな成長したねと思って……」と髙木さんはしみじみと語る。「『Wavy Hug』の“時間を巻き戻して”という歌詞を歌いながら、“ああ戻りたいな”と思う時間も多かったりして……。LinQの曲の歌詞って日頃歌っているけど、歌詞を改めてちゃんと感じると、めちゃめちゃいい歌詞よね。それに浸りながら、私の中の思い出も振り返りつつ、今のメンバーで作ってきた令和LinQと、最近知ってくださった方も昔から知ってくれている方も、いろんな融合があると思って……。今日は関東の遠征ではラストのワンマンライブですが、福岡と関東のギャップがすごくあって悩むこともすごく多かったですね……」と思いを明かす。
「でも福岡がマイホームだけど、私たちのような田舎っぺを受け入れてくれる東京は第二のホームだなと思える時間もすごく多くて。『タカラモノ』の歌詞にもあるように、生まれた場所も違うのに、こうして出会えたことは奇跡だと思うし、私たちメンバー自身もそうだし、ファンの人同士の出会いもそうだと思います。ライブ後に一緒にご飯に行ったりだとか、全国ツアーだったら相乗りして出かけたり、私たちを通じて仲良くなっていることも活力だなと思っていました。本当に感謝でいっぱいです」と思いを込めて語った。
そして「本当に終わっちゃうんですね、14年。私の中で13歳の頃から記憶にある時間のすべてはLinQだったので……」「次のSTEPに進んでいくと自分で決心したけど、やっぱり寂しいね。でも私が守ってきたLinQだけど、先輩の思いじゃなくて、みんなが作るLinQで進んでいってほしいです。私も、歴代メンバーのライブ(7月のツアー“歴代LinQメンバー大集合!”公演)のあとに、『最高の仲間に出会えたな』と思えたように、みんなも最高の仲間を作っていってね。そして10年後、またみんなが作る歴代メンバー公演に、『衣装がパツパツで入らんよ』と言うような10年後の私だと思うんですけど……」と将来の共演を楽しみにしつつ、「そのときはみんなも年とっとるけんね。みんなでヨボヨボになりながら(笑)、あの頃の青春楽しかったなって思えるような(ライブをできたら……)。出会ってくれてありがとうございました」と最後のメッセージを送った。
ここで、LinQマネージャーの三浦氏が花束を抱えてステージに登場。ファンに向かって挨拶する三浦氏の声も涙まじりだ。「今日はファンのみなさまを代表して、そして自分から、14年間LinQを支え続けてくれた悠未への感謝の思いとしてこの花束を届けたいと思います」と語り、現在のLinQメンバーを表す内容の花束を手渡すと、場内は温かなムードにつつまれた。
後輩メンバーたちは今日のライブでは“MCで悠未さんに一回は話しかけよう”と決めていたようで、昨年末に姉妹グループの結音YUIONからLinQへ加入した橘杏來さんは、「今日嬉しかったのは悠未さんと髪型が一緒(笑)」とおどけた調子で語ると、髙木さんは「杏來と刻んだ時間は半年ちょっとだったけど、急に所属グループが変わって、歴史の長いLinQに入る、そして先輩っていう人ができるというのは杏來の中で大変だったと思います」「杏來は寂しい思いもしたと思う。みんなに頼っていいんだよ」と優しく語りかけると、橘さんの目からは大粒の涙が溢れ出す。「杏來が結音YUIONで作った仲間と同じように、みんなにもっとさらけ出していいんだよ。だから、頑張ってね。本当は杏來は内に秘めた想いがいっぱいあるのを知ってるから……」。その言葉に号泣する橘さんだった。最後に髙木さんは「みんなで最高のLinQを作ってほしいです」とメッセージを残して、ライブの本編は終了となった。
そして場内から巻き起こる「アンコール」にあたる「替え玉」コール。会場ではこの日、女性のファンの声援も目立ったが、この「替え玉」コールも女性ファン主導で巻き起こっていた。改めてステージに登場したメンバーたちは、初期からの人気のエモーショナルなナンバー『祭りの夜~君を好きになった日~』、一転、令和LinQの可愛さと勢いが印象的な『お知らせします、君を好きになりました』、そして“替え玉”ラストは、ライブの大ラスで歌われる機会も多い、初期からの人気曲『for you』を元気いっぱいに披露。涙がこぼれる場面も目立ったこのライブも、最後はカラッと笑顔のLinQらしい締めくくりとなった。
……が、しかし、ライブはまだ終わらない。会場中にさらに大きな声で響く「替え玉」コール。ダブル「替え玉」の声に応え、改めてメンバーたちがステージへ。関東公演では予定外だったという名曲『I am…』を披露した。メンバーたちはサイリウムを手に、言葉の一つ一つをかみしめるように歌唱。髙木さんのソロでは涙交じりに思いを込めて歌った。『I am…』を歌い終え髙木さんは「この歌詞にはいろんなことを思い出すね。私は二番の歌詞の『あの日決意した 夢を見なくなった』という歌詞にいろいろ思い出すんですけど、夢を追いかけることが、現実を見ることで怖くなるけど、みんなはこれからも夢を追いかけて頑張ってね」と、後輩たちへ最後の最後のメッセージ。そして「幸せでした、ありがとう!」と
観客に語りかけ、ステージを後にした。
初期からの人気曲、令和LinQを象徴する楽曲たち……どの時代のLinQも愛してきた髙木さんの思いがつまった構成。そして、髙木さんが後輩たちとこれからのLinQを思う気持ち、後輩たちが髙木さんを慕う気持ち、髙木さんとスタッフとの絆、ファンへの感謝と愛情……さまざまな“愛”で溢れた、髙木悠未卒業ツアーの関東公演となった。
なお『髙木悠未卒業ツアー YOU~END~ME』の最終公演は8月9日(土)、地元・福岡のベスト電器天神eホールで行われる。
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