川島海荷、ドラマの役柄で人生初の金髪「今までの自分とは違う開放感があります」

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川島海荷
川島海荷

7月23日の東京・中野サンプラザでの公演を機に、所属するガールズユニット「9nine」からの脱退と女優業への専念を発表した川島海荷さんが、直木賞作家・辻村深月の感動長編が原作の連続ドラマ『朝が来る』(6月4日スタート)に、 人生初の金髪姿で出演する。川島さんは、「 金髪になってみて鏡に映る自分を見ると、まだ信じられません。普段着も、ヒールではなくスニーカー、 どちらかと言うとボーイッシュな格好を選んでしまう自分がいて、今までの自分とは違う開放感があります」と心境を明かした。

原作は、本年度、本屋大賞にノミネートされ、夫の不妊症、特別養子縁組など、 現代の日本で一般的になりつつありながらタブー視されがちな問題をリアリティを交えながら描いた、 辻村深月の“珠玉の人間ドラマ”。

栗原佐都子(安田成美)は出版社に勤める夫・清和(田中直樹)と長男の朝斗と穏やかながら満ち足りた日々を送っていた。 実は朝斗は実子ではなく養子だったが、そんなことは関係なかった。長く苦しい不妊治療の末、 一度は子供を諦めた佐都子たち。しかし、ひょんなことから知った特別養子縁組によって光がもたらされたのだ。 朝斗のいない生活などもう考えられない。このまま幸せな日々が続いていく。佐都子はそう思っていた。

そんなある日、栗原家に一本の電話がかかってくる。「私が産んだ子供を返してください」息子の母親を名乗る女 (川島海荷)からの突然の電話。この電話が、佐都子を過去に引き戻していく。そしてそこには、光を失ってしまったもうひとりの母の存在が…。

難役に挑む川島さんは、 「『朝が来る』の原作では、自分の生活にはない、全く違う世界だと思うような出来事が起こっていました。 でも、もしかしたら身近にあるのではないかと思える出来事や、共感できる部分もありました。 この作品には二人のお母さん、栗原左都子と片倉ひかりが出てくるのですが、その二人の姿や生き方に感銘を受け、 つくづく母は強いなと思いました」と語る。

また”母親”について友人と話したエピソードも明かす。 「私は母親ではありませんが、母親になることは、 “不意”なことも多いのではないかと感じています。 友人と結婚や子供の話をしたことがあり、 その流れで『大人になる瞬間っていつなんだろうね?』という話になりました。 そこでの結論は、 “母親になったとき”でした。母親になるということは、守るものがあったり、自分を律してなにかを優先させることや、 自分が大人でなければいけない環境があったりする、そういうことかなと思います」と語る。

今回、安田成美さんとは初共演。「とても嬉しいですし、緊張もしています」という。「安田さんと対峙するシーンはこの物語の重要なシーンのひとつなので…。 物怖じせずに思いっきりそこに立ち向かっていきたいと思います」と語り、 「この物語に登場する人物を通して、色々な人生の困難を乗り越えていく姿や、 辛い現実に一生懸命立ち向かっている人間の姿を見て欲しいと思います」とアピールした。

そして「2016 年は、自分の中で分岐点になると思っていたので、その中でもこの『朝が来る』は、 自分でも新たな挑戦ができる作品になると思っていて、覚悟を決めて自分の役と向き合って頑張っていきたいです」と抱負を語った。

オトナの土ドラ『朝が来る』は東海テレビ/フジテレビ系で6月4日(土)スタート(全8回予定)。