女優の深川麻衣が、7日、都内で行われた主演映画『ぶぶ漬けどうどす』の公開記念舞台挨拶に共演者、冨永昌敬監督とともに登壇した。舞台挨拶では深川さんが愛してやまないという梅干しや梅についても熱く語った。
京都が好きすぎる主人公が、“京都愛”が強すぎるために大騒動を引き起こしてしまうという本作。この街の一番の理解者になろうとした主人公が、思いもよらず引き起こした大騒動を描くシニカルコメディとなっている。深川さんは。東京から京都の老舗扇子店に嫁いできたフリーライター・澁澤まどか(しぶさわ・まどか)を演じる。
撮影は一昨年の11月に行われたが、企画が立ち上がってからでは約7年になるという。深川さんは「無事公開できて本当に嬉しく思います。一人でも多くの方に観ていただきたいと思います」と感慨深そうに語った。
まどかは京都が好きすぎるあまり、物語が進むにつれ“暴走”してしまう。「撮影に入る前、まどかの京都愛の原動力ってどこから来るんだろうとずっと考えていたのですが、承認欲求というのが大きいかなと思って。仕事がうまくいかなくて京都へ行って、旦那さんにも浮気をされてしまい、私には京都しかないと、お父さんお母さんも受け入れてくれて、だから私はこの場所でやっていくしかないんだと、責任感みたいなものが芽生えていったのかなと……」と分析して語った。
舞台挨拶では、この京都への偏愛にちなみ、登壇者たちが「愛を注いでいるもの」「偏愛しているもの」についてのトークも繰り広げられた。深川さんが愛しているものとして挙げたのは“梅干し”。「ちっちゃい頃から大好きで、梅干しって種の中にもう一個種があるのってわかりますか? それを割って中まで食べるというのにちっちゃい頃ハマっていたんですけど、一回噛んだら喉の奥につるって入ってしまって、呼吸ができなくなり、死にそうになった経験があるんですよ。結局助かったんですけど(笑)。そういうことがあっても今でも大好きで、毎日一粒梅干しを食べているんです」と熱い思いを語った。
また最近梅の新たな魅力にも出会ったそうで……、「京都で撮影していたときに、梅ジュースが美味しいところがあって……。梅シロップの割り方って、今まで炭酸とか水とかだったんですけど、アールグレイ、紅茶割りをするとすごくおいしくって、ハマって! すごくさっぱりして飲みやすいので、これからの時期お勧めです」とアピールした。
舞台挨拶の最後には「一人でも多くの方に観ていただきたいと祈るような気持ちです」と改めて今の思いを明かし、「この映画を人に勧めるときに、どういうふうに内容を説明するのが難しい映画だと思うんですけど、おもしろいと思っていただけたら、周りの方に伝えていただければうれしく思います」とメッセージを送った。
なお舞台挨拶には、小野寺ずる、大友律、松尾貴史、室井滋、冨永昌敬監督も登壇した。
映画『ぶぶ漬けどうどす』はテアトル新宿ほかで公開中。
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