【ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』 キャストインタビュー】「北海道に熱い愛を届けに行きます!」

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ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」キャスト
ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」キャスト

誕生から25周年を迎え、日本のみならず世界中で人気の少女マンガ『美少女戦士セーラームーン』のミュージカルが、初の北海道公演を今年3月11日(土)~12日(日)に恵庭市民会館大ホールで開催する。

連載終了から20年以上を経た現在も根強い人気を誇るセーラームーンは、2013年から再始動したミュージカルシリーズが今年で5年目を迎える。昨年秋に上演されたミュージカル『美少女戦士セーラームーン』-Amour Eternal-では、セーラー5戦士に新キャストを迎え、新たなスタートを切った。

GirlsNews取材班は、北海道公演の稽古が間近に迫った5人のキャストたちにインタビューをお願いし、公演にかける意気込みなどを尋ねた。

 

ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」 キャストインタビュー

野本ほたる (セーラームーン/月野うさぎ役)
竹内 夢 (セーラーマーキュリー/水野亜美役)
小林かれん(セーラーマーズ/火野レイ役)
楓 (セーラージュピター/木野まこと役)
長谷川里桃 (セーラーヴィーナス/愛野美奈子役)

--前回の公演から3ヶ月が経ちましたが、振り返ってみてどうでしたか?

小林 「大阪千秋楽公演の動画配信を見たんですが、舞台に立っている姿を初めて自分で見て、学んだことがたくさんありました」

--どんなところが気になりましたか?

小林 「本当に反省することばかりでした」

野本 「言い出すとキリがなくて、どんどん暗くなっちゃう(笑)」

--公演を通じて、自分が成長できたなとか、変わったなと感じたことはありますか?

長谷川 「舞台に立つ度に度胸がつきましたね。はじめの頃は幕が開く前に涙目になるほど緊張していたんですけど、右肩上がりにどんどん調子に乗って、最後の大阪の千秋楽では楽しんでやろうとワクワクしていました」

--舞台に立ってみて、お客さんの反応をどう感じましたか?

野本 「お客さんは本当にセーラームーンを愛している気持ちが熱くて、上演中でもお客さんのひとりひとりが、私たちのどのキャラクターが好きなのか分かるくらい、愛が伝わってきますね」

長谷川 「カーテンコールで手やグッズを振って喜んでくれているのを見ると、頑張ってよかったって思いました」

野本 「お客さんの反応では“今日はウケたかな”というのも気になりましたね。特に夢ちゃんは気にするほうかも」

竹内 「私と里桃は笑わせるセリフが多いんですよ。間のとり方がすごく大事で、本番の公演で学ぶことが多かったです。お客さんの反応を手探りで研究して、自分の中に吸収できました」

野本 「思いもよらないところで笑いが起こって、演じながら“へっ?”って驚くところもありました」

--笑わせるといえば、2幕が始まる前のアマゾン・トリオとジルコニア様が笑わせてくれました。

野本 「ジルコニア様(坂井香奈美さん)はホントに面白かった!」

楓 「毎回アドリブがすごくて、なんであんなに思いつくんだろうって」

野本 「稽古中はずっと怖いキャラクターのままだったんですよ。それが本番でいきなり面白いアドリブが入って。私たちは舞台裏のモニターで見ていたんですけど全員で“えーっ!”って声を上げました。稽古の時とはぜんぜん違ったので“あれは誰?”って思うくらい驚きました」

小林 「ジルコニア様は、稽古中に私が思い悩んで泣いていたときに、さりげなく寄ってきて声をかけてくれたんですよ。思い出したら泣けてきちゃう。(本当に泣き出して、一同笑) 稽古が始まって1週間ぐらいのときで、それまであまり話せていなかったのに“そんなにネガティブになるなよ”って、頭をポンポンしてくれて。今思い出して、すごく泣けてきました。(さらに泣く)」

野本 「はい。(涙を拭いていいよ、とマフラーを差し出す)」

小林 「(泣きながら) それ、私のマフラー!」

野本 「セラミューをやって、みんな涙もろくなったみたいなんです。公演でもたくさん泣いて。楓ちゃんはあまり泣いてなかったかな」

 「大千秋楽では周りが泣いているのを見て泣いてしまいましたけど、実は稽古場でも一度だけ泣いてしまったんです。お芝居とはぜんぜん関係のないことで周りからは爆笑されました」

竹内 「あれはなんで泣いたんだっけ?」

 「前の日にタイガーズ・アイ役の安藤千尋さんとLINEでやりとりしていて、うっかり“じゃあな”ってタメ口みたいなスタンプを押してしまって。目上の人に失礼なことをしたと思って、次の日稽古場で謝ったんです。そしたら千尋さんから“大丈夫、全然気にならなかったよ”っていう言葉をもらって、突然泣いちゃいました」

小林 「周りはなんで泣いてるのか分からなくて、みんなで大爆笑になりましたね」

--涙もろかったり、普段と役柄とではやはり違うと思いますが、稽古場や舞台に立つとスイッチが入るタイプですか?

