「11年間本当にありがとうございました!福田花音でした!!」福田花音卒業!アンジュルム日本武道館コンサート

アイドルユニット/グループ ニュース ハロプロ レポート 音楽
アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋「百花繚乱」~福田花音卒業スペシャル~より
アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋「百花繚乱」~福田花音卒業スペシャル~より
  • アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋「百花繚乱」~福田花音卒業スペシャル~より
  • アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋「百花繚乱」~福田花音卒業スペシャル~より
  • アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋「百花繚乱」~福田花音卒業スペシャル~より
  • アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋「百花繚乱」~福田花音卒業スペシャル~より
  • アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋「百花繚乱」~福田花音卒業スペシャル~より
  • アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋「百花繚乱」~福田花音卒業スペシャル~より
  • アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋「百花繚乱」~福田花音卒業スペシャル~より
  • アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋「百花繚乱」~福田花音卒業スペシャル~より
  • アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋「百花繚乱」~福田花音卒業スペシャル~より
  • アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋「百花繚乱」~福田花音卒業スペシャル~より
  • アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋「百花繚乱」~福田花音卒業スペシャル~より
  • アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋「百花繚乱」~福田花音卒業スペシャル~より
  • アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋「百花繚乱」~福田花音卒業スペシャル~より
  • アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋「百花繚乱」~福田花音卒業スペシャル~より

11月29日、「アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋「百花繚乱」~福田花音卒業スペシャル~」が日本武道館で開催された。

この日は福田花音さんのアンジュルムそしてハロープロジェクトの卒業コンサートとなり、会場には一万人の観客がその姿を見ようと日本武道館に集まった。

約11年間をアイドルとして過ごしてきた彼女のアイドル卒業には相応しい舞台。OAにはつばきファクトリー・こぶしファクトリーと後輩グループが会場を暖める。

時間になると”百花繚乱”(ひゃっかりょうらん)と書かれたパネルの置かれたステージに花吹雪の映像が映し出され、そしてパネルが開かれるとアンジュルムが登場。

いよいよ福田花音卒業コンサートが開演となった。

オープニングは『出すぎた杭は打たれない』からハードに展開する。観客席を確認するかのように見渡す福田花音さんの視線。2曲が終わると和田彩花さんの「9人の集大成を見せつけたい。」の挨拶からそれぞれ一言ずつ。

順番の回ってきた室田瑞希さんが「この会場にいるみなさん誰一人欠けることなく…。」と言うと、会場の空気を察した福田花音さんが「(私は)欠けるんだよ、今日。」と投げかける。

「福田さんは欠けてしまうんですけど。」とあっけらかんと話す様子に会場も笑いに包まれ、福田花音さんも笑い。

そんな福田花音さんは「ハロープロジェクトに、そしてアンジュルムに福田花音という名の歴史を残せるような最高のライブにしたいと思います!」と意気込みを見せた。

勢いのままライブが進むと、次のMCでは新メンバーの上國料萌衣(かみこくりょうもえ)さんが登場。日本武道館の大舞台と歓声にワクワクした表情で自己紹介をすると、佐々木莉佳子さんの”パスタ派か、ラーメン派か”の質問にも「パスタ派です。」とハキハキ答える。

年末のカウントダウンライブからの合流となり今回は挨拶のみ。そのままもう一つのお知らせとして中西香菜さん、竹内朱莉さんの二人をサブリーダーとしていくことを発表。

「支えてみせます!」と竹内朱莉さんが気合のポーズを決めるとメンバーからからかいの声。「なんでよー。」と慣れたじゃれあいを見せると、そのまま『ドンデンガエシ』から再びライブへ。

『寒いね。』『プリーズ ミニスカ ポストウーマン』などバラエティに富んだ楽曲群にアンジュルムの音楽性の高さを見せると、このパートラストは『夢見る15歳』。

メジャーデビューを飾ったこの曲のイントロから大きなコールが飛びかい、福田花音さんは「なぜか さみしいよ」の印象的な部分を想いを重ねたような表情に、スッと力が抜けた姿で完璧に歌う。

一旦メンバーがステージを降りると映像のコーナーをはさみ、福田花音さんが各メンバーとそれぞれ二人で歌うメドレーへ。

赤い可愛らしいワンピースの福田花音さんの最初の相手は、この長い道をずっと共に歩んできた和田彩花さん。『ふたりはNS』の不思議な友情の形を向かい合って歌う姿が見られると、続いては佐々木莉佳子さんとの元気な掛け合い。

