女優の山田杏奈さん主演の映画『山女』が6月30日に公開。今回予告編映像、ポスタービジュアル、場⾯写真が解禁された、
第 35 回東京国際映画祭コンペティション部⾨、第 47 回⾹港国際映画祭ワールド・シネマ部⾨に出品された本作は、ドイツ・フランクフルトで開催される第 23 回ニッポン・コネクション、そして北⽶最⼤のアジア映画祭であるニューヨーク・アジアン映画祭 2023 への出品も決定した。
⼤飢饉に襲われた東北の寒村。先代の罪を負った家の娘・凛は、村⼈から蔑まれながら息をひそめて⽣きていた。そんなある⽇、凛の⽗・伊兵衛が村中を揺るがす事件を起こす。村⼈たちから糾弾される⽗をかばい、⾃ら村を去り禁じられた⼭に⼊る凛を待ち受けていたのは、伝説の存在として恐れられる“⼭男”だった…。柳田國男の名著「遠野物語」から着想を得たオリジナルストーリー。⾃然を前にしてあまりに無⼒な⼈間の脆さ、村社会の持つ閉鎖性と同調圧⼒、⾝分や性別における差別、信仰の敬虔さと危うさを浮き彫りにしながら、⼀⼈の⼥性が⾃らの意志で⼈⽣を選び取るまでが描かれる。
今回解禁された本予告編では、運命に翻弄されながらもひたむきに⽣きる凛の物語を中⼼に、閉鎖的な村社会とそこに⽣きる⼈々の様⼦、伝説の存在として恐れられる“⼭男”の姿、神秘的な⾃然⾵景の数々が、本作の⾳楽を務めた台湾出⾝のアーティスト、アレックス・チャン・ハンタイによる⾳楽とともに、妖しくも美しく映し出されていく。⼭⽥杏奈さん、森⼭未來さん、永瀬正敏さんらが見せる繊細な表情と演技も⾒どころだ。
舞台は、18 世紀後半の冷害に喘ぐ東北の寒村。凛(⼭⽥杏奈)が「次は⼈さ⽣まれてきたら駄⽬だよ」と呟き、⾚⼦の亡骸を川に流すシーンから始まり、直後、凛が盗⼈の⼥神様が宿ると⾔われる早池峰⼭に⼿を合わせる様⼦は、間引きされる⾚ん坊を川に捨てる役⽬を担う呵責を彷彿とさせる。伝説の存在として村人たちから恐れられる“山男”を森山未來さん、生活に苦悩する凛の父親・伊兵衛を永瀬正敏さんが演じる。ある⽇、飢えに耐えかねた伊兵衛が盗みを働いてしまい、村⼈たちが凛の家に押しかける。糾弾される伊兵衛を⾒兼ね、⽗の罪を被った凛は、⾃ら村を去り、決して越えてはいけない⾔い伝えられる⼭神様の祠を越え、⼭の奥へと進んでいく。そこで出会ったのは、伝説の存在として恐れられる、⽩い⻑髪と髭をたくわえた⼭男(森⼭未來)だった。この野蛮にも神聖にも⾒える⼭男との出会いが、凛の運命を⼤きく動かしていく……。映像の最後には、村へ連れ戻そうとする泰造とそれを拒む凛の姿と鳴り響く銃声、そして森の中で⼭男の髪をとぐ凛の姿や神秘的な⾃然⾵景など、⼭での⽣活を想起させるシーンが映し出される。果たして凛の⾝に何が起こったのか。本編への期待と謎が深まる予告映像となっている。
併せて解禁されたポスタービジュアルは、添えられたキャッチコピー「わたしの⼈⽣は、誰にも奪わせない」とともに、凛が真っ直ぐに⼀点を⾒つめる表情を捉えたもの。森の中に凛が佇む神秘的なティザービジュアルから⼀変して、どんな逆境をも受け⽌める芯の強さを⼭⽥杏奈さんの持ち前の透明感が際⽴たせる。
映画『山女』は、6月30日(金)よりユーロスペース、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開。
【本予告】
(c)YAMAONNA FILM COMMITTEE
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