今出舞、ぶりっ子と呼ばれても「普段はあまりないので、ココぞとばかりに楽しもうと思います!」舞台『君死二タマフ事ナカレ 零』が公演中

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『君死二タマフ事ナカレ 零』ゲネプロより
『君死二タマフ事ナカレ 零』ゲネプロより

大人気コミックを原作とした舞台『君死二タマフ事ナカレ 零』が21日、東京・新宿村LIVEで公演初日を迎えた。本番前にマスコミに公開されたゲネプロでは、キャストの今出舞、大島崚、栗生みな、北村悠、遠藤瑠香、黒藤結軌、永吉明日香、未来みき、などが息もつかせない白熱した演技を繰り広げた。

本作は、『月刊ビッグガンガン』(スクウェア・エニックス)にて連載中の『君死ニタマフ事ナカレ』の前日譚となる物語を原作のヨコオタロウ氏が書き下ろして描かれた。サクラ役・今出舞さんは「原作を知らない人でも楽しめるし、この舞台をきっかけに原作を読みたくなると思うので、相乗効果で作品が広がっていったら」と言い、ハクジ役の大島崚さんは「原作もたくさんの魅力に溢れていますが、ひとりひとりの生き様を本当に表している。いろんなメッセージが伝われば」とアピールした。

物語は“自衛隊の訓練施設に集められた中学生の少年少女たちは、特殊な薬を与えられ「特殊能力者」として育成される。だが、軍備に代わる戦闘力として期待される彼らが訓練と称して放り込まれた試験場は、生死を賭けた戦場だった…”という内容。迫力あるアクションが見せ場となっている一方で、演劇的なケレン味やヒロイズムに頼らず、ナマの感情がヒリヒリする演出がなされている。

脚色・演出の松多壱岱さんは、「カッコつけた台詞はいいから、生々しい感情のままでいてくれと演じてもらった。ついつい、舞台ではエンターテインメントとして見栄えを良くしようとしがちですが、ヨコオさんからもしっかり生きたキャラクターを見せてほしいという言葉をいただいたので、僕もそれを大事にした。映画のような生々しい感じになったのではないかと思う」と語った。

極限状態に置かれた人間たちを描いたドラマだけに舞台でのキャストたちの熱量も半端がなく、クチバ役の遠藤瑠香さんは、これまでにないようなキレっぷりで怪演を見せている。「いつもと全く違う役ですが、慣れていなくて逆に楽しい。いつもはあんなことはないので、ご安心してください」と遠藤さんはニッコリと目を細めた。

今出舞さんも「いつもは見下すようなキツメの役が多いのですが、今回は弱々しくオドオドしてます。周りからぶりっ子と呼ばれて恥ずかしいですけど、普段はあまりないので、ココぞとばかりに楽しもうと思います」と意気込んだ。

また、ボタン役の栗生みなさんは本作の主題歌も担当しており、すでにiTunesなどでも配信がされている。「作品の世界観に合う歌声を心がけました。千秋楽までこの歌を聞きながら頑張って演じていきます。歌わせていただいて本当に幸せです」と話した。

公演期間中は、終演後にハイタッチ会などのイベントも用意されているが、24日には昼間のトークショーで栗生さんの生歌が披露されるという。初めて観客の前でソロで歌うという栗生さんは「が、がんばります」と声を震わせて、今から緊張している様子だった。

出演は他に、ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』ルベウス役・ホークスアイ役の立道梨緒奈、舞台『アリスインデッドリースクール パラドックス』などに出演の田嶌友里香、テレビドラマ『仮面ライダーフォーゼ』や舞台『逆転裁判2』の藤嵜亜莉沙など。

舞台『君死ニタマフ事ナカレ零』

【日程】2016年12月21日(水)~25(日)
【劇場】新宿村LIVE
原作:ヨコオタロウ『君死ニタマフ事ナカレ』(スクウェア・エニックス)
脚本:麻草郁
脚色・演出:松多壱岱
プロデューサー:小林諸生
製作:オッドエンタテインメント

【キャスト】
サクラ 今出舞
ハクジ 大島崚
ボタン 栗生みな
ウスキ 北村悠
クチバ 遠藤瑠香
ミズカキ 黒藤結軌
ハジゾメ 永吉明日香
ツツジ 未来みき
スミ 丸山直之
コウジ 正木航平
赤住 立道梨緒奈
煤竹 藤嵜亜莉沙
刈安 田嶌友里香
潤 大石和暉
紅 高野光平
千草 堀丞
木賊 笠作侑矢
洗柿 松川貴則

(C)Yoko Taro/SQUARE ENIX (C)Daisuke Moriyama/SQUARE ENIX

公式サイト:http://www.odd-inc.co.jp/kimishini/