 「ほたるちゃんは舞台も慣れているので、すっと役に入っていく感じで」

野本 「いや、いや。でも、出る前に気合い入れはみんなでやりますね」

 「円陣を組んで“おーっ!”って感じじゃなくて、ただ静かに手をつなぐだけなんですけど」

--小林さんは普段の雰囲気とセーラーマーズでは、かなり違うイメージですよね。

小林 「セーラーマーズになるときは楽屋で“私はセーラーマーズ!”って大声で叫んでからやってました。 それをスイッチ代わりにして“私はセーラーマーズに生まれ変わった”と言い聞かせて、なりきっていました」

野本 「ホントにうるさいぐらいの声で“私はセーラーマーズ!”って、ずっとやるんです(笑)」

 「マーズが名乗りを上げると、みんなも続いて“私は誰々!”って名乗りはじめて、楽屋が騒がしかったです」

--セーラー10戦士が揃って、迫力のある舞台を見せてくれましたが、外部太陽系4戦士はどうでしたか?

長谷川 「皆さん本当にすごいんです。私たちにも優しくて、稽古中も細かいところに気がついて“こうしたほうがいいよ”って教えてくれました」

 「ウラヌス(汐月しゅうさん)とネプチューン(藤岡沙也香さん)はダンスをよく教えてくれましたし、プルート(石井美絵子さん)は歌もお芝居も上手いし、暗転中もちゃんとお芝居をしていて、見習うべきことが多かったです。サターン(髙橋果鈴さん)もセリフやお芝居の間のとり方にすごく雰囲気があって、勉強になることしかなかったです」

長谷川 「4人は外部戦士としての特有なオーラがあるけれど、10人揃えば10人のまとまり方もあって、場の雰囲気を作るのが素晴らしくてすごいなと思いました」

 「ストーリー的に外部戦士は5戦士といつも一緒というわけではないので、稽古場では私たちとベタベタになりすぎない距離感で接していたと、あとで聞きました。そんなことまで考えてくださっていて、私たちにはとてもマネできないと思いました」

--演出をされた平光琢也さんはどんな感じでしたか

 「セーラームーンへの愛がすごいです」

野本 「博士みたい」

 「ホントに詳しい。セーラー博士!」

長谷川 「セーラー博士? わーっ、平光さんがセーラー服を着ているところ想像しちゃった!(一同爆笑)」

 「演出をつけてくださるときも“セーラームーンはとにかくかっこいいんだよ!”って、熱意がすごくて、セーラームーンへの愛を感じました」

竹内 「特にそれぞれの関係性を大事にするように言われましたね」

長谷川 「稽古場だけでなく、本番が終わるまでは普段も役の名前で呼びあうように言われました」

 「(野本さんに)ほたるちゃんって呼ぶと“違う!ほたるはそっちじゃない”みたいに注意されて(笑)」

--3月の北海道公演のあとも4月にアメリカのイベントに出演されるそうですね

野本 「アメリカでは「Anime Matsuri 2017」というイベントに出演するのですが、いつか本公演をしたいですね。“セーラームーンミュージカル世界ツアー”とか」

一同 「やりたーい!」

長谷川 「結構、海外から公演を観に来てくれる方も多いんです。外国の方からも、すごく熱を感じることができて、力になります」

 「地方からでも大変なのに、国を渡って来てくださるなんて、本当に好きじゃないと出来ないですよね」

野本 「私たちのほうから海外のファンの方に会いにいけるのは嬉しい。これからも機会があれば世界に飛び出して行きたいです。言葉の壁はありますけど、英語版セラミューとかもいいかも。あ、台詞覚えられるかな?」

 「横に字幕を出してもらおう」

野本 「フランス語のセラミューも格好いいんじゃないですか?」

長谷川 「今、ぞわってしました。どうしよう、ぜったい覚えられない(笑)」

野本 「海外の方もすごく楽しんで帰ってくださるので、私たちの熱はほかの国の方にも伝わっているんだと思うと嬉しくなります」

--最後に北海道公演に向けての意気込みを聞かせてください。

野本 「昨年10・11月の公演から間が空いているので、また一から稽古をして、北海道の皆さんに愛のある、夢のあるセーラームーンの世界をお見せできるように、カンパニー一同で一丸となって頑張ります」

竹内 「秋公演が終わってから今まで、それぞれが別の舞台に出たり、舞台を観て勉強したりしているので、吸収したものを持ち寄って、大きく1つにして活かせたらいいなと思います。一緒に作り上げるのがすごく楽しみです」

 「前回と同じものを作るのではなくて、映像で見て気がついたことや、もっとこうしたらと思った点を改善して、さらによいものを新しい北海道の地で見せられたらと思います」

小林 「前回の公演で学んだことを北海道公演に活かして、成長したマーズを見せられるよう頑張ります」

長谷川 「札幌からのアクセスもいいのでぜひ来てください! 冷たい雪を溶かすぐらい、熱い愛を届けに行きます。待っててね 北海道のみんな!」

野本 「それ、この前の番組でキンタロー。さんが言っていたのとソックリなんだけど(一同笑)」

 

ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」-Amour Eternal- 北海道公演
日程:2017年3月11日(土)~12日(日)
劇場:恵庭市民会館 大ホール

【公演情報はこちら】
http://sailormoon-official.com/musical/
★「Anime Matsuri 2017」開催日時・会場
日時:2017年4月7日(金)~9日(日)
場所:アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン市
会場:George R. Brown Convention Center

☆ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」ステージ
日時:2017年4月7日(金)時間未定
出演:野本ほたる、竹内 夢、小林かれん、楓、長谷川里桃
汐月しゅう、藤岡沙也香、石井美絵子、髙橋果鈴
川村理沙、肥田野好美、長澤綾乃、匂坂あゆ美
大和悠河

☆Anime Matsuri公式HP
http://www.animematsuri.com/