東京女子流、“愛”に満ち溢れた14周年アニバーサリーライブ 定番曲から初披露の 新曲まで“現在”の女子流のカッコ良さをたっぷりと見せる

アイドルユニット/グループ ニュース

4人組ガールズグループ・東京女子流がデビュー記念日の前日にあたる4日、Zepp Shinjuku(TOKYO)にて、「東京女子流 14th Anniversary Live ~フォーリンラブな時~」を開催した。

チケットが事前にソールドアウトを果たし、メンバー、ファンのテンションも高まる中で迎えた14周年アニバーサリー。そのライブは、美しいアカペラから始まるスペシャルアレンジの『初恋』からスタート。女子流のレパートリーの中でも珠玉のスローナンバーの同曲、4人の美しい歌声に観客たちは冒頭から心を掴まれる。その洗練されたダンスパフォーマンスにまず目が行きがちな東京女子流だが、歌唱力のレベルも高く、まずはその表現力をしっかりと届けた。

続いて今年リリースの『2:30am』。結成から14年、全員が20代後半になったメンバーたちの大人の愛を伝えるナンバー。この日の4人の衣装は、この『2:30am』リリース時から着用しているものだった。

初期からの人気曲『鼓動の秘密』で安定のパフォーマンスを見せたあと、中江友梨さんの「14周年ライブ、楽しんでいきましょう!」の掛け声とともに、アルバム『ノクターナル』(2022年)の代表曲『コーナーカット・メモリーズ』へ。研ぎ澄まされたパフォーマンスで場内をわかせた。

ここでイントロに乗せてメンバーたちから挨拶。「みなさーん元気ですかぁー!?  私はみんなに会えてとっても嬉しいです! 今日は私たちのラブをたくさんたくさん受け取って帰ってね!」(山邊未夢)、「今日は私たちと一緒にフォーリンラブな時間を過ごしてくれますかぁ!?」(中江友梨)、「やっほっほぉー、ひとみだよー! 1階のみなさん、2階のみなさん、よくお顔を見せてくださーい。今日は楽しんで行きましょう!」(新井ひとみ)、「アスタライト(ファン)元気ー!? 最後まで一緒に楽しんでいきましょう!」(庄司芽生)と勢いいっぱいに詰めかけたファンに語りかけ、大人の女性の恋心を歌った『ストロベリーフロート』へ。心地よく身体を揺らす観客たち。

ライブ定番曲『ヒマワリと星屑』では、メンバーの手にひまわりの花、スタンドマイクを使ったお馴染みのスタイルで披露。メンバーたちがステージ前方のお立ち台に登って煽り、観客の「フライデーナイト」のコールから、最新アルバム曲『フライデーナイト』へ。お祭りムードが一気に高まる。

そしてライブ定番曲の一つ『Attack Hyper Beat POP』ではタオルを回しながら、盛り上げるメンバーたち。お立ち台の上に登って煽ると、場内はヒートアップした。

その後ステージでは、ダンストラックに乗せてスクリーンにメンバーが一人ずつや、二人の対でダンスを踊るシルエットが映し出される。曲の途中、あれっ、先ほどまで着ていた衣装から、ちょっと見慣れないシルエットの衣装に!? ダンストラックがちょっと艶っぽいムードになり、椅子が登場し、節目のライブではお馴染みとなった“あの曲”を思わせるパフォーマンス。

その『月とサヨウナラ』のイントロが始まり、スクリーンが落ちると、淡い紫を基調とした“プリンセス”な新衣装(by 新井ひとみ)に身をつつんだ4人が登場。椅子を使った、セクシーなパフォーマンスを見せた。

この流れで『Good Bye Lonely Night』『kissはあげない』、一転、抑えたトーンのサウンドの中、東京の女性たちの本音トークがラップも交え展開される『ガールズトーク』。大人のボーカルとパフォーマンスで魅せるゾーンとなった。

ここまで衣装チェンジのインターバルも含め、13曲ほぼノンストップで届けてきた。えっ、今回はノンストップライブだったっけ!?と思い始めたところで、ようやくMCタイムへ。まずこのライブのチケットがソールドアウトしたことに改めて感謝を告げる4人。庄司芽生さんは「明日5月5日は私たち東京女子流のデビュー記念日ということで、その前日にね、アニバーサリーライブでみんなに会えたことがとても嬉しいですし、しかかもなんと満席で!」と感激を伝え、「アニバーサリーライブということで、女子流の歴史も、これからの私たちも詰め込んだライブにしていきたいと思っています」と内容について語った。

動く量がいつも以上に多かったという、今回のライブのリハーサル。たくさん動いて空腹になったとき、気になっていたリハーサルスタジオの近くの“銀だこ”のたこ焼きを買いに行くのに、お互い誘うかどうか迷いながら買いに行った話など、4人の関係性やふだんの雰囲気がうかがえるエピソードを披露。しばしほっこりしたムードが流れた。

