初の二人1位!ハロプロ研修生公開実力テスト 栄冠は11歳と12歳の新世代研修生に

ハロプロ
審査員を務めた熊井友理奈(左)から表彰されるベストパフォーマンス賞の二人。
審査員を務めた熊井友理奈(左)から表彰されるベストパフォーマンス賞の二人。
  • オープニングでは全研修生とこぶしファクトリー、つばきファクトリーのメンバーによるステージ
  • トップバッターで登場の秋山眞緒さん。
  • さわやかなイメージのファッションで登場した笠原桃奈さん。
  • ステージを大きく使ったパフォーマンスや目力かせ印象的だった笠原さん。
  • ラストの清野桃々姫さんは白い可憐なドレスで登場。
  • 審査員特別賞に選ばれた井上さん。
  • 「ダンス部門賞」に選ばれた秋山さん。
  • 「歌唱部門賞」に選ばれた高瀬さん。
  • ベストパフォーマンス賞を発表され号泣した笠原さん。
  • ベストパフォーマンス賞に選ばれ、「信じられない」という様子で驚く清野さん。
  • 熊井さんから表彰されるベストパフォーマンス賞二人。
  • 笑顔で喜びを表す清野さん。
  • 表彰の間涙が止まらなかった笠原さん。

ハロー!プロジェクトの研修生による『Hello!Project 研修生 発表会2016~春の公開実力診断テスト~』が5日、中野サンプラザで開催された。研修生が日頃のダンスや歌のレッスンの成果を公開で披露する同イベント、観客による投票で決まる“ベストパフォーマンス賞”には、笠原桃奈さん(12歳)、清野桃々姫(ももひめ)さん(11歳)の2名が同じ票数で1位に。4回目の開催にして初の二人同時受賞となった。

実力テストでは、21名の研修生たちが、一人ずつステージに登場。自分で選んだハロプロの楽曲を1コーラス披露した。衣装も自分で選び、セルフプロデュース力も審査された。審査は、普段彼女たちを指導する歌、ダンスの講師やレコード会社担当ディレクターらが担当した。

年4回程行われる研修生発表会でステージの場数を踏んできているが、研修生たちにとってこの実力テストのステージは特別なもののようで、みんな一様に緊張した面持ちでステージに登場した。そんななかでもそれぞれの持ち味を精一杯アピール。レッスン歴が長く安定したパフォーマンスを見せた人、これまでのイメージとは異なるギャップでアピールした人、研修生歴が浅いものの優れたパフォーマンスを見せた人、大人っぽい雰囲気で魅せた人など、それぞれの個性を出したステージを見せ、審査員からも高評価のコメントが相次いだ。

審査の結果、まず審査員選出の「審査員特別賞」に井上ひかるさん(15歳)が呼ばれた。『サヨナラ ウソつきの私』(Berryz工房 曲)を歌い、これまでの彼女にはなかった大人っぽい雰囲気のパフォーマンスに挑戦していたことが審査員に評価された。名前を呼ばれた瞬間「信じられない」といった表情を見せた井上さん。「歌っている時に声が裏返ってしまったので、賞はないと思っていました…」と素直な気持ちを表した。

続いて「ダンス部門賞」には秋山眞緒さん(13歳)。Juice=Juiceの最新曲『カラダだけが大人になったんじゃない』を元気に歌った。全身を使ったダンスで見せ、ダンスが好きという気持ちがよく伝わってきたことが選出理由。秋山さんはトップバッターでの出場となったが、「一番目で印象づけるには本人に相当のエネルギーが必要」と、審査員のダンス講師・みつばちまきさんはそのパワーを評価した。