相川茉穂さんは”失敗 怖がらないで”と歌われると笑顔いっぱいでうなずき、室田瑞希さんは『踊ろうよ』を軽快に踊る。

2期メンバー4人の番になると、まずは田村芽実さんが歌謡ショー風に芝居込みでのやり取り。勝田里奈さんが笑顔を見せ駆け寄ると幸せな時間が流れ、竹内朱莉さんは激しいダンスで登場し『ねぇ 先輩』と福田花音さんを見上げるとポンポンと頭を叩かれる。

そのまま間髪入れず福田花音さんがセンターステージへの花道を歩きながら関西弁のセリフを語り出すと、そこへ『ヤッタルチャン』中西香菜さんが待ち受ける。

ポジティブに会場が楽しいテンションに立ち上がると、実に8人分を一人ずつそれぞれに気持ちを交し合うに相応しい選曲で歌いきった福田花音さんの姿に大きな拍手が贈られる。

そんな中突然メンバーとは別の声。

メインステージにはサプライズで℃-ute矢島舞美さんが現れ、うろたえるメンバーの中、福田花音さんに宛てた手紙を開く。

まっすぐ矢島舞美さんを見てその内容に耳を傾ける福田花音さん。

矢島舞美さんは「長い間本当にお疲れ様でした。」とやさしい声で、初めての後輩グループとして刺激を受けたことや、これまでの紆余曲折をそばで見ていたことを告げる。

そして「その経験が花音をきっと強くしたと思うし順風満帆に行った人には得られない物をたくさん得てきたんだと思います。」とそれを踏まえ、今後作詞家として活動する彼女に向けての期待も伝えると「ずっと応援しています。今日まで本当にお疲れ様でした、そしてありがとう。」と結んだ。

それを聞いて口を開こうとする福田花音さんは思わず堪えきれない涙。つらい時にやさしく接してくれたことを思い出し「こんなにやさしい先輩達がいなかったらここまで続けてこれなかったな。」と感謝を伝える。

矢島舞美さんがステージを離れると涙の福田花音さんに和田彩花さんが「大丈夫?」と声をかける。すると「大丈夫です!」と明るい声が返り、福田花音ソロで自身作詞曲『わたし』。

明るい曲調のアイドルテクノポップにピンクのライトで染まった会場。そんな彼女がステージから姿を消すと、入れ替わりのアンジュルムメンバーで『交差点』。

しっとりと歌い上げると、センターステージの先に福田花音さんが待つ。再び涙顔の彼女を見つけた和田彩花さんは思わず笑ってしまったような表情でそれを迎え、メンバーと花道を渡り福田花音さんの元へ。

そのままMCへ入ると「1回も、泣かずにここまで…。」と福田花音さんが話し始め、メンバーも会場も大きなつっこみ。再び笑顔に戻ると田村芽実さんの熱い煽りで『私、ちょいとカワイイ裏番長』からハイテンションの後半へと突入する。

『同じ時給で働く友達の美人ママ』からはハロプロ研修生バックダンサーも登場し、衣装の上着も投げ捨て元気いっぱいのステージングを見せる。『友よ』が終わり、ラストナンバー『大器晩成』へも一気に駆け抜ける。

笑顔のまま、アンジュルムの魅力を十二分に発揮したステージで本編を終えるとすぐにもアンコールの声がかかる。

そして次に現れたのはピンクのドレスにふんわりとしたストールとティアラを着けた福田花音さんが一人。シンデレラの生まれ変わりと話していたことがそのまま浮かび上がったような姿に雪の演出が重なり、夢のような時間が流れる。

『私の心』が歌われると、福田花音さんからファンへの手紙。

最初から、途中から、そして“推し変しちゃった方”と順に読まれると静かな空気が笑いへと変わり、なごやかな空気となる。卒業発表から「悔いはありません!」などと話していたが、実際は「めちゃくちゃさみしいです。」と正直な気持ちを語ると握手会などで塩対応(そっけない態度等しょっぱい対応)をしてしまったことを思い出しつつ「この11年間の毎日が楽しくてしかたなかった、ということだけは胸を張って言うことができます。」と話す。

本気の悩みは性格上打ち明けられずにいてもアンジュルムのメンバーといることが支えになったと打ち明け、3期、2期メンバーへの想いを告げる。

和田彩花さんに対しては真逆の性格でも一緒にいると落ち着くとし「二人でスマイレージを守っていこうねって言った約束は果たせたんじゃないかな?と私は思っています。」と語る。