そして「特に私たちにとって大切な曲たちを詰め込んでみました」というここからのブロックでは、まずメンバーたちにとって転機になったというアルバム『ノクターナル』からリード曲『Viva La恋心』。発売時から現在の女子流サウンドの志向のベースになっているという楽曲だ。同じアルバムから『僕は嘘つき』、そして2022年の発売時に「曲に私たちの魂が宿って涙があふれそうに……」と語っていた、4人が特に深い思い入れを持っているという『days~キミだけがいない街~』。今は会えない大切な人への思いを伝える、愛が詰まったナンバー。

初期曲の『約束』をしっとり聴かせたあと、ここでデビュー曲の『キラリ☆』。発売から14年経っても色褪せないこの名曲を、大事に抱きしめるように歌うメンバーたちだった。

4人の思い入れがその歌声からたっぷりと伝わり、心が揺さぶられる中、ライブタイトルにもなっている新曲『フォーリンラブな時』を初披露。ミディアムテンポの、エモーショナルなラブソング。最新の女子流の表現力を見せ、本編が終了、4人はいったんステージを後にした。

その直後から場内には盛大なアンコールの声と拍手が。その声に応え、改めてステージに登場したメンバーたち。1曲目は先月のライブで初披露した新曲『datura』。軽快なサウンド、勢いいっぱいのパフォーマンスを繰り広げた。女子流では意外と珍しい疾走感のあるナンバー、また新たな魅力を見せてくれている。

最後に庄司さんから改めてこの日のライブのお礼を告げたあと、一人ずつ感想と思いを伝えていく。山邊未夢さんは「まだまだ未熟な私ではあるんですけど、歌って踊ってる時間がとても楽しいなというのを心の底から感じましたし、いつも応援してくださってるみなさんだったり、久しぶりのみなさんのお顔も見れて、とっても嬉しかったです」と率直な思いを語り、そして「何より、久しぶりに私たちの周年ライブで“完売”という文字を見れたこともすごく嬉しかった。ここまで来るのに何度も諦めそうになることもありましたが、このステージに立ち、みんなの顔を見たときに、“諦めなくてよかったな”と思ったし、いつからか現実を見るようになっていた私なんですけど、まだまだみんなと一緒に(現時点では)叶えられそうにない夢をたくさん見続けていきたいなと思ったので、ここにいるみんなは絶対に私たちについてきてほしいです。これからも東京女子流をよろしくお願いします」と、改めて前向きに進んでいきたいという気持ちになれた、今の心境を明かした。

新井ひとみさんは「14周年ライブ、みなさんが本当にワクワク楽しみにしてくれているんだなということが、(事前に)SNSなどでの文面から伝わってきたんですけど、今日ね、ここに立って、みんなの顔を見て、ワクワクしてるんだなということが、すっごく伝わってきました」と笑顔に。そして「私たち14年活動してきて、その中で思い出に残ることもたくさんあったし。山あり谷ありではあったんですけど、このメンバーだからこそ……」と、4人だったから続けられたいうメンバー愛を語り、「このライブのリハーサルのときから“尊いな”“愛しいな”と思えるメンバーの瞬間を見れたり……。あとはリハーサルではできない、みんなと一緒だからこそライブだからこそ完成される物語ができて、よりぎゅぎゅっとフォーリンラブな時間を、みんなと一緒に作れて、ほんっとに最高の思い出になったので、みんなも楽しんでいただけてたらいいなと思うんですけど、楽しかったですか?」と問いかけ、大きな歓声を浴びながら、「これからも楽曲とともにみんなとともに私たち女子流進んでいきますので、どうぞよろしくお願いします!」と元気に語りかけた。

中江友梨さんは「ライブがない時期、コロナ禍の時期もそうだったし、最近でも1ヶ月みんなに会わないと、“ああ寂しいな”と思ったり、“私たちのこと忘れてないかな”と不安になるくらい、臆病になることが多かったんですよ」と率直な胸のうちを明かし、「“会いにきてくれるかな”と今日のライブを迎えるのもすごく緊張していたんですけど、今日を迎えることができて本当に嬉しいなと思うし、不安になると歌っているときにも踊っているときにも、それが出ちゃうんですよ。みんなの前ではカッコよくいたいから、それを出さないように心掛けているんですけど……。ライブでみんなの顔を見て、メンバーが隣にいて、それが14年も続いているという奇跡が信じられないなと実感することが最近は増えました。前からもちろんずっと思っていたんですけど、大切にしなくちゃいけないなと、自分の居場所、大好きな居場所がここにあるというのも、メンバーと、ずっと応援してくれているみなさんとスタッフさんが『東京女子流』という居場所を大事に守り続けてくれたから、こうやって東京女子流が、そして私がここまで活動を続けてこらてれるんだなと思ったので、弱気になってないで、そのまま素直に楽曲にもパフォーマンスでも表現できるんだから、これかも無限大に東京女子流に私の全身全霊を注ぎ込んで頑張っていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします!」と、自分にとっての東京女子流の存在の大きさ、強い思いを語った。