「 歌唱部門賞」には高瀬くるみさん(17歳)。二番目に登場した彼女は、“うさ耳”をつけた独特なコスチュームで大きなインパクトを与えた。『Moonlight night~月夜の晩だよ~』(モーニング娘。曲)を歌い、歌唱力の面でも高評価。審査員の歌唱講師・上野まき子さんは「裏声と地声を使い分け、インパクトを与えるパフォーマンスで、お客さんの支持も高かった」と評価した。高瀬さんは「私のあとから上手な人がいっぱい出てきたから落ち込んでいました」と胸の内を明かしつつ、選ばれて「すごく嬉しいです」と喜びを表した。

そして、観客の投票で決まる「ベストパフォーマンス賞」には同数の228票で笠原さんと清野さんが選出。名前が発表された瞬間号泣した笠原さんと、対象的にその場で小躍りした清野さん。21人中最後に登場した清野さんはモーニング娘。’15の『冷たい風と片思い』を、キレのいいダンスや歌っている時の愛らしい表情など、まだ小学生ながら完成度の高いパフォーマンスを披露し、強いインパクトを与えた。清野さんは「一番最後ですっごい緊張したんですけど、こんなに素晴らしい賞をいただけてとっても嬉しいです」と感激の表情で語った。

一方、笠原さんは伸びやかな歌声でモーニング娘。の『愛しく苦しいこの夜に』を歌った。「絶対選ばれないと思ってたから…」と声をつまらせながら、「今ここに立てているのは、今まで応援してくださった方、一緒にカラオケで練習してくれた家族とか、みんなのおかげです」と喜びを語った。ちなみに3位は3票差で高瀬さんだった。過去3回では、1位になった人が圧倒的な強さを見せたが、史上稀に見る激戦だったようだ。

入賞者以外にも、個性豊かなパフォーマンスを見せた研修生たち。トマトをイメージした母親の手製のコスチュームで登場した児玉咲子さん(13歳)はその登場のインパクトとユニークなキャラクターで観客を驚かせていた。昨年「ベストパフォーマンス賞」の加賀楓さん(16歳)は昨年とはうって変わってスローナンバー『恋ING』(モーニング娘。曲)を、伸びやかで力強さのあるボーカルで聴かせた。

小野田紗栞さんは14歳ながら大人っぽいスローナンバー『渡良瀬橋』(森高千里/松浦亜弥 曲)をしっかりとした歌唱力で聴かせた。歌の終わりに袖からこぶしファクトリー・井上玲音さんが登場。前代未聞の展開に何事かと会場がざわついたが、なんと井上さんのサポートで『渡良瀬橋』をリコーダーで吹き始めた。インパクトが強かったのと同時に、そのノスタルジックな光景が本人のキャラクターに合っていて好評を得た。

また一昨年の「ベストパフォーマンス賞」の段原瑠々さん(14歳)は、安定した歌唱力に加え、オリジナルの振り付けで今回も高いパフォーマンス力を見せた。“お姉さん”組の橋本渚さん(18歳)、堀江葵月さん(17歳)は、ともにセクシーな衣装で、大人っぽい楽曲で勝負した。仲野りおんさん(14歳)は、「尊敬している」というJuice=Juice・宮崎由加さんのイベント衣装を思い出させるようなセーラー服姿で登場。その可憐な雰囲気で観客を魅了した。

自分で選んだという衣装もそれぞれの個性が発揮されていた。アイドルの王道の白ワンピースや白系統の洋服にワンポイントで個性を表した人、露出度の高い衣装でセクシーさを見せた人、また低年齢の研修生では、母親の協力で手製の衣装を披露した人も目立った。

審査においては、研修期間が長いベテランについては、これまでのその人のパフォーマンスでは見えなかった新たな魅力を発揮した人に好評価が寄せられ、一方、研修経験が短い小中学生の研修生で完成度が高い人が目立ち、それも審査員や観客の目を引いたようだ。次回からは審査方法を改善、セルフプロデュース力に加え、何か新しい要素も入れていく意向もあるようで、ますます楽しみだ。

なおハロプロ研修生による次回の発表会公演は6月4日(土)大阪、5日(日)愛知、12日(日)東京で予定されている。

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