2024年はドラマ『過保護な若旦那様の甘やかし婚』(MBSほか)で初の胸キュン作品、若奥様役を演じるなど新たなチャレンジを見せた井頭愛海さん。同作をはじめ2024年は和装姿が目立った彼女が、清楚感あふれる晴れ着姿で、2025年に向けての意気込みを語ってくれた。
※インタビューは昨年12月に開催された「オスカープロモーション2025年新春晴れ着撮影会」時のものです。
--新春晴れ着撮影会にはすっかり常連になりました。全体の中ではもうベテランに。
「そうですね。ありがたいことに」
--さすがに緊張はしなくなった?
「そ、そうですね(笑)」
--少なくともガッチガチでしゃべれないということはもうない?
「はい。昔はカンペを用意していないと記者会見でしゃべれないくらいでした。今回若手の子たちは事前にカンペをめっちゃ見てて、当時を思い出して懐かしいなと思いました。私も最初の頃は心配性の面が出ちゃって、会見前にはカンペをずっと見ていましたが、今はそのとき感じたことを伸び伸びしゃべればいいなと思っています。最初の頃は“硬い”“模範解答しなくてもいい”などとスタッフさんから注意されていました」
--確かに井頭さんはナチュラルにしゃべればおもしろい(笑)。関西弁トークで。
「そうなんですよ。でもやっぱり、こういう場だとかしこまってたんですよね。そこはよくないなって」
--今日の白系の着物がよく似合います。
「ありがとうございます。嬉しいです!」
--襟元も華やかで。
「パールが飾られていて。あと帯締めがファーでいまどきなデザインになっています。色もパキッとした白の着物は着たことがあったんですけど、今回はアイボリーっぽい色味で、絵柄もぼたんの花がきれいにちりばめられていて、可愛らしさの中に上品さがあってすごく素敵だなって思いました」
--ちょっとドラマ『過保護な若旦那様の甘やかし婚』の若奥様役を思い出します。
「“あれ!? この感覚、この間まで着ていたな”と蘇ってきました(笑)。ちょっと懐かしく感じます。あれがもう半年くらい前なんて」
--連ドラがやはり大きかったのか、今年は和服姿のイメージが強いような……。
「そうですね。もともと昭和顔とよく言われるんですけど(笑)、そのせいか着物のお仕事をいただくことが多くて……」
--2024年は靖國神社の初詣ポスターから始まりましたからね。ドラマのほうも内容的にこれまでやったことがないジャンル、胸キュンものでした。
「今まで自分の引き出しになかったことをやらせてもらえて、試されるというか、今まで培ってきたものをどう活かせるか、みたいなことを感じる瞬間がたくさんあって、うまくいかないなと悩むことも多かったんですけど、今までやってきたことを発揮できた瞬間だったり、そういうときはよかったって安堵したり、さらに新たな課題がみつかったり……、そんな一年でした」
--2023年のインタビューでは、演技面で悩みや葛藤も多かったと話してくれましたね。
「そうでしたね。でも昨年はうまくいかないことがあっても陰に入ってしまうというよりは、なんか客観的な視点をもって、楽しもうと思えたというか、結局やることは変わらないので、乗り越えることの楽しさというか、自分との向き合い方、物事に対して落ち込むのではなく、ここからどうすればいいのか思考のシフトチェンジの仕方を学べたのかなって思えました」
--そうすることで、いいほうに転がることも多いのではと思います。
「現場での居方だったり、こうしたらみんながもっとスムーズに物事を進められるとか、今まで気づけなかったことに気づけたりしました。お芝居が初めてという共演者の方に相談してもらう機会も増えたりして、私にそんなに答えられることはないんですけど、と思いながら(笑)、そうやって頼ってくださる、私に心を許してくださる方ができたということは嬉しいな思って。自分にもできることがあればぜひ……という感じで」
--もともと制服姿の学生役が多かったのが、一昨年ごろから職業ものが目立ってくるようになって、昨年はついに若奥様になりました。
「そうですね。でもまた高校生に戻るんですけど(舞台『どうせ、恋してしまうんだ。』)、童顔なので(笑)、いけるところまで学生役をやりたいなと最近は思うようになりました。職業ものは年齢を重ねていくごとにできる役柄は広がっていきますが、学生役はできなくなるので、学生役を思う存分やりきりたいなと思うようになりました」
--舞台のビジュアルも出ましたけど、制服、まだまだ似合います。
「ありがとうございます!(笑)。気持ちだけ追いつかなくて、演出家さんに『23歳、いけてますか?』って聞いていたくらいです(笑)」
--そういえば、2025年は年女なんですね?
