「センバツ応援イメージキャラクター」を務める女優・伊丹彩華さんが、19日、阪神甲子園球場で開幕した「第94回選抜高等学校野球大会」の開会式の生放送に出演し、開幕試合を観戦した。
伊丹さんは4月から高校2年生で、現在16歳。小学6年生の時に「第15回全日本美少女コンテスト」で演技部門賞を受賞したことをきっかけにデビューしている。この日は午前9時前に甲子園球場に入り、毎日放送(MBS)の実況ブースで開会式の生放送にゲスト出演した後、バックネット裏や外野席で浦和学院(埼玉)―大分舞鶴(大分)の開幕試合を観戦した。
伊丹さんが甲子園球場を訪れたのは今回が初めて。「高校野球は春も夏も見ていますが、甲子園に来たのは初めて。テレビで見たのとは全然違います。周りの建物と比べてみて、すごく大きくて、甲子園ならではの熱気とにおいを感じます」と目を輝かせた。観衆が詰めかけた球場に足を踏み入れると「すごく広い。テレビで見た風景が目の前に広がっていて興奮します」と感動した様子だった。
開会式で倉敷工(岡山)の福島貫太主将が「聖地・甲子園という舞台に立てることに感謝します。大好きな野球ができることに感謝します。そして私たちの最大の理解者、応援してくれている家族に感謝します。ありがとう」などと力強く選手宣誓したのを聞き、伊丹さんは「これまで頑張ってきた選手にしか言えない言葉で、堂々としていてすばらしいと思いました。宣誓後のインタビューで、福島主将が『チームみんなで何を言いたいのか考えた』と話すのを聞き、『ありがとう』という言葉に凝縮された選手皆さんの思いの強さを感じました。あの一言を言った時の福島主将の表情がずっと頭に残っています」と感想を語った。
浦和学院対大分舞鶴の開幕試合では、4回に浦和学院の高山維月選手が大会第1号本塁打を放ったり、両チームに好プレーが出たりすると、拍手をして大喜び。「浦和学院は強豪校ならではの堅い守備で、相当練習をしていることが分かりました。大分舞鶴も粘り強い戦いをして途中までは接戦で、10安打を打たれながらも4点に抑えるなどいい試合でした。この大きな夢の舞台で、こんなにたくさんの人に見られながらも、安定したプレーをできるなんてかっこいいと思います。選手たちが一生懸命戦っている姿を見て感動しました」と感激の様子だ。
今大会では、昨秋までに高校通算50本塁打を放った花巻東(岩手)の佐々木麟太郎選手と、大阪桐蔭(大阪)の左腕・前田悠伍投手に期待しているという。「二人とも私と同い年なのに、注目されるようなプレーができるなんて尊敬しています。活躍が楽しみです」と語った。
そして最後に「全国のファンの方々と一緒に私も応援しています。甲子園は誰もが立てる場所ではないので、自信を持って、体調にも気を付けて、全力投球で頑張ってください」と選手にエールを送った。
※取材時はマスク着用で撮影時のみマスクを外しています。
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