元乃木坂46 衛藤美彩が映画初挑戦「グループでの活動をしながらの主演でプレッシャーもありました」
第20回東京フィルメックスに選出された映画『静かな雨』が24日、東京・有楽町朝日ホールにて上映され、上映前にW主演の仲野太賀と衛藤美彩、音楽を担当した高木正勝、中川龍太郎監督が舞台挨拶に登壇した。
本作は『羊と鋼の森』で2016年の本屋大賞1位を受賞した作家・宮下奈都さんの小説デビュー作を映画化したもの。海外の映画祭で高い評価を受けている新鋭・中川監督がメガホンを取った。交通事故の後遺症で新しい記憶が1日立つと消えてしまう女性・こよみを、乃木坂46を卒業し新たな一歩を踏み出した衛藤美彩。彼女に想いを寄せる主人公の青年・行助を、様々な役どころを自在に演じ分ける本格派俳優として注目されている仲野太賀が演じる。
満員の観客の温かい拍手に迎えられた仲野さんは、主人公の行助を演じるにあたって「どちらかというとハッキリと構築された世界観で進んでいく物語なので、見てくださる方に共感できる人間であることが重要かなと思った」と語り「(行助は)足をひきずっていたり、特殊な設定ではあるんですが、そこで行助の感情に普遍的なものが宿っていれば共感してもらえるのかなと思って演じました」と明かした。
一方、本作で映画初出演にして初主演を飾った衛藤さんは、「3月に乃木坂46を卒業したんですが、この作品の撮影中はまだ在籍していて、グループでの活動をしながらの主演でプレッシャーもありました」と明かした。こよみという役柄について「緊張した日々の中で、あまり深く役作りとか『こういうふうにしよう』という感じでイメージを作らずにすんなり入れたのは、自分と近いものがあったからなのかなと思います」と語った。
また、中川監督の印象を問われた衛藤さんは「言いにくい…」と苦笑しつつ「本番前のリハーサルにたくさん時間をとってくださって『衛藤さんらしさが出てほしい』と何度もおっしゃっていただき助かりました。何回も打ち合わせをし、練習したので自然と入り込めました」と感謝を口にした。
中川監督は「原作の持っているおとぎ話のような世界観が、若い世代にとっての寓話になるようにというコンセプトで臨みました。原作があるからこそ、いままで出せなかったものを出し切ろうと、アイドル出身の衛藤さんとコラボさせてもらい、憧れの音楽家である高木さんにお参加していただき、“同志”の太賀くんに作品の背骨を作ってもらいました。そうやって、周りの仲間をどう集めるか? というところで、この原作を一種の寓話にできていたらいいなと思って作りました」と共に映画を作り上げた周囲への思いを語っていた。
映画『静かな雨』は2020年2月7日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開
(C)2019「静かな雨」製作委員会 / 宮下奈都・文藝春秋
公式サイト https://kiguu-shizukana-ame.com
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