「年女です。恐ろしいですね(笑)」
--時の流れのはやさを感じます(笑)。
「年女の一年は飛躍したい、活躍したい! 注目される年とよく言われているので、今年こそ売れたいなって!(笑)」
--もう結構売れてるような……。
「いやいやいや(笑)。これから携わらせてもらう作品をもっと増やしたいなと思うし、『今、ちょっと作品を掛け持ちしています』みたいなことを言いたいですね(笑)」
--今でも「井頭愛海」という存在は結構知られていると思うけど……。存在は知られつつも……、
「“この作品のあの子だよね”って言ってもらえるような作品、“井頭愛海といえば”と思い浮かぶような代表作といえる作品に出会いたいと思いますし、“それが今回の作品だ”というのは最初からわからないと思うので、とにかくいただいたお仕事を精一杯やるのみ、頑張りたいと思います。一番はタイミングだと思って。そういう運はいいほうだと思うので、流れに身を任せて頑張りたいと思います」
--世の中の流れ、作品が出るタイミング、そして自分の状態がバシッとハマる瞬間があるものです。
「そうですね。今までやってきたことがそのときに発揮できるように力をつけておきたいなと思います」
--一方プライベートで今年やってみたいと思うことは?
「2024年は地方ロケが何度かありまして、いろんな土地に行って美味しいものを食べたり、美しい景色を見に行ったりして、撮影の中空きの時間を有効活用できて、“あ、これ楽しい”と目覚めたので、国内でもいいので、いろんな場所に旅に出たい! 自分が見たことがない場所や美しい風景を見ると心が元気になるので。自然に癒されにローカル線の旅とかしたいなと思います。それを趣味にして、仕事でも“ローカル線の旅”みたいな番組にも出られたらいいですね(笑)」
--趣味と仕事を兼ねて!
「最高ですね(笑)」
--ところで2024年の新語・流行語大賞の年間大賞には「ふてほど」が選ばれましたが、井頭さんの性格やキャラクターを分析して、「私って◯◯にもほどがある」というところを挙げていただくとすれば……。
「うーん、『言い間違え』にもほどがある!」
--言い間違えをよくするんですか?
「そうなんですよ。以前ハマ・オカモトさんのラジオ番組に番宣で出させてもらったことがあったんですけど、『ハマ・オカモトさん』と呼ぶべきところを『ハマオカ・モト』さんと呼んでしまいまして(笑)」
--(笑)知らずにガチで?
「いえ、実はわかってたんですけど、頭の中では、『ハマ・オカモトさん』になっていたんですけど『ハマオカ・モトさん』とさらっと言ってしまって……。稽古場でバタバタした中で中継してもらっていたので、つい言い間違えて……。だけど番組内ですごく盛り上がってくださって(笑)。本当に申し訳なかったんですけど、後日またゲスト出演させていただいて、“申し訳ないです”と思いつつも、なんかありがたいチャンスに変わったということで。言い間違えにもほどがあるなと(笑)」
--ハマ・オカモトさん的に、“失礼”とかじゃなくて、“おいしい”と思ってもらえたと思いますよ(笑)。
「スタジオで対面した最初のご挨拶のときからそれをいじってもらって、謝罪もできてよかったです。でも、あれはやらかしましたね(笑)」
--最後に改めてファンの方へのメッセージを!
「2025年も井頭愛海、飛躍の1年にしますので、今年もずっと応援してもらえたらうれしいなと思います。今年もみなさんのお目にたくさんかかれるよう頑張りたいなと思います!」
〈プロフィール〉
井頭愛海(いがしらまなみ)
2001年3月15日生まれ、大阪府出身。2012年『第13回全日本国民的美少女コンテスト』で審査員特別賞を受賞したことをきっかけにデビュー。2017年NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』でヒロインの娘役を演じて注目される。以降、映画『鬼ガール!!』(主演)、『メイヘムガールズ』、ドラマ『さくらの親子丼2』(東海テレビ/フジテレビ系)、『過保護な若旦那様の甘やかし婚』(MBSほか)、ミュージカル『るろうに剣心 京都編』などに出演。ヒロイン役で出演する舞台『どうせ、恋してしまうんだ。』は2月6日からTHEATER MILANO-Zaで上演。2月19日からは大阪公演も開催。
晴れ着提供/ジョイフル恵利、振袖ハクビ
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