安倍なつみ 33歳のバースデーライブでたくさんの笑顔に感謝!

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安倍なつみ
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  • 安倍なつみ
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  • 四角佳子(左)・安倍なつみ(右)
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8月10日、歌手の安倍なつみさんのソロコンサート「安倍なつみSummer Live2014~Smile…♥ Birthday Special~」が渋谷・TSUTAYA O-EASTにて行われた。

モーニング娘。卒業から10年が経っても、精力的なアーティスト活動を続けている安倍なつみさん。今回のライブはBirthday Specialとして、自身の33歳の誕生日に行われた。

台風が接近し大雨が関東地方を襲う中、会場となったO-EASTには多数のなっちファンが集結。バンドセットが組まれたステージを見つめながら、開演の時を待った。

そして、時計の針は開演時間に。生バンドの迫力あるovertureを経て、黒のドレスに身を包んだ安倍なつみさんが登場する。1曲目は「Best friend」。美しい歌声とステージでの立ち振る舞いで、会場は凛とした空気に包まれた。

だが、続く「トウモロコシと空と風」ではファンが大きな声援を送り、TSUTAYA O-EASTは一転してポップで明るい雰囲気に。「誕生日ということで、熱く、熱く、熱く盛り上げていきたいと思います」という彼女のこのライブにかける意気込みが、早くもファンに伝わり大きな盛り上がりを生んでいた。

中盤はミディアムチューンやバラード中心の落ち着いたセットリスト。特に「ふるさと」は「今から15年前ぐらいに、モーニング娘。のときにセンターとしていろんなものを背負いながら歌った曲」という思い出深い1曲だ。

ただ、「10代のころ思っていた故郷と今思う故郷はちょっと違っていて、大人になっていくと自分のふるさとって、家族だったりとかさ」と自ら語るように、今の同曲は当時と違った、大人の女性だからこそ醸し出せる魅力をまとう。ソロとして10年のキャリアを積んだ今紡ぎだせる美しいメロディーで、隅から隅まで埋めたなっちファンの心を打った。

ライブ後半には、誕生日をお祝いしようと花束を持った「おけいさん」こと四角佳子さんがサプライズで登場。2003年に「母と娘のデュエットソング」をともに歌ったパートナーの登場に、客席のファンとともに安倍なつみさんも大きな驚きの表情を見せていた。

そして、セットリストはアッパーチューンでクライマックスへ加速していく。「愛しい人」ではファンが一緒になってハーモニーを奏で、改めて会場を一つにした。そして最後は「33歳になって初めて歌う、33と書かれた曲」という「33~Smile Life~」でライブを締めくくり、ステージを後にした。

暗転した会場に響き渡る、ファンからの鳴りやまぬ「なっち」コール。それにこたえ、再びステージに安倍なつみさんが登場、アンコールがスタートする。バンドメンバーとともにこの日限定だというTシャツを着て、「空 LIFE GOES ON」など2曲をパフォーマンス。再びファンが大きな声援で彼女のパフォーマンスにこたえ、興奮のフィナーレを飾った。

8月23日にはセルフカバーアルバム「Smile…♥」をリリースするなっち。オーガニック・ポップをテーマに掲げて制作された本作は、自ら「今の等身大の安倍なつみで表現できるものをギュギュギュっと詰め込みました」と語る近年の活動の集大成となる一枚だ。

「10年を振り返ったときに私は笑顔に支えられてきて、みなさんの笑顔だったりとか、自分が笑顔になる時によし、次に進もうってパワーのようなものになっていたりして、支えられてきたんだなあって。(中略)笑顔というのは生きていくうえで大事なものだなって思って、スマイルのパワーと言いますか、そういうものを感じることができたので、このツアータイトルやアルバムのタイトルになっています」と、タイトルに込めた思いを明かした。

そんな笑顔を今度はファンにたくさん返したこの日のライブ。灰色の空が外を覆う中、なっちの歌声と笑顔で一筋の光を渋谷に届けた。

写真提供:(C)アップフロントワークス

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安倍なつみ オフィシャルサイト