奏羽茜、ケガからの復帰を決意させた映画『夢に生きる』公開「もう一度夢に挑戦しようと思うきっかけになりました」
女優の奏羽茜が28日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で開催された映画『夢に生きる』の初日舞台挨拶に共演者らと登壇した。
石田祐規監督の長編デビュー作となる本作は、藤堂日向と宮澤佑をダブル主演に迎え、音楽を夢見る若者たちの人間ドラマを描く。兵庫県出身でミスキャンパスグランプリ受賞歴を持つ奏羽は西田ユウカ役を演じ、これまでのドラマや映画で培った演技力で物語に深みを加えている。
主演の宮澤佑は、オーディションを受けたときの心境を「募集段階から主演とわかっていて、長編映画初主演が決まったときは率直に嬉しかった。ただ、アキラという役は自分と近くない部分があり、主演としての難しさも感じました。バッドエンドでもハッピーエンドでもないニュアンスを表現するのが挑戦でした」と振り返った。藤堂日向は「舞台の本番前に主演決定の連絡が来て、手が震えが止まらなかった。初めての主演で、その震えた瞬間を動画に収めました」と興奮を語った。
奏羽は自身の出演決定時について「半年前にアキレス腱を断裂して、歩けるようになって初めて受けたオーディションがこの作品でした。足を引きずりながら行きましたが、その時は夢を諦めようかと思っていた時期だったんです。でも、石田さんの熱量に惹かれ、受けたいと事務所に頼みました。ケガからの復活作で、思い入れが深く、もう一度夢に挑戦しようと思うきっかけになりました」と話した。
撮影エピソードでは、藤堂が「稽古が本番さながらで、朝まで撮影が続くこともあった。監督が奢ってくれた牛丼が美味しかった」と笑顔で話し、宮澤は「本読みを念入りにして、監督の熱量に負けない気持ちで臨んだ」と語った。奏羽は「ラストシーンが一番好きです。あれは泣きますよね」と藤堂の演技を称賛。
完成作の感想では、宮澤が「脚本を読んだ時から感じていた心の温かさが反映されていて、演じられて良かった」、藤堂が「見終わった後、心が温まり、明日も頑張れる気持ちになった」と述べた。奏羽は「初号試写には行けず、データで見た時は自分の演技が気になったけど、2回目の試写でスクリーンで見たら涙が止まらず、会場を出る時も泣きながら『ありがとう』と言いました。トイレに行くまで涙が収まらなかった」と語り、「心を真っ白にして見てほしい」と観客に呼びかけた。
今後の“夢”について、宮澤は「演じ続けることが好きでいたい」、藤堂は「やりたいことをブレずに続けたい」、奏羽は「日曜劇場と『Aスタジオ』に出たい」とそれぞれ目標を掲げた。奏羽は最後に「みんなで作った最高な映画。特に藤堂さんのラストシーンが好きなので、ハンカチを用意して楽しんでください」と呼びかけていた。
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