最後に「東京女子流はもう本当に私の人生です」と話し始めた庄司芽生さん、「このリハが始まった時点から、終わるの寂しかったの。まだ始まってもない、準備段階なのに。それくらい自分の中では今日という日がすごく大きなものだったと思うし、今日みんなと時間を過ごせて、とても愛おしくとても幸せな時間でした」と思いを語った。

そして「本当に東京女子流としての時間は何ものにも変えられないんですよね。ほかの何かで補おうと思っても、絶対にできなくて、ここでしか……、得られないものがあるんですよ。それに私は虜になっていて。みんなと過ごすこの時間の虜で、だからこうして14年間ステージに立ち続けてきたんだと、改めて今日感じました」とその思いを語り続けた。「私はこのリハーサル期間中に、“あ、一人じゃないってこんなに心強いんだ”と、未夢もひとみも友梨も、このメンバーだからこそ、分かり合える気持ちとか感情がたくさんあって、それをやっぱり共有し合えたり、言葉にしなくても通じ合えている……そういう存在が私の中では大きくて支えになっていて……」とメンバー愛を語るとともに、「それと同じようにみなさんには、今右左、前後ろ、みんながいっぱいいると思うんですけど、女子流のライブに来れば、こんなにね、おんなじ気持ちを持ったみんながいるし、みんなも一人じゃないし、私たちもみんなに会えるし、そうやって、またすぐに大集合できたら嬉しいです。年に一度と言わずに、ぜひすぐに会いにきてくれたら嬉しいです。私もみんなの姿があるととても安心します。楽しいです! 本当に今みんなの顔をじっくりと見てるんだけど、本当に今日は一人一人、あなたと、あなたと、あなたと、あなたと……一緒に時間を過ごせてとっても幸せでした。本当にありがとうございました!」と熱い思いを語ると、場内は長く大きな拍手につつまれた。

その熱い拍手の中、メンバーたちは「フォーリンラブだね」「両思いだね、もうみんな」「今日のライブタイトルにぴったり」「がっちゃんこだね、これで……」と感慨深そうに呟く。そして新井ひとみさんからの「今さ、気持ちを分かち合えたじゃない。ちょっとだけぎゅっとしとく?」という提案に「大好きだよ」と抱き合う4人。場内は改めて温かい拍手につつまれた。

ファンとの絆を確かめ合うようにコール & レスポンスしたあとは、メンバーたちもファンと同じサイリウムを持って、ライブ定番曲『おんなじキモチ』。一体感のあるステージで盛り上がった。そして大ラスは、メンバーたちの歩み、4人の絆、これからへの決意を歌った『STARTING,MY ROAD!』。観客たちがペンライトを白にして、メンバー4人を美しく照らし、感動の中14周年アニバーサリーライブは幕をおろした。

周年ライブということで久しぶりに女子流ライブに訪れたという人にとっても馴染み深いライブ定番曲を一通り網羅したほか、最新の女子流のカッコ良さ、これからの女子流の方向性を伝えるべく、転機となったアルバム『ノクターナル』の代表曲、特に思いを込めて制作したという近年の楽曲、そして新曲までを届け、全ての観客が楽しめる構成となった。

そしてとにかく“愛”に溢れたライブ。メンバーたちの“女子流愛”“仲間愛”、メンバー、ファンがお互いを思い合う愛……、そんな愛で会場が溢れ、みんなが幸せなキモチになれた14周年ライブとなった。

なお、この日のライブでは、7月13日(土)、14日(日)にPleasure Pleasureでワンマンライブが決定したことも発表された。

◾️セットリスト
M1 初恋
M2 2:30am
M3 鼓動の秘密
M4 コーナーカット・メモリーズ
M5 ストロベリーフロート
M6 ヒマワリと星屑
M7 フライデーナイト
M8 Attack Hyper Beat POP
M9 Dance Track
M10 月とサヨウナラ
M11 Good Bye Lonely Night
M12 kissはあげない
M13 ガールズトーク
M14 Viva La恋心
M15 僕は嘘つき
M16 days~キミだけがいない街~
M17 約束
M18 キラリ☆
M19 フォーリンラブな時

EN1 datura
EN2 おんなじキモチ
EN3 STARTING,MY ROAD!

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