グループのこれからのことに触れると、アンジュルムが大ヒット曲を出す時には福田花音作詞となる夢を「絶対叶えてみせます!」と宣言した。

会場からは期待を込めた大きな拍手が起こり、福田花音さんはそのまま「2015年11月29日、アンジュルム、スマイレージ初期メンバー福田花音。」と締めくくった。

ステージから福田花音さんが消え、入れ替わりにメンバーが『旅立ちの春が来た』を歌う。すぐさまメンバーと揃いの白い衣装になった福田花音さんが顔を見せると軽い足取りで花道を進みセンターステージへ。

曲が終わり、それぞれの挨拶へ。

最初の佐々木莉佳子さんはいきなり涙声で笑いに包まれる会場。「大丈夫です、大丈夫なんです、これが…。」と気を取り直してツアーでの感謝を伝える。

そのまま他のメンバーもこのコンサートやツアーの感想、そして福田花音さんへのメッセージを短いながら話す。

勝田里奈さんは福田花音さんとしたキャベツダイエットの思い出。竹内朱莉さんが福田花音さんがいなくなるのを悲しいと話すと「あっそ。」と福田花音さんが返す。メンバーにもそのままからかわれたがサブリーダーとしてもがんばるという決意を伝える。

中西香菜さんはたくさんのことを福田花音さんに教わったとして「私の半分は福田さんでできています。」と涙を見せつつ発言。笑いもありつつ拍手も贈られた。

福田花音さんはアンジュルムは一番応援したいけど一番負けたくないライバルとして、今後も切磋琢磨したい気持ちを語る。

和田彩花さんは思い出を話す内に仕事を脱走してしまったことや、ベッドの取り合いでケンカしたこと、狭い楽屋でバドミントン、ライブハウスの外のファンに向かって叫ぶなどのことを話し出す。会場が笑いに包まれる中「苦い思い出も甘い良い思い出になったなー。」と感慨深げだが、最後に福田花音さんに貸した猫の赤いボールペンが返って来ないと恨み節でしめる。

そんなしめっぽくなりやすい卒業コンサートも持ち前の元気さで明るさに包まれようとする中、コンサートはいよいよ最後の曲へ。

アンジュルム代表曲『スキちゃん』とタイトルコールされると会場も大きなコール。福田花音さんと和田彩花さんがいたずらな表情で見つめ合うようなふざけあうようなシーンが象徴的に、特別な一体感の大合唱でライブはエンディングを迎える。

会場全体を挨拶して回り、そのまま普通に退場しようとする福田花音さんを和田彩花さんはひっぱり押し戻す。

一人残る福田花音さんが「ありがとうございました!」と最後の挨拶でステージ奥のカーテンの中へと消えた。

すると再びアンコールがかかる。

その声に、予定外にパッと飛び出した福田花音さん。

卒業したことに対する実感がまったくない、と話しつつ、そうも言ってられないとして

「みなさんが応援してくださった11年分の愛があれば、これから先どんなことでも乗り越えていけるんじゃないかなって思いますし、何よりも今日のライブが私の人生にとって一番の宝物になりました!」

と伝え、塩対応のつもりもないんだけどと愛を伝えることの不器用さを永遠の課題に

「こんな私ですが。明日から作詞家という道に進んでがんばっていく私を応援よろしくお願いします。あらためまして、11年間本当にありがとうございました!福田花音でした!!」

と最後も元気に締めくくった。


■SET LIST
M01.出すぎた杭は打たれない
M02.七転び八起き
M03.新・日本のすすめ!
M04.地球は今日も愛を育む
M05.ええか!?
M06.ドンデンガエシ
M07.乙女の逆襲
M08.寒いね。
M09.プリーズ ミニスカ ポストウーマン
M10.夢見る15歳

M11.
 ふたりはNS / 福田花音*和田彩花
 黄色い自転車とサンドウィッチ / 福田花音*佐々木莉佳子
 しっかりしてよ!もう / 福田花音*相川茉穂
 踊ろうよ / 福田花音*室田瑞希
 すまいるブルース / 福田花音*田村芽実
 恋人は心の応援団(スマイレージver.) / 福田花音*勝田里奈
 ねぇ 先輩 / 福田花音*竹内朱莉
 ヤッタルチャン / 福田花音*中西香菜

M12.わたし / 福田花音

M13.交差点

M14.私、ちょいとカワイイ裏番長
M15.新しい私になれ!
M16.同じ時給で働く友達の美人ママ
M17.有頂天LOVE
M18.臥薪嘗胆
M19.友よ
M20.大器晩成

EN1.私の心 / 福田花音
EN2.旅立ちの春が来た
EN3.スキちゃん

記事:南部仁志

関連リンク

アンジュルム公式サイト